11年前に起きた取材相手からのセクハラがきっかけで記者を辞めました。

セクハラ事案がおきて、困ったこと、辛かったことはたくさんあります。

まず、友人関係です。私がセクハラ事案の当事者だと知ると、連絡の取れない人が出ました。放送局に勤めているときはまだいいもので、退職するともはや社会人でできた友人とはほとんど連絡がつかなくなりました。

次に、お金です。退職すると、当然無収入になるので、税金が払えなくなりました。困窮して市役所に減額の相談に行ったこともあります。
もちろん断られました。
医療費はかかる上に入院中に買い物依存になっていて、夜中にネットショッピングをしてしまいます。睡眠薬を飲んだ状態で買い物しているので、当然記憶がありません。でも、毎日物が届きます。面白いように預金が減っていきました。

そして、体力です。当時の私は、157センチで体重が34キロまで落ちていました。何をするにも疲れます。とりあえず前向きに市営ジムに通って鍛え直しましたが、結局普通に働けるようになるまで丸一年かかりました。

自信にプライド、恋愛などそのほか困ったことはたくさんあるのですが、何より困ったのは、故郷にいられなくなったことです。(私が働いていた放送局は、私の故郷にあります)
テレビを見ても、ラジオを聞いても、知り合いが出ます。なぜ私はこちら側にいられないのだろうと落ちこみ、寝込んでしまうので、とても見聞きすることができません。自分で意識して見聞きしないようにしていたのですが、たまたま入ったお店でテレビやラジオが流れていると、フラッシュバックを起こしたこともありました。また、小さい町だったので、繁華街に行くと放送局の関係者をかなりの確率で見かけます。本当はしんどいのに、もうすっかり立ち直って幸せです!アピールを無意識にしてしまう私がいて、帰宅するとぐったり。

今は故郷から飛行機で1時間半の場所で暮らしています。故郷を離れた頃から、体調は快方に向かいました。でも、今でも里帰りするとバランスを崩します。大好きな故郷が、帰られない場所になってしまったことが、今でもとても残念です。