北カリフォルニアナショナルパーク旅行

3日目。

 

オレゴンのクレーター・レイクの後

 

向かった先は

Klamath Falls方面でした。

 

前日見えた

マクラフリン山を西に見ながら走ります。

 

クラマスレイクと

マクラフリン山。

 

何気に絶景。ニコニコ

 

 

そしてオレゴンからカリフォルニア入り。

食べ物や植物を持っていないか

検疫所を通ります。

 

「持ってる?」「NO〜」で終わり。

 

 

 

そしてすぐに出てきたのが

第二次世界大戦の日系人強制収容所がある

トゥーリー(ツール)レイクです。

 

実は行く予定はありませんでした。

オレゴンから5番でカリフォルニアに入り

シャスタの山を見ながら次の目的地へ行く予定にしていました。

前日の夜、オレゴンで宿泊した時

このTuleLake日系人収容所のことを

テレビでやっていたのです。

 

そういえば近い!と思って。

 

ここは、前にマンザナー日系人収容所を訪れた際に

いつかは行ってみたいと漠然と思っていたところ。

 

何故かといいますと

 

このTule Lakeは

大きな問題となった

アメリカに忠誠を尽くすかという踏み絵のようなアンケート27番28番に

「NO-NO」と答えた日系人が

収容された場所。

27はアメリカに忠誠を尽くし戦争に参加出来るか(など)。

28は日本の天皇を否定できるか(など)。

 

その回答により、日系人強制収容所で一番揉め事があった場所であり

その回答により「反米的」であると思われた日系人の収容所であり

1945年に戦争が終わって他の収容所は解放されたのに

ここは1946年まで解放されませんでした。

 

何故なら収容所を出ても

『Tule Lakeにいた』という事で差別されたから。

 

ここはno-noと答えた人が多く収容された。

no-noはアメリカ人として非国民ということ。

 

 

最近はこのno-noが勇気ある日系人であったと話題になりはじめていますが

戦後はアメリカに敵対したとして差別も強く

トゥリーレイクに入っていたことを隠す人が多かったようです。

 

なので、資料も少なく

あまり知られていない。

 

 

ピーク時は15000人用の敷地に18700人が収容されました。

日系人収容所としては最も人数が多かった場所なんだとか。

 

ちなみにアメリカ全体で、日系人収容所に入れられた人は

12万人。

そのうち2/3はアメリカ市民でした。

 

そしてあまり知られていないのが

1944年にルーズベルトがサインした法案405。

この法案は、アメリカ市民である日系人は市民権を放棄できるという案で

 

これにより

アメリカ市民権を放棄すればXXしてやるという駆け引きにも使われたそうです。

 

Tule Lakeにいた日系人達はこの法案によりパニックになったそうです。

市民権がなければ仕事もできませんしアメリカにいられなくなります。

 

彼らはアメリカで生まれ、アメリカで生活し、家族もアメリカにいる。

 

 

 

まずはビジターセンターへ。

 

中に入ると数少ない資料が展示されていました。

 

奥から1人女性が出てきて

この施設の説明をしてくれます。

 

このビジターセンターはポストオフィスなどと併用しており

日系人収容所から離れているとのこと。

 

収容所は2箇所あり

どちらもフェンスで囲ってあり

中へは入れないけれど

金網の外から見るのはOKとのこと。

 

こじんまりと当時の物が

飾ってありました。

 

 

アメリカに忠誠尽くすアンケートを拒否した数百人の若者は

罰金10000ドル懲役20年だと脅され

クラマスフォール刑務所に入れられたそう。

 

 

 

 

日本人が1/8以上入っている人達が収容所に送り込まれたそうです。

日本からアメリカへ渡った1世。

日本人の親を持つアメリカで生まれたその子供達の2世。

そしてアメリカ人として育った親から生まれた3世。

ハーフでもクォーターでも「日系人」として収容所へ。

 

財産を殆ど全部没収されてここへ入れられ、

戦後はゼロのまま、大きく差別が残る外へ放り出された日系人たち。

 

娘がキンダーのとき

お友達になった女の子のお祖母さんが日本人とのハーフで

日本人といえば差別されるからと

ずっと父親はインディアン(ネイティブ・アメリカン)だと言われていたという話を

聞きました。

 

 

 

日系人収容所の中でも最も大きな問題が残ったトゥリーレイク。

 

アメリカに住む日本人として

色々考えさせられる場所です。

 

そして差別は今でも笑顔の裏に残る。

 

こういうのを見ると日本を愛しく思いますね。

 

 

ここは俳優のジョージ・タケイさんも入れられていたそうです。

この収容所の事をよく話されています。ニコニコ

 

 

そしてそこへ向かいました。

何もない広い広い土地。

 

マンザナーは沢山のものが残っていたのに

ここは

 

この看板と

 

この記念碑だけ。

 

 

外から見えるのは

荒れ果てた建物のみ。

 

それでもNatioal Monument(国定公園)に指定されているので

国立公園管理局の保護下にあります。

 

Tule Lake Segregation Center

Tule Lake Unit WWⅡ Valor in the Pacific

National Monument

 

重かったですが

ここを訪れてまた知らなかった歴史を知ることが出来ました。

 

これもアメリカです。

 

 

国立公園旅行記まだまだ続きます。

 

 

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(今は旅行記です)

 

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