普段の私の1日のスケジュール上、ほとんど不可能に近いと言えるほど難しいのではありますが
(加えて自分の病院通いと主人の入院手術療養のダブルパンチ)

その中で、何とか時間を捻出し
出来る範囲の運動療法と食事療法に毎日必死に励んでいます(全く不十分ですが)。

入院前に比べて体重が3〜4kg落ち、
少し緩めのGパンなどはダボダボで、ベルトが無いとずり落ちて履けない状態に。

今までは、体重が減ると「あれ?わーい!」という感じでしたが、この微妙に嬉しくない気分は初めてです。






発表会のプログラムも出来ました
(出稿から完成までわずか3日ほどというスーパー業者さん☆)。

背景のデザインは、私がこだわって探したもの。
ピンクの音符のお花畑なんです。
発表会の後、ふわーっとあたたかく優しい気持ちになって欲しいな、なりたいな、と思って。



発表会出演表彰者のトロフィーや楯も届きました。
今年は表彰者が多いし、出演20回目の人がいるから大きなトロフィーもあって、何だか豪華な感じです。

発表会…私は一体何回出たんだろう?
自分のいた教室の発表会は大学生の時が最後かな。

最初は多分、ピアノを始めて1年ほど経った頃
ブルグミュラーの「アラベスク」とトンプソン現代ピアノ教本②の最後の方に載ってる「みつばちとクローバー」を弾いた時かな。
(この時が一番上手かったと思うな)

発表会、すごーーーっくドキドキしたけど
よく覚えているし、やっぱり楽しかったと思います。
あれから約半世紀!になりますが、今もこうして発表会に携わっているなんて、何だか感慨深いです。






最近のレッスン(発表会曲)から、ご紹介です。

Aちゃん(小4)
Aちゃんに似合う、柔らかくてキラキラして色彩豊かな、印象派の音楽みたいな曲。
その弾き姿やうっとりとした表情の通りの
素敵な表現。

Aちゃん、とっても表情豊かな弾き方で素敵だね
…と言ったら、
「でも、お母さんのいる時はこうは弾いてない」
「こんなふうに(表情をあまりつけずに)しか弾かないの」

どうして?
家でもレッスンの時と同じように練習しなくちゃ

「だって、お母さんに見られたら恥ずかしい」
「それに、発表会の日に驚かせたいから、家ではわざとこうやって(表情はつけないで)弾いておく」…


なるほど。照れくさいわけですね。
その気持ち、分かるような気がします。
子供って本当に面白いな。可愛いなぁ。

それなら、
お母さんがお仕事でいない時に発表会の曲を練習して
お母さんのいる時はテキストの曲を練習するといいね
発表会では思い切りのびのびと弾いてね

「うん、そうする」






Bくん(中1)
最近実力がかなり上がり、やる気も出て来たので
選曲は昨年より2レヴェルくらいアップしたのですが

やはり、やや難度が高かったのか、
普通に弾けば5分強程度の曲を最後まで通して弾くのに、まさかの15分もかかる!(つっかえつっかえ)

でも、もう何が何でもやるしかないから
強行手段に踏み切りました。


Bくん
これ来週までに必ず6分以内で弾けるようにして来て

えーっ、それ無理ですよ

<YouTubeで、生徒さんたちもよく知ってる辻井伸行さんの演奏を聴かせる>
いや〜いい曲
これはこういう曲なんだもん
もちろんプロじゃないけど、演奏するならこういう曲になっていなくちゃいけないんだ(意味不明)
もう発表会も近いんだから、何が何でもやって来てよ

<Bくん、辻井伸行さんの演奏を感銘を受けた様子でじっと聴き入る>
あー、そうかぁー
確かにそうだよなぁー


そして、次の週。
何と、見事に6分以内を達成したBくん。

素晴らしい!ど…どれだけ練習したの?
(驚いて声が上ずる私)

そんなにたくさん練習したわけではないけど
出来た

意欲1つで、簡単に生まれ変わる若者たち。
本当に逞しいです。






鍵盤を「押して弾く」クセのあるCちゃん(小4)

速い音符が綺麗に弾けない。
速く弾こうとして、余計に指先に力が入って固まる。
音と音がベタベタとくっついたようになってしまう。

脱力した指先の感覚を教えるには
頭をコンコンコンと叩いたり、
手の甲に私の指を乗せて弾いてあげると効果的です。

今までもそれを何度もして来たけど
本人にあまり気持ちがなく、すぐ元に戻っていました。
ですが、今回ようやく?心が向いて、よく聞いて分かろうとし、落とし込んだようで、再現出来るように。

その時、はっとしたような顔で、こう言いました。
「この弾き方なら弾ける」
「めちゃくちゃたくさん練習して来る」

でしょ?これで格段に変わるよね
弾くのが楽しくなって来たでしょ?

「うん」
「めちゃくちゃ練習する」

レッスンの最後にも、私を見上げて
「今度、これめちゃくちゃたくさん練習して来るね」…と、嬉しい言葉を何度も繰り返してくれました。






ファイナル(全国大会)に出る3人は
さすが、頑張っています。

私は、この子たちが堂々と
そして、のびのびと気持ちよく演奏出来るように、
誠心誠意、出来る限りのことをしたいと思います。

このコンクールは、「フェスティバル」なんです。
そこで繰り広げられる様々な素晴らしいパフォーマンスの中に自分も加われるなんて、ワクワク、ドキドキ。

この夢の1日を存分に楽しまなくちゃ損。
わぁ、何だか心が高鳴って来ましたね。その調子です!
何でも、夢見て頑張っている時が一番楽しいもの。
さぁ、この1日1日を大切にしましょう。

ファイナルという特別な経験をすることで
より音楽を深く愛し、理解し
音楽を奏でる喜びを知る人になって欲しいです。






教室の生徒さんは、みんなそれぞれ自由に
大らかにピアノと向き合って、
ピアノに親しんでいます。

そして、私もやっぱり
自分のペースとスタイルでピアノを弾いて行きたい。
こうしなければならないとか、こうでなければならないというのが実はすごく苦手なんです。

基本的なルールはもちろん守るし、深みを追求しながらも、その上でこれでいいと思うのなら、それでいい。

何だかんだ言っても、本人がいいと思って心から楽しめるということが一番、幸せだと思うし、
周りも気分がいいし、実は羨ましく思うもの…

もしかしたら
超わがまま先生?が超わがまま生徒?を育てる、
超わがままピアノ教室?なのかもしれません。