ゆうちゃん
あなたがいない現実に なかなか向き合えずに時間ばかり経ってしまいました
見ない... 触れられない... 言えない...
そんな風に過ごした1ヵ月
母はさすがにまだまだ身体も心も
元通りにはなりません...
今回ばかりは 思いっきり身体に堪えているようです...
ゆうちゃん あなたは本当にたくさんの方に見守っていただき
気遣っていただいたんだよ 知ってるね
たくさんの綺麗なお花に囲まれて
送り出すことが出来たのも 全てそんな優しい方たちのお蔭だよ
良かったね 本当にうれしかったね
お心遣いありがとうございます
今日は私にとって とてもとても大切な日
この日に言葉を重ねて お礼を言わせてください
今まで みなさまに本当に助けられました
だからこそ ここまで歩いてこれました
心から 深く深く感謝申し上げます
ありがとうございます
ゆりさんの一文字を取って名付けた ゆうちゃん
やはりあなたにとっても似ている そらもうすげぇヤツでしたよ
ゆりさん あんちゃん
これからは母さんの代わりに そちらでゆうちゃんを頼んだよ
ゆうが亡くなる1週間前
少しずつ 何だかおかしい...
母さんね なんとなぁく そう感じてたんだ
元気でご飯も食べ、散歩もおやつも催促し
でも 寝ている時間が増えてたね
呼吸も苦しそうだった...
どうしても 今日 息子のももたろうに会せなくっちゃ!って
何故かそんな風に思って 夜遅く逢いに連れて行った...
ももたろうの喜びようは凄くって
あなたも嬉しそうに尻尾を揺らしてたね
瞬時に優しい母の顔に戻り いつものように何をされても怒らず
ももくんを優しく見守っていました
呼吸は少し苦しそうだったけれど
あの時 ももたろうに逢わせることが出来て本当に良かったと
そう 思ってるよ
亡くなる前日の朝
1度強い発作があり その後抱き上げた腕の中で心臓が止まり
頭もガクンと落ち 舌も全部出て色も変わり
慌てた母は 大きな声で「ゆうちゃん!」と叫んだんだったね
泣きながら「ありがとうありがとう!」とギュッと抱きしめた時
尻尾が微かに揺れたのを見て
驚いて 泣きながら あなたの顔を覗き込むと...
まるで 「なんちゃって~」って言うかのように、じっと見上げる君がいました
また逢えた... そんな奇跡に
嬉しいなんてもんじゃなかったんだよ...
その後 しっかり おやつも食べ
ご飯も完食し
散歩まで催促してくれて 夢のような時間を過ごすことが出来ました
でも いつどうなるかわからない...
だからこそ
神様があなたとの幸せな貴重な1日をプレゼントしてくれた...
そうとしか考えられない程の あなたの元気そうな姿に
たった1日を まるで永遠の時間のように凝縮した 奇跡の時間を共に過ごし
いっぱい撫で 触り 話しかけ 大好きだった所に行き
逢いたい人に逢い 食べたいものを食べ 遊んだね
亡くなる当日も 仕事にだって連れて行き
ずっと一緒にいたんだったね
その間 あなたはずっと笑顔で
まんまるな可愛い瞳で 本当に幸せそうな顔をして母を見つめてくれた
ゆうちゃん 母さんとっても幸せだったんだよ
あなたに逢えて どれだけの事を学び
自信と勇気をもらったことでしょう...
こんな身体で、5匹もの子供を身ごもり、産み、そして子供ごと捨てられ...
愛護センターの過酷な生活の中で 子供たちを立派に育て上げ
やっと 我が家に辿り着いてくれた...
あなたは今まで出会った子たちの中で1番の脱走魔で
どんな頑丈なケージでさえ いとも簡単にこじ開け 親子で脱走し
朝起きた母は あまりの部屋の荒れ様に、息を飲んだことも何度もありましたね
生まれて初めて付けただろうカラーとリードは
何度 咬み切ったことでしょう...
散歩の度に 様々な音、匂いに驚いて
力づくで逃げようと 宙をクルクル舞っていたあなたを想い出します...
今の穏やかな姿からは想像できないけれど
今では 全てが楽しい想い出になっていますよ
そして 最後の時
病院に向かう車の中で
ひたすら車窓を見つめてた...
そして 匂いを確かめるように 何度も何度も味わってたね
どこに行っても褒められるほどおとなしかったあなたは
本当に元気そうで 母さんはまた一緒に帰れるって疑わなかったんだよ
普通なら、口を開けて身体中でやっと呼吸をしているはずの状態なのに
あなたは最後まで口も閉じ 普通に呼吸をしていた不思議...
この後、腹水を抜いていただき
施術後 台から下し みんなに褒められながら
嬉しそうに力強く尻尾を振り みんなに笑顔をふりまき
あなたに投げかけた最後の言葉は
ゆう!がんばったね 偉かったね さぁ お家に帰るよ
そして 1歩 2歩 3歩... その場で崩れ落ちるように倒れ 昨日と同じ激しい痙攣が襲った
先生たちがすぐに診察台に乗せ みんなであなたの名前を呼んだ...
きっと瞬時に止まっていたはずの 破裂しそうだったあなたの心臓は
なんと それから3度も必死に鼓動を戻し続け
まるで 生きたい!お家に帰るんだ!って言っているようで...
まだまだお母さんの側にいたいんだ!って
そんな 命がけの
あなたの魂の叫びが 母さん あの時はっきり聞こえたんだよ...
きっと痛みも無い、意識もない中でも
眼球をも動かして 無意識に母を探していたあなたの姿を
私は死ぬまで 決して忘れることはないでしょう...
最後までかっこ良すぎるぜぃ ゆうちゃん
最後まで 何があっても絶対にあきらめちゃいけない!
そんな言葉を あなたから 真摯に受け止りました
その日の夜には あなたに逢いに
あなたの宝物 息子のももたろうが来てくれたね
ゆっくり眠っている 大好きなゆうかぁさんを見て
静かに覗き込んでいたももたろうは
最初 起こそうと飛び込んでいったけれど
すぐに これはゆうちゃんじゃない!と思ったのか...
それ以降、大好きな母の側に近寄ることはありませんでした...
その後 帰ってから数日間 ももたろうの様子がおかしかったそうで...
とっても利口なももたろうだから
幼いなりに理解したのでしょう...
ゆうちゃん 母さんね...
いままで いっぱいがんばったゆうちゃんだから
せめてあなたが寝ている間に 自然に心臓が止まってくれますようにと
ずっと そんな風に 願っていたんだよ...
でもね やっぱり一人ぼっちで旅立たせるのは あまりにも悲しすぎる...
今だからこそ そう思えるようになりました
今まで見送った どの子も とんでもなくがんばりやさんだったから
全て 母の願い通り 腕の中で送り出してやれた...
亡くなる当日まで しっかり食べて、寝て、歩いた...
トイレだって 私を困らせないように気遣ってくれた...
これは どの子も とても重篤な病にもかかわらず...
こんなに親孝行な子達はいないんじゃないかって母は今でもそう思ってる...
これからも 胸を張ってそう言えるよ...
しっかり抱きしめて 私の腕の中で
話しかけながら 撫でながら 慈しみながら
痛みのない中で お空にお還ししてきた大切な命たち
人に捨てられようとも いくら蔑まれようとも
一切の邪念も持たず
精一杯 与えられた犬生を生き抜いたあなたを
心から誇りに思います
やっと大好きなお家に帰ったゆうちゃん
今は すっかり元気になって側で走り回っていることでしょう...
今日は特別 廊下のセンサーライトがチカチカ付きっぱなしですよ
そして 今日は ゆりがお空に還ってから
ちょうど6年
ゆり ゆりちゃん
あなたと同じくらいがんばったゆうが
あなたの元へ旅立ったんだよ
きっと あんずとゆうが まっすぐにあなたの元に訪ねて行ったことでしょうね...
あなたのことだから ずっと守ってくれていたんでしょう...
あなたたちはこれからも 私の特別な宝物です
ゆり いつまで経っても
あなたに逢いたくて逢いたくて しょうがない弱い母がいます
今年も
儚く美しい あなたたちのような 綺麗な桜が咲きましたよ
<ゆうちゃんのお花代にと
たくさんの方がゆり基金と言ってくださり AWAへたくさんご寄付いただきました
亡くなっても尚、母を助けてくれるゆりさん
あなたが繋いでくれたご縁に 今も尚 助けられているんだよ...
あなたは何て子なんだろうと... 改めてつくづく感謝しています>
ゆう 享年10歳
H26年9月19日保護 4年7ヶ月 側に寄り添ってくれました
突然の急性フィラリア症も乗り越え
急変と同時に フィラリアも陰転するという奇跡も見せてくれました
ワンオーナーだった 日本犬気質のゆうちゃんは
実は 家族の中でも 私だけに心を許し
私以外からのご飯もトイレも受け付けない そんな難しい子でした
長い入院中も 病院からのご飯もトイレも一切受け付けず
母はその分 とっても大変で
遠方の病院に入院中にも 仕事の合間に ご飯を届けに走り回り
トイレをさせる為にも 毎日数回 通ったくらい
とっても気難しい子でしたが 今ではいい思い出です
母を困らせないように 介護をさせないように
命がけで愛してくれた愛し子たち
今まで譲渡できない程 重篤な病状の子たちは
率先して 我が家の子に迎い入れるようにしていましたが
正直なところ とっても辛い選択なんです...
愛するからこそ 決して忘れられない愛し子たちへ...
ありがとう ありがとう
たくさんの幸せを 本当にありがとう