俺達的には「鳴り物入り」の上京のつもりでいた。
名古屋での「勲章」を胸に。



「待ってろ!TOKYO!」



って感じでしたよ。
これから「La-Vie」のストーリーが始まるんだ!



マセコーの顔にも決意を窺えた。

名古屋時代、最初は楽器も何も無く、1からのスタートだった。
楽器も欲しかったし、モテる為にも、いや、ファンを掴む為にカッコもつけたかった。


4畳半一間で楽器を買う為にに土木作業の住み込みで金を貯めた。
「辛くても楽しかった」主食はインスタントラーメンと吉牛だった。
お互い口にはしないが、



「見てろ!TOKYO!」



でした。



エイジだって思いは一緒。

名古屋港のイベントで出会った。

違うバンドだったけど、その時は仮面ライダーのかっこでギターをギンギンかき鳴らしていた。

「着ぐるみでよくやるよな!でも馬鹿テク」

こいつのギターは本物だ。

「ヘンシン!」「変身!」東京、花の都で全てが俺達に味方するんだ。





一回目のブログ見てくれたかな?

書いた後にこんな話も思い出したよ。

これからも 散文になるかもしれないけど最後まで付き合って欲しいよ。

俺達以外にも本当に音楽を愛して、自分を信じ切っている皆にも共有出来ることもあると思うし、

出来れば「報われない音楽好き」でイベントとかもしてみたしね。

マジで。




名古屋から東京へ。

前回も書いたように「最強の事務所」に所属出来た。
外から見ていた音楽業界に憧れもあり、TVで歌うアーティストに自分達をダブらせた。



「おはようございます!」



の言葉も震えたいた事務所初日。

ブラウン管を賑わす人のポスターばかりが目に付く。

「成り上がりの序章」が始まるはず。



「さぁ!ヒット街道を驀進するぜ!」


いつまでたってもデビューの話にはならない。

音楽的アドバイス、作品を作れ!と言われてはいるが、、、、、、、。


これもこの業界なんだ。

事務所に入っても、そう簡単に世の中に出れないことは頭の中では理解していたけれど。

下手に時間が過ぎて行く。2001年の歳の瀬も近い。

年末の音楽番組で忙しいから、俺達は2002年からだよ「きっと」。



「不安」俺達を支えてくれようとしていたスタッフが何故か次々と移動していく。
誰に話したらいいのか?

3人で顔を見合わせる回数が増えた。

誰かが話し出すと「モチベーションが下がる」ことを恐れてあえて口にしないことも分かっていた。

「俺達の居場所がないな?」

「商品価値もないのかな?」

「それなら言ってくれよ!」

そんな言葉が浮かんでは消えて行く。


電光が走る!



「君達その服って一張羅?」



見下げられる。

俺達の視線の先でそう声をだしたのはその当時をときめく有名バンドの一人でした。
「これも業界だ!なにくそ魂に火をつけてくれた」有難い言葉。

生き残りイクサのようなこの世界では、当たり前の「メジャーにならなければ意味は無い」応援のコメントなんだ。






今に見ていろ!





マサアキ