11年前、取材対象だった官公庁の課長職からセクハラを受けました。

割と早い段階で上司に相談し、報道すべきでないかと訴えた記憶があります。
でも、その時は私を守るためとして、報道すべきでないとの判断でした。

すぐに激励会を開いてくれて、当時の上司から、「嫌だったら(取材対象の所に)行かなくてもいいからね。でも、我慢できるようなら行ってね」と言われました。
二週間ほど取材対象のところへは行かなかったのですが、入社2年目、嫌だと言うのはワガママではないかという気持ちもあり、取材を再開しました。

半月ほど経った頃でしょうか。眠れなくなりました。毎晩思い出しては泣き叫ぶようになりました。集中力が落ち、ミスしては落ち込みます。そして、取材相手が勤務する建物が近づくと、足がすくむようになりました。

PTSDの診断で入院してすぐに、他局がセクハラ事案をキャッチして、全国放送されました。病院で、知り合いの記者が私のことを話しているテレビを見て、どうして私は報道する側にいないんだろうとか、報道内容は真実と違うとか、怒り狂って見ていたのを覚えています。

一ヶ月の入院後、復職しました。記者としての復帰でしたが、近いうちに記者を外される噂は耳に届いていました。二週間ほどのリハビリ出社の後、面談の中で役員人事から、「今回のことは取るに足りないつまらない出来事だったのだから、早く忘れなさい」と言われました。彼としては激励のつもりだったのでしょうが、私の中で何かがプツンと切れてしまい、局内で自殺未遂しました。それから、トータル7カ月の入院、1年の自宅療養の生活になりました。記者は続けたかったけれど、セクハラ事案があって半年後には、退職しました。