初詣は皆さん行きましたか?私は岡山市の南東にある吉備地方の古社で式内社で、さらに旧備前一宮とも言われる安仁神社に行きました。家から結構遠いのですが、近年調査を展開している地域に近いので、安全祈願も兼ねて、また、遺跡踏査も兼ねて、ぶらっと出かけました。
あまりにもぶらっと出かけたので、あろうことか携帯電話もデジタルカメラも忘れてしまい、ブログに掲載する写真がない…。
神社では巫女さん達によって甘酒が配られていたのですが、車だったので飲むわけに行かず(アルコールが含有されているかは確かめませんでしたが…)、代わりにお土産用の甘酒を買いました。写真はその甘酒です。切られた竹にかぐや姫みたいに入っています。
手作りな感じで良いですよね!また、お賽銭箱にはお米を入れられるようにバケツが用意されています。人出でごった返す神社も良いのですが、東京渋谷生まれなのに田舎が好きな私は、こんな雰囲気の安仁神社のたたずまいが大好きです。
また、本殿だけでなく、周辺の山々や田圃の風景、黒豊島と呼ばれる豊島石(火山礫を多量に含む凝灰岩)製の鳥居や、本殿の後ろにある清水や磐座(いわくら)も見所です。
豊島石は岡山市内の江戸時代の鳥居や一石五輪塔などの素材に用いられるもので、当時、海運が盛んだったことと、岡山と豊島が強く結び付いていたことがわかります。なんせ龍ノ口山の神社にも豊島石があります。あの山運んだ江戸時代の人は偉い!
実は、この神社のそばで出土した弥生時代の銅鐸も社宝としてもたれており、今度岡山市内の博物館の展覧会で展示されるそうです。
弥生時代には、この地域で海運も発達しだし、漁業、製塩も行われ、更に吉井川が形成した沖積平野の一部で、稲作も盛んに行なわれていたのでしょうね。古墳時代~古代においてもそれらの資源の集積と搬出に適した位置に安仁神社は位置し、重要な位置を占める拠点とされていたのだと推定されます。
陸奥国の国府多賀城に関係した塩竃神社も、良港に面し、物資の集積に適した地形であることを思い出します。
皆さんも初詣のついでに、神社の成立している自然景観や歴史景観も考察しては如何ですか?
