「俺の娘になるのか」

 

「いや。友達のままでいいんじゃない」

 

私はとても軽く考えていた。

今まで通りでいいんじゃない。

今までとてもうまく行っているし

 

このまま行こうよ

何もかわらない

 

変えたくない

 

娘には会いたい時にいつでも会える父親はいるし

父親は1人でいい

 

 

 

私は娘に聞いた。

 

結婚したいって言ってる

どう思う?

あなたが嫌ならしないから

 

ママはあなたと2人、今のままでもすごくハッピーだよ

 

娘は笑顔でこう言った

「ケッコンしていいよ」

 

あなたのステップファーザーになってもいい?

 

私のダディはダディじゃなくなるの?

 

あなたのダディはただ1人。ずっとかわらない。

会いたい時に会える。ママがいつでも連れていく。

 

 

もうひとり、

新しくステップファーザーが出来るんだよ。

 

「ステップXXX!(夫の名前)」

 

娘は笑っていた。

 

そんな話をしながら

私も娘も何もわかっていなかった。

 

自分達の都合がいいようにだけ考えていたのかもしれない。

 

そんな私達の事は、夫は知っていた。

そして夫だけが覚悟を決めていた。

 

 

あるときは兄みたいに

あるときは友のように

そしてこっそり保護者になる

 

娘と楽しい時間を作ってきても

娘が父親に会いたいと言えば

黙って笑顔で見送っていた

 

 

夫は決して父親面せず

責任感だけ背負っていたように思う

 

子供に気を使うと子供はそれがわかる。

大人を馬鹿にする態度を取り始める。

 

夫は言いたい事は娘にはっきり伝え

何があっても感情的にだけはならなかった

 

そして私を通してではなく

娘に直接会話し

 

困った事は何でもヘルプしてあげて

 

信頼を得た

 

 

責任とは何だろう

金銭面だけ?

送り迎えすること?

 

 

何かあったときに責任をとる

何もなければ何もない

 

 

 

そういえば私の話だけど

高校の時、家庭科の宿題で

編み物を作ってくるというのがあって

 

小さなもので良かったんだけど

立派なセーターを編んでいったんだ。

 

すると先生に狭い個室に放課後呼び出され

結構な長い時間罵られた事がある。

今思えば虐待だ。笑

 

大きな声でキーキー怒鳴られた

要するに、自分で作った物ではないと言われた

 

私はそんな事を先生から言われるなんて

思っても見なかったのでびっくりして

硬直した。

しかもそういう専門学校でも何でもない。

 

家に帰って泣いた。

反論出来ずに固まってしまった自分がくやしかった。

 

母はすぐ真っ赤な顔をして学校に怒鳴り込んでいった。

母は毎日私がセーターを編んでるのを見てきたから。

 

あの時の母の顔は忘れない

 

私はその時、全員が敵になっても

母だけは味方になってくれるんだと思った。

 

 

全然関係ないけれど

ちょっと思い出した。

娘の笑顔が私の笑顔だ

夫はそれを1番知っている

 

私達の結婚式。

 

市役所で誰にも知らせず3人だけでひっそりやった。

夫は娘の写真ばかり撮っていた。

 

 

実の父親と実の母親と

3人で暮らすのが子供にとって1番幸せなのはわかっている

 

夫がいくら頑張っても

それを超えることはないのかもしれない

 

それでも夫は私と娘を背負って

泳ぎ続けた

 

何度も溺れそうになったけど。

 

 

 

夫よ

娘は18才になりました。

 

娘が18になるまで頑張ろうって

頑張ってきた

 

今まで本当にありがとう

 

私はあなたに感謝しかありません

娘にしてくれたこと全てに

 

 

感謝しかないです。

 

 

そして私の可愛いグンゼちゃん

ここまでスクスク育ってくれてありがとう

あなたと出会えた事が

私の人生で1番の幸せです

 

18才のお誕生日おめでとう

そして大学入学

おめでとう!!!

 

 

 

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