本州ではすっかり桜の見頃。場所によっては、既に散っているところもあるようですが、ここ道北はまだ白い世界。

それでも、日が伸びて、雪が硬くなり、川沿いではヤナギの花が芽吹きはじめます。

 

 

 

この「雪景色と花」という、季節感が違う2者のコントラストが好きで、毎年、ついカメラを手に車を停めてしまいます。ヤナギの花は、冬が長いこの地で、今か今かと春をまつ人に、一足早く”春はもうすぐ”と伝えにきてくれている、そんな存在のようにも思います。

 

この春、修士の学生が1名卒業します。彼女は、山火事が北海道に生えている色々な種類の樹木に及ぼす影響について、面白い発見をしてくれました。ノミを片手に樹皮をはぎ、気が遠くなるほど長い時間をかけて細かい落ち葉を地面から拾っては、それを一瞬で燃やしてしまうという”諸行無常”な実験を繰り返しました。

 

ここ道北で門出を祝うのは、桜のような華やかな花ではありませんが、このヤナギのように、厳しい環境でもしなやかに力強く、新生活を送ってもらえたらと思います。

 

おめでとう!