先日 長く犬の訓練士をしている知人と話す機会が有り
犬の訓練とは・・・ 語ってくれた。
まず性別、犬種、育ち方飼われ方、性格、病的なもの、
この最後の病的なもの以外は 残り4つの要因が絡まって
それぞれの個体によって矯正の差があるという事。
ただ 秋田犬のことを 「あんな危険な犬種はいないから
うちでは訓練は断る」 と本音をつぶやいたヽ(`Д´)ノ
これは素人さんならまだしも、
プロの口からこの言葉が出てきたときには、
さすがに私もビックリし、開いた口がふさがらない。
これはきっと 犬と愛情を持って暮らすというよりも
犬のトレーニングのみを生業としている密度の差だと思うが・・・
愛情がないと どんな犬だって変わりません。
扱いやすい犬だけを集めて訓練結果を出す事だけが
プロとしての仕事ではないと思うんだよなぁ
その一言で この人の器の大きさがわかった。
足元が見えたような気がした。
元を正せば犬の事をあまり知らないという事だ。
本当に犬のプロを名乗ってお金をいただいているのなら
最初から「出来ない」
ではなくまず「やってみる」ということからであってもらいたい。
しつけの入りやすい犬、そうでない犬
いろんな犬種がいるのだから
それぞれの個体によってそれに携わる時間もバラバラだろう。
が それでもまずはやってみる。
そんな愛情を持った訓練士さんが増えるといいなぁ。
自分には出来ないからすぐに安楽死。
いえいえ そんな無意味なことを考えるよりは
出来る人に頼めばいいじゃない。
できない人には 出来ないのだから。。。
秋田犬が危険な犬種と 犬のせいにする前に
「自分にはそれを矯正する力がありません」
とはっきり言った方がいいんじゃないのかなぁ。
世の中には危険な犬種とやらに 人によって指定された
犬達がわんさかいる。
国によってはコリーなど・・・はいあの名犬ラッシーですね。
きっと無知な飼い主によってストレスの塊にされたが故
何か問題が起こったから・・・というたったそれだけの
理由でリスト入りなのでしょうが。
秋田犬でも もともと穏やかな犬はいっぱいいますよ。
危険な犬種と指定された犬でも
素晴らしい素質を持った犬だって たくさんいますよ。
見る前にお断りなんて 全くもってけしからんヽ(`Д´)ノ
矯正も愛情を持って接すれば 犬って変わりますよ。
咬み犬だって どうして噛もうとするのか
犬の方に歩み寄って 犬と会話をし、考えてやれば
答えは見つかるんじゃないかな。
どんな職業であれ 本当のプロとして。
ここに たくさんのプロに矯正不可能と断られた噛む犬ジャーマンシェパード
残すは安楽死のみ。
その直前に勇気ある一般家庭に引き取られたこの子を
誰が救ったか。。。
家族。そして素人のお父さん。
1年もの長い時間をかけて 穏やかに。
何がこんなに違ったのか。
それは愛情以外のなにものでもありません。。。
本気で向かい合い 愛情と規律を持って接し続け
リハビリに成功したこの子は 今やっと心穏やかに
安心と幸福感でいっぱいで暮らしている事でしょう。
みんなが見放した犬たちを立派に矯正した訓練士さんも
たくさんいます。
それは何が違うのか・・・
きっとプロとしての意識の差だと思いますよ。