学会のことを書いたので、もうちょっとポスターセッションのお話を・・・![]()
私はゼミ生やゼミ配属前の学生さんと学会でポスター発表(ポスターセッション)することが好きです。ゼミではとかく一方歩通行で話がちですが、専門家が集まるポスターの発表時間ではそれが双方向になります。待ち合わせをしていたかのように、興味を抱いた研究者たちが、予稿集を調べて集い合い、議論を交わす。学生たちは、そのマシンガントークに一寸ビビりながらも、一言一言を聞き洩らすまいと聞き耳をたてる(聞かないで呆然とする学生もいますが・・・)。論文でしか知らなかった研究者たちが集まって、議論して、笑ったり、怒ったり、嘆いたり、はしゃいだりする・・・![]()
自分たちがやっている研究が、血の通った人間たちの仕業であること。そして、それに思い入れをこめてやっている人が沢山いること。学生たちが入門者として取り組んでいる問題は、研究の一面であり、一つの入り口であること。研究の内部構造は、奥行きが深く、多面的、複合的であること。それらが、ポスターセッションに参加すれば、一見して理解できるのです。まさに、百聞は一見に如かず!
写真は
人類学会での一コマ。こんな感じで、有名な先生も、若手研究者も、学生もワイワイと集まって議論に花をさかせるのです
そして夜はおいしいお酒を囲んでの懇親会!
逆に、ポスター発表を経験しないとどうなるか。研究は教わるもの、先生に指示されたこと、言われたことをやれば研究になる、と思ってしまうかもしれません。でも、研究とはそんな無風状態の真空空間にあるものではありません。もっと、吹きすさぶ荒野のような場所に、真剣勝負をしかけてくる相手がいる空間にこそ、研究はあるのです。まさに、巌流島、まさに壇ノ浦、まさに関ヶ原・・・・。そんな嵐のような研究の立ち位置を知らしめてくれるのが学会のポスターセッションです。
大学で先生が教えることは、ある短時間だけをみるならば、一面的になりがちです。それは複雑な内容をかみ砕いて教えようとするからおこることです。そんな教育・学習の経験しかしていない学生は、ちょっと新しい本でもみると、「先生の知識は一面的だ!」と、鬼の首をとったかのように、先生を過小評価することをおこしがちです。しかし、ポスターセッションのような真剣勝負の場に、先生と学生が一緒に立つと、敵はどこにいるのか、先生の懐はどれだけ広いのか、よ~くわかるようになるものです!(違うこともあるかも知れませんが
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ということで、学生のみなさん!ポスターセッションに誘われたら、がんばってみるのがお勧めです。そして、就職活動でのエピソード作りにも活用しましょう。
「私は大学時代にこんなことに興味をもって学会でも発表したんですよ。そこでは、こんな質問や意見があって、自分としては御社への志望を強めるきっかけにもなりました!」って言ったら、結構、人事の方々も面白いな~と思ってくれることでしょう(もちろん、竹に木を接ぐような内容では困りますがね~。いずれにせよしっかりした内容が必要ですよ)。
