日能研の先生に学校選びの相談をしてから、我が家の中学受験に向けた学校見学が始まりました。
当初は学校の「実績」や「教育方針」ばかりに目が行っていたのですが、実際に足を運び、様々な学校を見ていくうちに、私たちの学校選びの基準は大きく変化していったのです。
今日は、そのリアルな変化と、最終的に私たちが何を重視するようになったのかをお話ししたいと思います。
変わった「我が家の第一方針」は「安全」
学校見学を重ねる中で、私たちの学校選びの優先順位は大きく変わりました。一番に考えるようになったのは、何よりも「安全」です。
- 通学路の安全性: 電車を乗り降りする駅周辺の治安はどうか?学校までの道に危険な場所はないか?
- 学校周辺の環境: 学校のすぐ近くに、子どもにとって好ましくない場所はないか?
- 緊急時の対応: もし何かあったときに、子どもがすぐに駆け込める場所はあるか?
また、我が子の体力面も考慮するようになりました。
電車で20分以上立ち続けるのが難しいこと、夏の炎天下を20分以上歩くのは避けたいことなど、毎日の通学の負担を具体的に考えるようになったのです。
学校の「雰囲気」と「先生の視線」で生徒の居場所を探る
校舎に入った瞬間に感じる「なんか、ここ、いいね。心地いい!」という感覚は、子どもだけでなく私自身も大切にしました。
さらに、学校見学では生徒や先生の様子を注意深く見るようになりました。
- 生徒たちの表情やしぐさ: 楽しそうにしているか?活き活きとしているか?
- 先生と生徒の関わり: 先生が生徒たちをどんな表情で見守っているか?生徒について話すとき、どんな言葉を選んでいるか?
- 生徒たちの姿勢: 猫背で辛そうにしている子はいないか?
毎日を過ごす場所だからこそ、目にするもの、耳にするもの、そして感じる「雰囲気」を大事にしたい。
そう強く思うようになりました。
「落ちこぼれ」や「いじめ」への対応こそ重要視する
進学実績を見ると、残念ながら「落ちこぼれてしまう」生徒が一定数いるのは現実です。
そこで私たちは、万が一わが子がそうなってしまった時に、学校がどのようにサポートしてくれるのかを毎回、先生方に直接質問するようになりました。
また、ネット上の口コミも参考にしながら、学校の生徒へのきめ細やかなサポート体制や、いじめへの具体的な対応策について情報を集めるようになりました。
ここを見ることで、「もし問題が起きたら、学校はどのような対応をするのか?」という視点を持つようになりました。
これらの視点で学校を見ていくと、「子供のことをちゃんと見てくれる学校」かどうかを大事にするようになりました。
結果として、志望校の偏差値帯は20近くも幅広くなりました。
私は、幼稚園や保育園から小学校に上がったとき、「まだまだ保育の領域なんだ」と感じました。
おそらく、中学1年生もまだまだ「保育」の領域があるでしょう。
きっと、「もう中学生なんだから」ではなく、「まだ中学生」。
だから、思春期の多感な時期にこそ、きめ細やかなサポートや寄り添う姿勢がある学校を大事にしようと思いました。
親子の価値観のすり合わせと、親の最終判断
子どもとは、学校見学の後、「この学校は、ここがいいんだって」「ここは無理だよ」「ここはこれをやるんだって」など、感じたことや学校の情報を共有するようにしています。
子どもは「雰囲気」で選ぶことが多いですが、その上で、親として「これは無理!」と感じた学校もありました。
(私が6年間お付き合いできない)
また、どんなに「素晴らしい教育」を掲げる学校でも
「この学校でなければできないことは何か?」
と考えるようになりました。
「それはこの学校でしか学べないことなのか?」
「学校以外で得られる学びではないのか?」
「その教育方針でないといけないのか?」
と自問自答することで、我が子に何が必要なのかを見極めるようにしています。
校内の見方もだいぶ変わりました。
現在、偏差値が65を超える学校も視野に入れていますが、ここは子どものこれからの努力次第ですね。
私のできる範囲で、これからも応援していこうと思っています。