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今日は会合and会食。瀬戸内海の幸、シタビラメが出た。切られているので、分かりにくいけど、多分アカシタビラメ。ウシノシタ科。美しい~!そして、美味い~!

 本日午後、東京・新宿区の交差点で、長野県の私立大学・松本大学・松商短大学長・菴谷利夫先生が交通事故でお亡くなりになられた。


http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110228/Jiji_20110228X419.html


 松本大学・松商短大のHPには以下のような学長メッセージが書かれている。


 「松本大学は、地域貢献にこそ、本学の存在意義があると表明してきました。地域の人々に支えられ、地域の人々の豊かな社会づくりに貢献する「地域立大学」であることを目指してきた松本大学は、真の意味での地域密着型教育を創成してきました。

 学生は一人ひとり、それぞれにかけがえのない個性を持っています。私たちの教育は、それぞれの個性に応じた創造性を育てる教育でなければなりません。そして、それを地域に依拠して実践していく。これこそが松本大学の目指す教育の姿です。

 大学のキャンパスから現実の社会へ飛び出して学習する「アウトキャンパス・スタディ」や、地域で活躍する達人たちに学ぶ「サポーター教員」制度は地域が持っている大きな「教育力」を人間育成に生かしている好例です。

 学内外で学び、地域とともに育った学生たちは、すでに社会のさまざまな場面で活躍をはじめています。松本大学は、未来の信州・松本を育てる人づくり教育を、これからも実践していきます。」


 多くの大学人達から、上記のように学生の個性を中心に据えた教育方針であること、また障がいをお持ちの方々への教育へ熱心に取り組んできた学長のいらっしゃることから、松本大学は熱く注目されてきていた。


 さらに、このような取り組みは地域社会と教員と職員が協力し合うことを踏まえた大学改革という面もあり、その展開も広く注目されてきた。2年ほど前だろうか、松本大学のこの取り組みが教職員の研修会で紹介された時に、そのダイナミックさに非常に感銘を受けた・・・。その後も折々に松本大学の取り組みは遠く岡山まで聞こえてきていた。


 私たちは岡山にいるものの、松本大学と同じように、地域に根ざした面の強い大学と考えてきた。


 「ひとりひとりの若人が持つ能力を最大限に引き出す(一部略)。」という我々の大学の方針も、松本大学の目標と通底するものがあり、まだ見ぬ大学に親近感と強い羨望が感じられた。


 突然の訃報に、入学試験や合格発表、卒業式を控えた大学は混乱をしているだろう。


 何といっても、先生自身が無念であったと存じます。


 まだまだ、沢山やりたいことがおありだったのではないかと拝察します。


 まさに昨日今日はaicezuki事件で、日本中の大学は入試やウェブのチェックに振り回されている。一部の不心得者の為に、大変な労力が使われている。不正をしないで受験をした高校生や浪人生の心も大いに傷つけてしまったかもしれない。本当の教育・学習は、不正を働く人間の為にあるわけでない。そんな者とのいたちごっこをするために我々大学人はいるとは思いたくない。「どのような事を後世に伝えるか」「何を学びたいか」にその本質の多くが存在するのではないか?これはきれい事に聞こえるのだろうか?aicezukiについて精神的な問題を抱えた人物かもしれないという憶測がある。たとえそうだとしても、正々堂々受験をして欲しかった。学習困難な児童の教育支援に取り組み、上記のような大学改革にも真摯に取り組んだ教育者の死にあらためて、このようなことを感じた。


 ただただ、菴谷利夫先生のご冥福をお祈りします。


(文中で、「だ・である」調と「です・ます」調が混ざっていますが、故人への敬意を示すため、そのままに致しました。)