こんにちは。

 

日本一時帰国中です。

車で旅行しております。

 

今回は旅の途中にあったある出来事を書きます。

 

 

 

夫のお父様は数年前に他界されました。

 

あれから4年たち

今回西日本を巡る旅というので夫が「行けたら」と

 

 

「行けたらでいいんだけど岡山に寄りたい」と話していました。

「ちょっとでいいんだ」

 

 

夫が小さな頃、義理父は単身赴任で岡山に数年住んでいたそうです。

夫は小学生。岡山は行ったことはなく

その後もそこの話はよく聞いたのだけど

 

訪れたことはなかった。

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川で釣りをしてたとかそういう話が断片的に思い出される。

 

 

親父が見ていた世界を見ていたい

そこに行ってそこの空気を感じてみたい

 

 

それで夫はお母様から単身赴任先の場所を聞き

広島からの帰り道、岡山へ行きました。

 

車だったのでね。何とでもなった訳です。

我々の旅はいつもこんなだ。

 

 

その場所には大きな川がありました。

 

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「旭川」

 

ここで釣りをしたのだろう。きっと。

お義父さんがお蕎麦好きだったのもあり

 

近所のお蕎麦屋さんを探して行きました。

もしかして同じお店で食べたかもしれない。

 

 

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新しいお店だったので

きっとお父さんはここで食べてはないよねと話しながら。

 

40年も昔のことです。

 

お父様の勤めていらした会社へ行ってみました。知ってる人などいないだろうといいながら

夫は中へ入り聞いてみたそうです。

 

すると・・・30年以上お勤めの人がいらして

お父様の苗字は覚えていると。

確かにいらっしゃいましたと。

 

 

そして会社は移転してしまったので

元々あった場所へ行って見ますか?と住所を教えていただけました。

 

行きました。

 

そのビルは他の会社になっており

その前に古めかしい「中華料理」のお店がありました。

 

もしかして、親父はこのお店に来ていたかも。きっと。

お店をノックしてみたのです。

 

「XXさん?聞いたことあるよ」

「片山さんの?(仮名)」

 

片山さんとは夫の親戚でその会社の経営者だった。

その右腕として夫のお父様は仕事をしていらしたそうです。

 

「片山さんは今でもこの店に来るよ」

 

その片山さんとは、他界された片山さんの奥様でした。

 

【略図】

◎片山さん(経営者で他界)= 奥様(83才でご健在)◎

↓親戚=お父様(単身赴任で右腕だった)

↓息子(夫)

 

 

繋がった。

 

 

その奥様がいらっしゃるという別会社を聞いて

尋ねて見ました。

 

夫の遠い親戚にあたるその人は83才で女性で

別の会社を運営されていました。

 

受付で聞いていただくと「知っています」「是非会いたい」と

部屋へ通され、夫とその片山さんは奇跡のような感じで会えました。

 

 

「ええ、覚えています。もちろん。XXさんの写真は家にたくさんあります」

「奥様(夫の母)もよく存じておりますよ」

「私の家にも泊まりに来られたこともありました」

 

涙目でした。何度も何度も込み上げるものがあったようで涙ぐんでおられた。

 

 

 

そのまま、片山さんの家に招待され

お父様の物凄く若い頃の写真を見てお話を聞きました。

 

夫はたどり着いた。

お父さんの過去に。知らなかった歴史に。

若い頃のお父さんに会えたんだ。

 

 

これは奇跡でも何でもない。

夫がここへやってきてノックをして尋ねたからこそ。

自分でドアをあけたからです。

 

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きっと夫のお父さんは

ここを歩いたのだろう。40年前に。

家に残した家族を思いながら。

早く帰って可愛い盛りの小さな息子(夫)に会いたいと思いながら。

 

 

お義父さん、私達が会いに来れたよ。

お義父さんの過去に出会えた。

 

 

 

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