私がまだ小学生の頃に
まだ40代だった父方の叔父が肝臓癌で亡くなりました
お見舞いに行くと、
大柄だった伯父が別人のように痩せ細っているのが
子供だった私にはとても恐ろしく
まだ話すことはできた伯父から
癌が骨に転移しているので、痛みがひどく
痛み止めのモルヒネで幻覚が見えてしまうんだという話を聞きながら
病気との戦いの壮絶さを想像していました
それからしばらくして
やはり40代だった母方の伯父も肺がんで2年ほどの闘病の後に亡くなり
次は父の番でした
当時42才、胃癌でたぶんステージ3の診断で
十二指腸と胃の三分の2を切除しました
多分、その頃に
私は癌家系に生まれている
自分もいつか癌で死ぬんだという
イメージが出来上がってしまったのかもしれません
奇しくも
私が宣告を受けた前後一年以内に
3人の伯母たちが
癌で他界していました
家族や親戚に癌の方はいますか?と病院で聞かれて
はい、たくさんいますー
父と伯父が3人、祖母は二人とも、、、と並べ出すと
そんなにたくさん と驚かれ
遺伝子検査を受けた方がいいですねとも言われていました
ところがです
病院で提出してくださいと言われて作ってみた
癌の家系図というのを
じっくりながめていたら
とてもおかしなことに気づきました
これがそのがん罹患家系図です
族柄 | 癌の種類 | 癌の発見年齢 | 没年 |
---|---|---|---|
父 | 胃癌 | 42歳 | 70歳 |
父方伯父 | 肝臓癌 | 40歳 | 42歳 |
父方伯母 | 肝臓癌 | 90歳 | 同年1ヶ月後 |
父方叔母 | 胃癌 | 82歳 | 83歳 |
父方祖母 | 肺癌 | 81歳 | 83歳 |
母方祖母 | 咽喉癌 | 47歳 | 83歳 |
母方伯父 | 肺癌 | 40歳 | 42歳 |
母方伯父 | 脳腫瘍 | 60歳 | 62歳 |
母方伯母 | 乳癌 | 62歳 | 80歳 |
母方伯母 | 子宮癌 | 93歳 | 同年1ヶ月後 |
母方従兄弟 | 膀胱癌 | 60歳 | 骨に転移し67歳で闘病中 |
父方にはもう一人叔父がいて
もう亡くなっていて
諸事情で連絡が取れていないので
確認はできていないのですが
多分最終的な死因は何かの癌と思われ
父方の兄弟姉妹は癌で全滅しています
母の方はまだ健在な
私の母と叔父一人が残っていて
その二人と
二人の祖父の4人のみが癌にはならなかった
もっとも父方の祖父は42才で戦死しているので
もし帰還していたら
その後癌になっていた可能性も十分にあります
日本人は2人にひとり癌になる
と言われていますが
うちの家系の罹患率は
実に75%なのかと思いきや、、、
40代で罹患した父や叔父たち4人のうち
2人は2年ほどで亡くなっていますが
咽頭がんだった祖母は84才まで生きて
最期は腎不全で亡くなりました
60代で脳腫瘍になった叔父は2年で亡くなりましたが
乳がんの伯母の方は亡くなったのは80才の時でした
詳しくはわかりませんが免疫療法などを受けていたらしいです
最近亡くなった伯母3人と父方の祖母は
発病が80代から90代
私の家系は癌家系というよりは
実は長生きの家系
そして、心臓病や脳溢血などで
急逝する人がほとんどいないということです
80代、ましてや90才過ぎてしまったら
どこかに癌ができていても
仕方がないのかもしれないと、、、
もちろんないに越したことはありませんが
みんな、ある程度標準治療は受けていましたが
81才で肺癌になり
残り数ヶ月という余命宣告を受けた祖母は
もう80年も生きたのだから治療は必要ないと言って
家に戻って、その後2年ほど生きていました
42才で胃癌を手術した父は
1回目の抗がん剤治療の後
こんなことをしていたら死んでしまうと母に言って
病院から逃げ帰ってきて
その後は続けなかったそうです
70才の時急死して解剖もしなかったので
原因は特定できていませんが
胃と十二指腸を切除した後
貧血や消化の問題を抱えていて
糖尿病でもあって心臓も弱っていたようなので
どんな原因とも考えられると言った状況だったようです
極め付けに曽祖父は96才まで生きていたのですが
40代の時に胃がんと診断されて
全ての治療を拒否し
数年後に検査した時には癌が見つからなかった
という伝説が残っています
家族の誰も飲めないくらい苦い漢方茶を煎じて
毎日飲んでいたそうです
ここまで読んでいただいた方は
私が標準治療を避けて
自分の病気には代替療法で向き合うことに決めた経過を
わかっていただけるかと思いますが
いろいろ考えてみた結果
どんな治療を受けるかということだけではなく
「癌ですよ」と言われたところで
そのことが直接「死」を意味するものではない
ということが腑に落ちたことと
それほど慌てて切ったり治療したりしなくても大丈夫なら
自分の納得いく方法で
ゆっくりと自分の体全体と向き合ってみたいと思ったのです
実はもっと早く簡単に治るのではないかと
期待もしていたので
結果が見えるのには
思ったよりも時間はかかっていますが、、、
最近では病気や死に対する恐怖心も小さくなってきて
時には体を使った人生の攻略ゲームをしているというような
感覚さえ湧いてきているので
気の済むまでやってみようかと思う今日この頃
癌という幽霊に怯えていなければ
このまま、何年も元気で幸せでいられる
もしくは、気づいたら癌が無くなっていたなんでいうことも
起こるのではないかと期待して
それにしても
丈夫で長生きな親戚たちに感謝
そして、大きな勇気をくれた
ひいおじいちゃんとお父さん
ありがとう