今年のこの夏の異常な暑さがやっと過ぎ去り
いつもの年よりホッとしている自分がいます
まだまだ迷子犬が多くいる事を見聞きする機会も多く
同じ経験をしたぶん 同じように心を痛めています
又 ヨーコじゃないかと未だ気にかけて下さり情報を下さる方もいます
先日はヨーコを捕獲した場所の ご近所の方が
今のヨーコの様子を「保護されてからずっと気になってたのよ...」と
わざわざご連絡までいただきました。
いなくなってからというもの見ず知らずの方々までもが
こんなに気にかけていただけた事
皆様に繋いで頂いた大切なご縁に改めて感謝しております
今でも懸命に日々捜索されていらっしゃる飼い主さんも多く
この数ヶ月の間に3件程
メールで 捜索の状況の詳しいお話を聞かせて下さいと
藁にもすがる思いなのでしょう お問い合わせもありました
いなくなってからは 苦しみ自分を責め
穏やかな夜は一日たりとも迎えられず
時間が経てば経つほど 精神的にも肉体的にも限界に達し
それを上回る気力だけで皆さん動いていらっしゃいます
同じ経験をしたものとして少しでもお役に立てば... そんな気持ちで
改めて振り返り 書かせていただいています
早急なシェア その方法も色々有り ソーシャルネットワークでの拡散
また 地域でいろんな方が目にする事が出来る場所へとポスター貼り
地域のフリーペーパーや聞き込み お願いなど
迷子犬を見つける為には
まずは知っていただくこと そして聞いて歩くこと そして待つこと
これ以外の解決法はありません
一個人で迷子犬を見つけることと そして無事に保護すること
この段階を経た全く別の問題の難しさ
今回はたくさんの方の早急なシェアのお蔭で
時間の経過と共に ヨーコの足取りがはっきり見えてきました
それは情報をひとつにまとめ いち早く皆さんと共有出来た事
まろ輔さんに作っていただいたヨーコ専用捜索ブログ
そして ととさんより誰でも共有出来るポスター及び地図のツール
ひめママさんから ヨーコ捜索者用情報掲示板など
他の全ての皆さんがそれらを共有しながら 見ず知らずの方々までもが
それぞれがそれぞれの思いで精一杯協力してくださったこと
これが3ヶ月半後の捕獲 という奇跡のような出来事に繋がったんだと
心からそう思います。
歩きながら待つ 全く情報が途絶えたときに情報をどんどん拡散していく
ここで諦めがちですが 実はこれが一番大切な時で
ここがなかなかしんどいですが 絶対にあきらめない顔晴り所
ここを顔晴るとある日突然 たくさんの情報が集まり始めます
3ヶ月経って 外猫の餌を置いていた家の方より
ポスターを見て 再度フリーペーパーで確認してご連絡をいただき
夜 そのお宅の近くに張り込みヨーコの確認が出来ました
ヨーコの姿を確認したあとは その地域の方のご協力を仰ぎ
まずは餌場を決め 餌付け開始
そして毎晩 緊張の中で交代での張り込みをすること約3週間
足元をネットで絡めて動けなくさせた所に
みんながネットを持って 各自覆いかぶさり無事捕獲に至りました
又 たくさんシェアをすればするほど問題点も多く見えてきました。
同時に岡山中から全ての迷子犬の情報が一気に入ります
これは...と思うものもたくさんありましたが
あやしい...と思うものは必ず一つずつ確認して歩くしかありません
電話番号や✉アドレスも公開していくとなると 心無い声も入ってきます。
目撃情報が 同時に多方面より何件も入って来る...
身体はひとつ どこに行けばいいのか...どれがヨーコなのか...
おひとりおひとりに経過を報告していく...しかし1分1秒がとても惜しい...
そんな時の皆様からの情報の共有は本当に救われました
そしてソーシャルネットワークから
お顔も存じ上げない見ず知らずの方からのたくさんの応援に助けられました。
我が家の場合は
時間は早朝からの電話で飛び起き走り回り それは深夜にまで及び
朝のうちに家族の夕飯分まで作り 日中はフルタイムの仕事をしながら
もちろん 思うように動けなくなったゆりの面倒を見ながらになってしまいますが
こればかりはやるしか選択肢はありませんでした
その間にも 双子の子供達の卒入学 大学の諸々の手続き 借家の手続きから
愛犬ゆりの闘病の日々 そして死を経験し
ヨーコの兄弟犬ジョンとレノンを無事里親様に送り出し
子供達も遠くに送り出し そして支えのゆりまでも失ってしまい...
みんなが一度にいなくなってしまった...
ストレスからか2ヶ月間出血が止まらない日々が続き
嘔吐腹痛 そして通院 造血剤の注射 点滴をしながらの捜索の日々
足底腱膜炎になり地面に足をつくことさえも激痛が走り
鎖骨の脱臼 夜中はゆりの発作で飛び起きる不眠不休に近い状態
絶対あきらめない!という強い気力だけで
そして多くの皆様の支えがあったからこそ乗り越えられました
でも 自分でもわかるくらい身体が悲鳴をあげていたんですね
これが約3ヶ月半 ほとんど不眠不休だと 仕方ないですね
崩壊飼育現場からヨーコをお預かりしていた為
なんとしても探すんだ!という責任と
たくさんの方が協力してくださっていることへの責任の重圧とで
身体を突き動かしてきましたが
案の定 ブッ倒れました(^-^)
捕獲前後から心身共に極限状態だったため 連れ帰ることも叶わず
お預かりだったこともあり 現在ヨーコはわんぱーくさんのシェルターで
ボランティアの皆さんに大切にしていただいています。
譲渡先を探す里親募集も始めたと聞いています
ひとつ責任を果たせて 心から安堵した次第です
これもひとえにみな様の御蔭です ありがとうございました
これには後日談があり 崩壊現場で育ったヨーコはもちろんフィラリア陽性でした
が、3ヶ月半の放浪生活を経て 帰ってきた時にはフィラリアは何故か陰性に...
便からも虫も出ず 身体にダニもおらず これにはみんなで驚いた次第です
奇跡でした(^-^) 身体も少しふっくらして健康体で帰ってきてくれて...
悪い所はきっとゆりが全て持って行ってくれたのでしょう...
ずっと側で守ってくれていたんだとそう思わずにはいられない出来事でした(^-^)
そして3ヶ月半に及ぶ搜索の中で 迷子犬 そして野良犬(捨て犬)が
本当に多い事も知りました
小さな子は比較的 保護されやすいのですが
元気な中型犬以上になると どうしても保護され辛い現状です。。。
必死で探していらっしゃる飼い主さんもたくさんいらっしゃいますが
探されない飼い主さんが はるかに多い事も知りました
そして それが保健所へと繋がる事
犬がいなくなったら まず各保健所と警察署に連絡することすら
知らない方まだまだ多く 世間にもっと広める必要があるという事
しかし 優しい方々も多く 世の中捨てたもんじゃないって事
今回 たくさんの出来事が重なって いえそのお蔭で
今まで見えなかったものがたくさん見えて
この貴重な経験を経て 本当に大切なものは何なのか
人が生きていく中で 全てにおいて失敗につながる元とは
「情報不足 慢心 思い込み」からなのだという事も
迷子で彷徨っている子達が早くおうちに帰れますように
人も動物も みんながいつも心穏やかでいられますように
最後まで読んでくださって 本当にありがとうございました