前回の続きです。

 

興味ある方は前の話もどうぞ。

 

アメリカの陪審員制度。

娘が今回LAに戻ってきた理由は

これでもありました。

呼ばれて裁判所へ行きました。

娘に当てられた裁判は

家族+アトーニーVS家族+アトーニー(弁護士)

 

裁判官は年配の女性だったそうです。

 

陪審員は12人選ばれます。

この裁判に対して、娘を含む選ばれた陪審員候補者は

20人くらいいたそうです。

 

裁判官からの説明はこうでした。

今日、ここから数人を選びます。

昨日までに選ばれた陪審員と一緒になって頂きます。

(この日は12人に足りない陪審員選びだったようです。それが何人かは教えてくれず。)

 

裁判は来週の月曜から10日間。

つまり全部で2週間かかります。

 

ええ、あなたたちの多くは選ばれたくないと思っているでしょう。

早く帰りたいと。

 

でもね、もし、あなたが何かに巻き込まれて

裁判をする事になったら?

 

あなたの為に12人の陪審員が真剣に考えてジャッジをしてくれるのです。

その時はきっと物凄く感謝するでしょう。陪審員たちにね。

 

だから、将来あるかもしれないあなたの為に

ここにいる人の為に

陪審員を体験して欲しいです。

 

それは素晴らしい経験になります。

きっとね。

それからポストポーンは個別に私が伺います。

 

そういう話をジョークを交えて明るく楽しく

してくれたそうです。

陪審員は決して辛く嫌なことではない

経験してもいいかも

やってみてもいいかも

 

まだ21才の娘はそう思ったそうです。

ただ、娘はずーっと前、1年以上前から計画をしていました。

大学を卒業した夏を。

それも1人ではなく小学生からの親友と。

彼女に迷惑をかけてしまう。

 

そこで裁判官は最後にこう言いました。

「ポストポーンを希望する人は手をあげて」

 

ポストポーンは延期、変更。

 

娘は手を挙げました。

周りもチラホラ挙げていました。

 

「それでは1人ずつ、別室で話を聞きます

決めるのは私です」

 

1番の番号から手を挙げた人が部屋へ消えていきました。

1人目、若い大学生なりたてのような男の子でした。

彼は別室から戻ってきましたので

ポストポーン出来なかったのだと思ったそうです。

 

2人目3人目は高齢の人。

彼らはこの部屋に戻ってこなかったので

認められたんだと思ったそうです。

体力的に無理な感じだったそうです。

 

そして娘は5番目でした。

 

部屋に入ると「理由は?」と聞かれます。

こう言ったそうです。

「私は陪審員をしてもいいと思っています。

希望は別の日に延期です。

理由は明日からLAを出発し旅行へ行きます。

行き先はフランスです」

 

「まあ素敵。私はフランス大好きよ。羨ましいわ」

 

フランスについての会話が楽しく弾んだそう。

 

「では航空券を見せられますか?」

 

メールで届いているチケットを見せました。

まず明日のLAからボストンまでがこれです。

ボストンからパリは来週で・・・と探していると

 

わかったわ。行きなさい。

あちらの人に帰ってきたら出来る日の変更をしてもらい

このまま帰っていいわよ。

旅を楽しんでね。

 

娘は泣きそうになったそうです。

旅をキャンセルしなくていい。

 

実況中継やりとり。今となれば笑い話。

 

私もこの1週間ずっと落ち着きませんでした。

キャンセルなんてさせたくないじゃないですか。

学生時代に働いて貯めたお金で

少しでも安くと自分達で探して取ったホテルと航空券。

勿論ですが私は1ドルも出していませんしホテルのヘルプもしていません。

 

 

そして出口に向かうと外にいた別の人に

「あなたそっちじゃないよ。部屋に戻って」と言われたそう。

多分、ほとんどの「健康そうな人」はポストポーン出来ないのでしょう。

 

 

陪審員を「しない」のではなく「延期」なので

また10月に戻ってくる事になりましたが。パー

しかも月から木まで待機してたのにまた月からです。

3回目はもう変更できません。

 

次回は選ばれるかもしれませんが

これも1つの経験ですね。

 

陪審員は誰でもなれるわけではなく

最終審査があり、この裁判に向いているかどうか

家庭環境、年齢、職種など全てから判断されるそうです。

 

陪審員選びも非常に大変なんだと思いました。

 

そして。1度これをやると免除されるのは1年間。

と、書いてありました。爆笑

 

じゃあ毎年ありですか。。。

 

ランチは一緒にINNOUTを食べました。

 

そして便を変更し

先ほど行ってしまいました。満席だそうです。泣き笑い

 

寂しいワン

 

またすぐ帰ってくるワン

そうだね。

 

 

夫に今回のことを話すと一言。

「人生こんな事の連続よ。」

 

 

本日も読んでいただいてありがとうございます!