夫はよく、日本に住む友人とスカイプで話しています。
話す時の多くは
友人が仕事でホテル滞在のとき。
この間も久しぶりにスカイプ。
画面見てみると
「ああーーーー♡」と身体中を伸ばしてご機嫌。
「いやー最高」という。
「わかるわかる」と夫。
なんでなんで？とわたし。
「いやー、静か！最高でしょ」
つまり、奥さんと子供から離れて
やっと1人の時間になれた＝最高ってことらしい。
なるほど。
彼の子供はまだ小さくて手がかかる年齢だから。
「子供といる時は楽しいし可愛いのよ。
奥さんも大好きだしとってもいい子。
でもねー、1人っきりってねーいいねー」
「わかるわかる」と夫。
え？
と夫を見て私。
「違うのよ
。
家は大好き。あなたも最高。ラッキーもいる。
でもホテルで1人って無になれるというか
誰にも邪魔されないというか」
え？邪魔？
危険を察知してか友人は
あ。そうだ。と話をかえました。
笑
でもね。
私もわかる。
この間、1人で日本へ帰った時
ものすごい開放感でした。
飛行機の移動、新幹線の移動。
自分のペースだけで動ける。
自分のことだけ考えていればいい。
そして家ではなく違う場所に行く。
これが大事。
家や仕事場で1人になるのではなく
全く違う場所に1人でいく。
無になれる。
ねえねえ、私たまに1人で１泊してきていい？
「どこ行くの？」真顔の夫。
ここから２～３時間の所。
ホテルでぼーっとするだけ
「じゃあ僕も行く」
いやいやいや。それじゃ意味がないの。
1人になりたいから
「なんで」
この間1人で日本に行ってそう思ったの
「だめ。」
なんで？
「だってあなた、出会いがあったらどうするの」
「そういう可能性がある事はさせない」
「もしかして、日本で誰かと会ったの？」
いやいやいやいや。ないし。
誰もいないし何もない。
いいじゃない。あなたは仕事でホテルで1人になれるからいいけど。
そういう時間私も欲しいの。
家で1人じゃなくて。家にいたら掃除しようとか考えるでしょ？
「だめ。俺もいく。」
その後数日間。
夫は嘆いていました。
「ああー。おわった。
こうなる日が来るのわかっていたけれど。
あなたは離れていく。
僕はひとり。
ああー。おわった。」
おおげさか！
あのね。おわってないし離れてないし。
「じゃあ1人で旅行行きたいなんて言わない？」
言うよ。行きたいもん。
「あ。あなたの親友と一緒に行けば？それならいいよ」
それじゃ意味ない。1人じゃない。
「じゃあダメ」
「ああー。おわった。
俺を捨てて誰かとどこかへ行ってしまう」
だから。誰もいないし。
「きっかけを作ろうとしてる。
ああー。おわった」
話にならん。
そういう事が先週ありまして。
夫はおわったx２を５日くらい言ってました。
そんな中。
夫はリカレントに１週間行く事になりました。
免許の更新です。
出発朝、何時に行くの？と私。
「昼頃出る」
夜でいいじゃん。明日からでしょ？
「ホテルで勉強したいから」
ふーん。
そしていつものスーツケースに入れ込み
夫の車（トラック）に載せていました。
コソコソガレージでやってるので見に行き
トラックの荷台を覗くと
荷台にスーツケースとなぜかゴルフバッグ。
ちょっと。
なんでゴルフ。
勉強するんじゃないの。
「いやいやいやいやいや」
「ダン（仕事仲間）が持ってこいって言うから一応」
運転席覗くと
ゴルフボールが座席の後ろに隠してある。
しかも37ドル99って。
ボールごときに。
しかもドライビングレンジじゃなくて
コースまわる気だな。(￣_￣ )バレバレなんだよ。
「いっやいやいやいやいや。
何見てんのー苦笑。
一応乗せてるだけよー。
一応ねー。
じゃあいってきまーす。
増築の部屋のデザイン考えてー。
いやーいそがしいそがし
」
逃げるように出て行きました。
到着して電話がありましたが
それっきり。
打ちに行ったな。
友人とスカイプでもして
「ああー」と体を伸ばしてウキウキ話しているんだと思います。
ダンと飲んでるか。
いいんですけどね。(￣_￣ ）
夫がいて子供がいて可愛い犬もいて
みんなが家にいてくれて
みんながハッピーでいてくれて
その上で安心して
２日だけ知らない所で１人になりたい。
こういう気持ちおかしいのかな。
こういう時間、母親は持っちゃだめなのかな。
「ああー。娘が巣立っていったら
あなたは自由になってどこかへ行ってしまうー
」と
夫は嘆いていました。
そうか。娘が巣立っていったら
できるのか。
娘が住む所に1人で会いに行ったりね。
楽しそう。
