Vの悲劇・リスク | ひまわり  

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柴犬ラッキーのSUN歩道 

前庭疾患の通院終了の日、改めて太田の先生から話がありました。


この病気は一度発症すると再発のリスクがあると言うこと、再発の度に症状が重くなる傾向にあると言うこと、どうすれば発症しないかはわからないもののドッグラン等での激走は避けた方がいいと言うことでした。その点だけ言えばラッキーは14歳年齢的にドッグランで激走することはほとんどありません。まぁ小さい頃からドッグランへ行ってもしばらくは走り回るものの気がつくとベンチの下などから私に視線を送っているような子でした。でも普段のお散歩でも気をつけないとなぁ。。


ちなみに地元の先生には前庭疾患の罹患患者(?)は、ある程度年齢を重ねた女の子で日本犬の血が入った子が多いような気がすると言われました。これは先生の長い経験的データだと思うのでどの先生も同じ考えかは定かではありませんが・・・

そして再発予防として漢方の当帰芍薬散を処方されました。これはこの病院では再発予防率が高いようです。同じ病気にかかった子を持つママさんにも勧められました。


そんなわけで正直、藁にも縋りたい我家としましてはレーザー照射と漢方処方のため地元の病院へラッキーを連れて行ったのです。

その頃にはかなり良くなっていたので先生としても狂犬病の予防接種を勧めたのだと思います。

そして私達も狂犬病の注射はしなくてはいけないものと思い込んでいたので、先生が大丈夫と言うならついでだからして帰ろうかと思ってしまったのです。これが16日でした。


ところがその日の夕散歩からやけに草を食べたがり始めました。

そして翌日夕方からフードを食べず嘔吐までしてしまったのです。

慌てて18日の月曜日、地元の先生の所へ。今までにもあったのですが、「いつもと一緒で胃腸の動きが良くないので動くようになる注射を打つからね」と言うことでした。そしてその言葉の後に「狂犬病の注射が良くなかったかな・・来年からはパスしようね」

いやいや・・来年じゃなく今の話をしてくださいよ・・・口には出せない思いが頭の中を巡りました。


その後2日間は食欲も戻り少し安心しかかった21日、再度異変が起きたのです。

そして迷うことなく太田の病院へ連れて行きました。そこで言われた言葉が前のブログにも書いた「 なんであの病気の後、そして年齢的にもリスクがあるのにワクチン接種をしたのだろう・・そうかぁ打っちゃったのか 」 でした。前庭疾患の方は症状もなく順調だと言うことで、今回は明らかに狂犬病のワクチンのせいだと言うことでした。

これで怖いのが膵臓に影響が出てしまうことなのだそうで、2種類の薬が処方され投薬治療で様子を見ることになりました。でも嘔吐やぐったりすることがあったらすぐに来院との指示がありました。

そして翌日ほとんど食欲もないまま嘔吐し、夕方から入院となりました。

点滴をして薬を流す治療がされたようです。避妊手術以来、入院経験のないラッキーですが具合の悪いまま家に置いておくより少しだけ安心と思ったのも事実です。

翌日の夜退院となるため迎えに行った時はしっかりと歩いて出てきたのでちょっとだけホッとしたのを覚えています。が、血液検査で膵臓にも炎症が起きていたことを聞かされ、またしても不安な気持ちになりました。




帰宅後、点滴痕のガーゼが痛々しいラッキーです。

少しのフードに湯通ししたまぐろをトッピングすると美味しそうに食べてくれました。


翌日から処方されたお薬とまぐろやサーモンの湯通しトッピングフードでかなり落ちていた体重も少しづつ戻っていきました。23日退院時には7.2kgだった体重も27日の通院日には7.9kgまで戻り無事通院終了となりました。でも膵臓は一度炎症を起こしてしまうと少しのことで炎症が起きやすくなるそうで十分注意するように言われました。

そして何よりワクチンは一切してはいけないと厳重注意を受けました。


本当に今回のことではラッキーに大きな負担をかけてしまいました。

私の勉強不足以外のなにものでもありません。


皆さんは大丈夫だと思いますが、ワクチンは特に年齢が高くなるにつれリスクをしっかり理解して受けるべきものなのだと感じました。

狂犬病のワクチンも高齢の場合、それから大きな病気の後は無理してでも受けなくてならないものではないのです。大切な家族を守るため、先生に受けて本当に大丈夫なのか確かめる勇気をもってください。

こんな私が偉そうに言えることではありませんが、私の失敗と同じことをしてはならないのです。どうかお願いします。


長々とお付き合いありがとうございました。