昨日遊びに来てくれた友人と話した事で
頭から離れないことがいくつかあって

自分の中で気になって仕方ないので、ここで書いてみます。

車の免許の話になって
16でとったという夫とクリス(友人)。

娘ももう取れるんじゃない?とるの?
うん、取ると思うよ。今年16になるから取れるし。
夏休みかな。

車の免許を取ると行動範囲が広くなるから
それはそれはエキサイティングだったよ、と夫。

私は娘がとると怖いけどね。

どうして?とクリス。

私自身、18で免許は取ったけど運転に自信がなくて怖かった。
レディになったのは24以降。

娘の友達はもう運転してる?とクリス。

男の子はしてるね。男の子だから。


これに引っかかった感じ。

ホワイ?男の子だからって?

ボーイズは16で運転する子多いんじゃないガールズより。

ホワイ?

前も感じたことだけど
クリスは妻がパイロットだからか
男だから女だからという話にいつもホワイ?という。

クリスの妻は飛行機を飛ぶことがクリス以上に好きで
仕事もアグレッシブでキャリアもクリスより上だ。

多分操縦もうまいんだろう。

車の運転も飛行機の操縦も
男だから女だからという概念はいらないのかもしれない。

運動神経がいい悪いと同じような、人によっての違いはあると思うけど
男でも運転へた。。。と思う人...やたらブレーキを踏むとか全体を見ないで運転するとか
そういう人もいれば、
女でものすごくうまいなーと思う人もいる。あまり女の運転に乗ったことないからわかんないけど。

男は女より力がある事や、体が大きいとかの違いはあるので、それに関係する事は
例えば重いドアが開けられないとか操縦するとき力がいる?(よくわかんないけど)ときの
違いはあるのかもしれない。


クリスは私がブログを書いているのを知っている。 
「日本に呼ばれたりイベントに呼ばれたりブロガーのコンベンションみたいなのはないの?」と聞いてきた。

そんなのあるの?
「ありそうじゃない?そういうの」
そういえば招待されたの幾つかあった。

あったとしても、私は子供優先だから行かない。
学校はスクールバスだけど、クラブやテニスで遅くなると迎えに行くし
食事も作るし習い事の送り迎えもあるし。
私がしなくてもいいかもしれないけど、これをできるのはあと2年だけ。
カレッジになったら私自信のやりたい事何でもできる。子育ては今だけ。

何をしたいの?トラベルとか?

そうだね。と答えてはっと思う。

クリスの奥さんは8ヶ月の子供がいるのに今月パイロットに戻る。
さらに子供ももっと作ろうとしている。
キャリアもそのままで子供も育てる。

私は子供ができてフルタイムの仕事はやめてしまった。
その仕事が子育てより魅力を感じなかったからだと思う。
もちろん、パートナーの収入だけで生活出来なければそうはいかない。
いつでも仕事に戻れるという自信もあった。 

仕事は好きだったけど、そこまで魅力もなければ収入も年々上がるものでもなかった。
彼女はエアバスに乗っているんだけど、

私も彼女のような仕事をしていたら
収入がどんどんあがっていくやりがいのある仕事であれば.. 要するに金だ

子育てを優先せずにやってたのかも。



私は小学生の卒業文集で
将来の夢を書く欄に「パイロット」と書いた。

それを見つけたクラスメイトはこう言った。
女はスチュワーデスだろ?
なれるわけないし。
え、なんでパイロット?女でなれるの?と言われた。
38年前くらい。

私はスチュワーデスには興味がなかった。あってもなれてないと思うけど。
食事を配る仕事ではなく、自分で空を飛びたかった。

でも、なれるわけない。だって女だから。と
どうやってなれるかという事を調べる前にあきらめた。
飛びたければ、金持ちになって客として飛行機に乗ればいいだけだ。
田舎の小学6年生はそう思った。


今でもそれはある。あるけど夫がパイロットでもジェラスは全くない。
夫の後輩や友人で女性のパイロットが何人もいるけど、そこにはジェラスはなかったのに

クリスの奥さんが子供を産み仕事に復帰すると聞いて
私も出来たんだなと思った。

日本はとくに、当たり前とかこれが普通という考えがあって
みながしてない事に対して
諦めたり認めない風潮がある。前例がないとか。

努力もしないでやってみないで決めつける。
足をひっぱったりするのもある。

今新聞でみると女性のエアラインパイロットはいるらしいし
ドラマにもなったくらいで浸透してきてるらしいけど。


クリスもそうだけど、夫は家にいるとき殆ど料理してくれる。
バキュームも洗濯もする。
女がこれをする、男がこれをするという家事の概念はない。

友人がきてコーヒーをいれてくれるのも夫。
昨日も私はずっとクリスと話してて
その間に夫はキッチンでごちゃごちゃやってて

終わって言われた言葉は「クリスとずっと話してくれてありがとう」だった。

男だから女だからという概念はない方だと思っていたのに
昨日話してて、私にはまだまだそういうのが残ってたんだなと思ったんだ。
女も車の運転を平気でするように
飛行機だって操縦できた。
子供がいても仕事はできる。



リアナ..クリスの奥さんが羨ましいと初めて思う。
私もリアナのように生きられたんだろう。
でも、リアナはこの先、子供が成長したときに
もっと子供の成長に関わりたかったと後悔するのかもしれない。
だって私が、子供の成長にこんなに関われた事を何より感謝してよかったと思うから。


私の母が今でも言う。
「あななたちが小さい時、お母さんは仕事ばかりしてて
あなたたちを放ったらかしにしてたね。本当にごめんね」と。
「もっと色々してあげればよかったんだけど」

まあ、それは親の自己満足で、私達子供は何も感じてない。
私達はかわいそうだったとか不便だったとか母がもっと必要だったとか
思った事はない。放ったらかしで楽しくやってた。小さい頃から家に親がいないのが当たり前だった。



子供は勝手に育つ。私が子供に尽くしてきた事はただの自己満足で
子育てより興味がある仕事だったらそっちをやってたんだろう。


キャリアをもつ事と子育て。
私はもうパイロットになりたいという気はない。そのエネルギーない。
本当に人生は一回なんだなって思う。