5th Page「Voice」
オリヴィアはブライトン家に引き取られてから、ある少年と仲良くなった。その子の名をグリニティ・エストワール。グリニティは将来オリヴィアのボディガードになる為にブライトン家に雇われたのだ。彼は、正義感が強く、幼い頃からオリヴィアを守るという使命の為、強く屈強な兵士になると誓っていた。
グリニティは少年から青年となり、誓い通り屈強な兵士となった。市民を守る者、そして愛するオリヴィアを守る為に。グリニティは、オリヴィアが幼い頃から犯罪者を人一倍憎悪している偏見のようなものを感じていた。
街に流れている噂の中に、法で裁けなかった犯罪者がサーカスに無理やり出演させられ、次々に死んでいくというものがあった。更にそのサーカスの主催者が、仮面を付けている為、正体は不明だがどうやら女性らしいとのことだった。グリニティはこの仮面をつけた謎の主催者が、幼なじみであるオリヴィアではないかと勘付く。この地域で、財力があり、犯罪者に人一倍憎しみを抱いているのは彼女しかいないと…。
グリニティは、真相を確かめる為、オリヴィアを止める為にBOC団の団員として潜入する事を決意する。この世界はこんなにも無情だ。彼女の痛みを知ることはできないけれど、辿ることはできる。辿った先にいる彼女は笑っているだろうか。ただ、笑っていて欲しいと願って…。