はるかのブログ

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クラムボン 今年結成20年なんですね。

おめでとうございます。


クラムボンはなんの視聴もしないで、アルバムを即買するアーティストです。

20周年のアニバーサリー・イヤーに発表された新アルバム。

絶賛以外の言葉はありません。


私ごときが、言える言葉など全くないのだけれど、

すさまじい楽曲センスと深い歌詞、卓越した演奏テクニック。

原田郁子さんの時に心地よく、時に高揚させ、時に心をえぐる歌声

それと同じように、伸びやかに響くピアノ。

危うくみえて、すべてが強固なバランスで支えられている。


クラムボン triology

すべてのアルバムを聞き直しましたけど、evergreenですね。

「id」とか「imagination」とか「てん、」とか当時は聞きにくいと感じたんですけど、

今聞くと、傑作です。

すべてのアルバム、全曲捨て曲なし。すごいですよね。


何度も聞いたのに、今でも涙が出る曲もあります。

「ドラマチック」のなかの「便箋歌」とか、

「id」のなかの「コントラスト」とか

いや、今だから涙がでるのですかね。

ちなみに「便箋歌」は「ハナレグミ」の永積タカシさんの作曲だそうで。


クラムボンの楽曲群って

宮沢賢治の「やまなし」のように、

儚く、もろく、なにか不安で、

でも美しく、どこかに幸せの予感がする。


あたりまえだけど「生きる」ということは決して楽じゃない。

時に絶望し、闇にふかく沈み込む。

眠れない夜が怖いくせに、明日など来なければいいと思う。

それでも朝日は昇り、命は続く。時は流れる。


生はめぐる。そう簡単には終われない。

ならば、顔をあげてみよう。

99%無駄とわかっていても、それでも残りの1%を見つめて歩いて行けたら。

じたばたとみっともないけれど、でも美しく、愛おしい。


どんなに表現を工夫してもクラムボンの曲を前にしては陳腐に映ります。


限定版CDのジャケットも、本当に美しいですね



追伸、奇妙礼太郎の「君が誰かの彼女になりくさっても」 あなたに捧げます。