おはようございます!✨
愛媛県四国中央市を中心に、中四国出張フォトグラファーとして活動している
CRIE(クリエ)です📸
今日は、
『シャッターを押したらお仕事終わり!』…と思われがちなカメラマンが、
撮影後にしているとっても大切な作業(お仕事)の1つ。
「レタッチ」って何なの?
というお話をしたいと思います。
レタッチは「編集」や「現像」「補正」とも呼ばれます。
※ここで言う「レタッチ」とは、基本補正のみの簡単な調整のことではなく
ほぼ全てのパラメーターを調整するレタッチを指します。
まずはこちらの写真をご覧ください👀
左半分は綺麗な明るい色味だけど、右半分はなんか暗い…?🤔
そう、これ、左はレタッチ済みで、右は撮って出しなんです。
撮って出しとは、「このカメラで普通に撮るとこういう写真が撮れるよ」
という、補正なしのそのままの画像です。
この撮って出し、
点数をつけるとすれば✨100点✨です。
いや満点じゃん!!✋
ってツッコんだ方、正解!笑
そう、満点なんですよ。
普通に撮るのならね。
でも、これを120点にも200点にもできる。
もっともっとクオリティーを上げて、イメージ通りの素敵な写真にできる。
それがレタッチなんです。
では、レタッチはどうやって行われているのでしょうか?🤔
レタッチには主に、Adobe社のLightroom、Lightroom Classicという画像編集ソフトが使われることが多く、
私はPCのLightroomClassicを使用しています。
Lightroom Classicには様々なパラメーターを調整する調整パネルがあります。
一部ですが画像にまとめてみました。
この大量の各パラメーターを1つずつ調整して、
色味や明るさ等を、自分が良いと思うバランスにしていきます。
そうすると、こんな感じになります。
こちらは左が撮って出しの元画像、右がレタッチ後の画像。
ほぼ全てのパラメーターを調整してできています。
このお写真を撮影したのは5月の新緑の頃でしたが、
爽やかな5月の雰囲気が感じられる写真に仕上がったかと思います。
こちらはまたタイプの違う写真のレタッチです。
都会の雑然とした路地のレトロなイメージを、フィルム調に仕上げてみました。
重たいイメージですが、ホラーっぽくならないように注意しました。
そしてこちらは夜景の写真。(写り込みのある失敗写真ですが)
暖色寄りの元の色味を寒色に寄せて、都会のシャープなイメージに。
気持ちサイバーな感じが出るといいなぁと思いながらレタッチしました。
もう少し緑味があった方が良かったかな?と思ったり🤔
スマホなんかではアプリがあり、フィルターをサッと当てるだけで素敵な写真になったりします。
…が、お仕事でいろんな場面を撮影していると、中々そう上手くはいかない…笑
いわゆるフィルターのような便利なものもあるのですが、
結局全ての写真、全てのシーンに合うものなんてない!
となって、それは使わなくなりました。
上の写真、どれもその写真の雰囲気に合わせてレタッチしておりますので、パラメーターは全く違います。
レタッチはそれだけでは終わりません。
新緑の中で撮った写真ですと、白い部分や人物の肌の色に木々の緑が反射して乗ってしまう
『緑被り』というカメラマン涙目の恐ろしい現象が起こったりします
これはカメラが写ったものを正直に写しているだけなので、回避策を取らない限り仕方のないことなのですが、そうは言ってもちょっといただけない。
しかも被るのは緑だけでなく、状況によって赤被り、黄色被り、青被りと、戦隊モノかな?というくらい様々な色が乗っかってきます。
そうなるとそこに写っている人の肌は、緑だったり赤だったり青だったりと大変なことになってしまうのです
でもご安心を!←ノリが深夜の通販ノリ
そんなお写真も、全て1枚1枚レタッチして綺麗な色味にします。
60枚納品なら60枚全てです。
何日もPCに向かい、時間をかけて丁寧に丁寧に写真は出来上がっていきます🖥️
シャッターを切るだけでなく、家に籠って静かにやっている見えない作業も、こんなに大切で重要なカメラマンのお仕事なのです。
カメラマン自身がつい気軽に言っちゃうレタッチ、実はこんなに重要だった!と皆様に知っていただけたら幸いです✨
ちなみに、FUJIFILMの一部?のカメラにはフィルムシミュレーションという機能があり、レタッチを行わなくてもフィルムのような色味を表現することができます
なので、FUJIFILMのユーザーさんには撮って出し派という方も多くいらっしゃるようです。
そんな私もFUJIのカメラ欲しい勢😂
最高なんです、色味が。私がレタッチで結構参考にしてるのがFUJIの色味…
いつか1台欲しいなぁぁぁぁ🥺
そんなわけで、以上、レタッチについてのお話しでした