そこそこ勝ち越したとはいえ、プレーオフに出られない煮え切らないシーズンの終了後にキングスファンは懸念事項と向き合わなくてはならない時が来ました。

 

 

マリク・モンクと再契約はできるのか?

 

 

チーム内での序列はフォックス、サボニスに次ぐ重要な位置におり、怪我で終盤欠場もシックスマン賞は僅差の2位。怪我がなければ賞をとれていた可能性も十分にあったこの選手にキングスが出せる最大の金額は17.4M。一方、市場では20M~25M程度は必要と予想され、躍進を遂げた若いマジックなどを中心に人気銘柄で、キングスが再契約するのは難しいのではとの声が多く聞かれました。

 

しかし結果は4年78M、最終年プレーヤーオプション付きでFA市場が開く前に再契約という、本当にそれでいいのかと思えるくらいの契約を結んでくれました。フォックスの存在や現チームのプレーのしやすさ、役割などどの点を評価してくれたかはわかりませんが、キングスにとってはありがたすぎる契約です。

(前途のマジック以外にもドノバンが不透明だったキャブスや、サラリーに空きがあるサンダーなどに行っても十分な役割を与えられそうな気はします)

 

 

モンクとの再契約でひとまず安心できたキングスですが、昨シーズンから予想されていたデイビオン・ミッチェルのトレードでの放出がありました。

バックコートへの対人ディフェンスはルーキーの時から素晴らしかったのですが、ハンドラーとしてオフェンスを構築できない点を改善できずに厳しいシーズンを過ごしました。シーズン前半途中からオールスターくらいまでは完全に干されてしまいました。後半戦はハーターの不調、怪我もあり、ロスターに戻りある程度は出場機会を得てましたが大きな活躍は見れず、またエリスの台頭もあり、既定路線だった放出へと踏み切るとことなりました。

 

放出先はラプターズ。3年前の新人王スコッティ・バーンズとニックスから獲得したクイックリーに莫大な契約を与え、彼らを中心に再起を図るチームにタイムラインはマッチするので頑張ってほしいです。フォックス(やバグリー)に多大な守備意識を与えた功績は多大で、再建に走るラプターズですが、すぐに好チームとして復活しそうな気もします。

1年でヨーロッパに戻るとごねる?ベゼンコフを付け(ラプターズさん本当にごめんなさい)対価で獲得したのはウルブスのジェイデン・マクダニエルズの兄ジェイレン・マクダニエルズ。ホーネッツ、シクサーズ、ラプターズと若くしてジャニーマン化してますが目立ったキャリアはなし。しかしウルブスで攻守にわたり存在感を示す弟のジェイデンを見ると非常に期待したくなります。身長は206㎝(6ft 9in)ありPFも可能と思われるので、まずは守備から持ち味を見せてロスターに残ってほしいです。

 

 

そして積極的な(トレードの動きがあると噂が出てる)キングスにラビーン、イングラム、クズマ、マルカネンのトレードのニュースが出ます。

個人的にはラビーンはオフェンス面でのスタッツ主義やチームディフェンスの欠如、サラリーの高さと契約の長さから獲得は大反対で、怪我で欠場した途端にブルズの成績が上向くという印象も最悪です。イングラムとクズマは得点力、年齢的は良いですが、イングラムはチームを活性化できるのか疑問があり、クズマは目立ちたがり屋のメンタリティがどうも受けつけません。唯一マルカネンは賛成ですが、キーガン(ダメならエリスを欲しがるのでしょう)をトレードに組み込むような要望があり、即決できない状況にありました。

 

 

SF獲得の噂が乱立する中、あっという間に一つのトレードが決まることになります。