雪組公演『夢介千両みやげ』『Sensational!』観て来ました | J'aime・・・

J'aime・・・

私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 現在、宝塚大劇場星組公演は、関係者のコロナ感染により5月10日まで休演中です。観劇を楽しみにしていたファンの皆様、星組生、108期初舞台生の気持ちを思うと、本当に辛いです。宝塚は私達に夢を与えてくれる場所。今までも、第二次世界大戦、阪神淡路大震災を乗り越えて来ました。この苦境を乗り越え、さらにパワーアップするのが宝塚。私達は、信じ、待っています。頑張ろう宝塚!頑張ろう私達宝塚ファン!
 
 がーーーーん叫び、5月7日(土)東京宝塚劇場で迎える雪組公演、5月7日(土)~5月10日(火)の公演を中止が発表されました。コロナのバカやろーーーっ!!

 

 日本は3年ぶりの制限なしのGW。各地は凄い人出で込み合ってます。みんな笑顔で楽しそう。コロナなんて収束したみたいに勘違いしてる。でも、アタシ、涙出る。楽しみや欲望を捨て、まじめにお稽古に励み、まじめに定期検査を受ける。そんなジェンヌや彼女たちを支える制作陣、ファンが辛い思いしている。なんだか、いじけてしまう。いつまで、耐えればよいの?不公平あるんちゃあうん??

 
 言いたい不満はまだまだあるけど、その雪組公演、2022年3月19日(土)~4月18日(月)、宝塚大劇場で公演されていました。1公演も休演することなく千秋楽を迎えられこと、本当に心からありがたく嬉しいと今更ながら思います。
お芝居とショーの二本立てです。

大江戸スクランブル『夢介千両みやげ』

ショースプレンディッド『Sensational!』

 
 この記事は、宝塚大劇場千秋楽前に書いたものです。公演中止が相次ぐ今の時期と相互しない文面があるかもしれませんが、お許しください。修正する気力も失せたわ~(by:5月5日10時、雪組東京公演中止を知った今)
 
 
 芝居のタイトルが『夢介千両みやげ』と聞いたとき、「盛り上がり欠けそうやな~」と、一抹の不安。そして、公演ポスターがアップされた時、気の毒としか言えなかったあせる
三度笠の旅がらす、ときめかんよね~叫びあせる
 
 
 劇場内、マスクにソーシャルディスタンス、素晴らしいお客様
それでも、誰かと一緒に行くとお喋りしちゃうんだよね
劇場係のお姉さんが「千秋楽まで無事に公演が続けられるようご協力ください」とプラカードもってアナウンスする
ひとり観劇が一番安全なのかもしれない
辛い選択
 
 

 公演の詳細はこちらをご覧ください。

公演解説、演出家による制作意図、出演者、相関図、フォトや動画が見れます

 

 
緞帳が開いて、ますます気の毒になった…
 
お団子 感想 お団子
 良いのよ~、この作品!!
アタシ、久々のリピ3回。これが全てを物語っています。
親からもらった1,000両で道楽修行。お金使って人助け、牛みたいにボーットした主人公夢介はトップスターの彩風咲奈(あやかぜさきな)が演じます。トップスターが牛みたいにボーットした役をやること自体ありえないのですよ~。しかも、「だべ~」という超田舎訛り。それが全編スローテンポの訛りで展開される。腰低くって、頭下げて謝って、何かにつけお金渡して円満解決。いつもなら、こんな作品観て私は激怒りするでしょう。なんなら劇団に物申し、「さよなら雪組」ってバイバイしたでしょう。
 ところが…、夢さん(主人公の夢介は劇中に登場する女性たちに“夢さん”と呼ばれてる)にハートぶち抜かれました恋の矢恋の矢恋の矢。トドメは目頭熱くなって泣いてるアタシ。お人よし過ぎて呆れるくらいの夢さん。笑いありの雪組公演。アタシ、宝塚に「笑い」の要素は求めていません。笑いは「吉本新喜劇」「松竹新喜劇」に任せておけばよい。宝塚がやることないと思っています。けれど、夢さんに惚れて惚れて惚れてしまいました~ラブラブラブラブラブラブ
 コロナ禍になって、ギスギスした人間関係の中を2年以上も生きてきた。特に職場では、仕事が増えて増えて仕方ない。その仕事、役割、誰がする?アタシ?またアタシ?なんでアタシ?そんな荒んだ毎日です。そして、感染しちゃいけないという緊張の日々。職場の仲間の体調変化に異常なまで敏感になり問い詰める。アタシも上司から問い詰められる。そんな毎日の中、彩風さん演じる夢さんの温かさ、優しさ、大らかさに触れ、泣けた…。今では、すっかり「夢さん大好き」⇒「彩風咲奈大好き」の毎日でございます音譜音譜音譜。推しのある日々、ご贔屓のある幸せを楽しんでおりますバレエ
 彩風咲奈率いる雪組が良い!
2番手男役:朝美絢(あさみじゅん)も良い。劇中、「なんせこの顔、この器量、モテてモテてしょうがない」と歌います。まさにその歌詞の通りの男前。深川マンボ調の歌とダンスも軽快祭。芝居も上手い!文句なしでした。
 娘役トップ:朝月希和(あさづききわ)も頑張ってた。大劇場お披露目「シティーハンター」より、肩の力が抜けていました。彩風さんとのトップコンビ、とても似合ってます。身長差が素敵なコンビです。
 名前を挙げたらきりがない。宙組から移動してきた和希そら(かずきそら)は、組替えの成功例。和希さんが持ってきた雰囲気、雪組の歌うま生徒とはまた異なる超越したパンチの効いた歌唱力が、雪組にとても良い効果をもたらしました。
 上級生の上手さは、雪組の伝統。透真かずき(とおまかずき)、真那春人(まなはると)、久城あす(くじょうある)、桜路薫(おうじかおる)、諏訪さき(すわさき)が良かった~。今回退団する綾凰華は、彩風体制の雪組に必要な生徒だっただけにとても残念。
 若手男役も良い!縣千(あがたせん)は、遊び人、金の字役。遠山の金さんです(ご存知の方、アタシと年齢近し)。まさかのお白洲場面は貫禄もん。嘆願書読み上げる時に、夢さんの優しさがもたらしたことと重なり、人の情のありがたみに泣けました。縣千の遠山の金さん、主役にして別箱で観てみたい、それほど素晴らしかったです。一禾あお(いちかあお)も有望株ですね。
 雪組の伝統のひとつに芸達者な娘役・女役が挙げられます。今回も、どんだけ出来る娘役おるねん!って感じです。杏野このみ(あんのこのみ)、愛すみれ(あいすみれ)、妃華ゆきの(ひめはなゆきの)、野々花ひまり(ののはなひまり)、希良々うみ(4きららうみ)、夢白あや(ゆめしろあや)。芸者衆の小唄の上手さ、着物捌きの上手さも雪組の伝統。
 芝居のラストは、客席がライトアップされ、夢さんの音頭で「皆様、お手を拝借」と出演者、観客がひとつになります。コロナ禍の今、客席降りや観客との掛け合いが出来ません。こんな形で、ひとつになれるとは本当に嬉しい。粋な演出でした。
 笑いあり!感動あり!
夢さんに惚れて惚れる『夢介千両みやげ』でした。
 この作品観たら、無性にお団子が食べたくなります。スーパー行くたびにお団子の前で立ち止まるアタシ。
 
 
35分間の幕間休憩
 
 
既に堕ちてるラブラブラブラブ
 
 
何年も彩風咲奈と彩凪翔(あやなぎしょう)の区別すらつかんかったアタシが、ついに惚れちまったよラブラブラブラブ
 
 
ショースプレンディッド『Sensational!』
 中村一徳先生の作品。
プロローグの演出、最新の映像技術を使っての演出。これ、ちょっと酔いそうだった。船酔いみたいな感じ(船酔いしたことないけど)。五月天の屋外ライブでやるあの映像とよく似たやつです。5万人入る競技場で見るには迫力満点ですが、屋内の舞台で見ると視覚神経破壊される。
 ショーはとことん彩風さんを追いかける目。10等身ちゃあうん?というスタイルの良さ(以前は、可もなく不可もなく、四国出身の野暮ったさが目に付いたけどあせる、今回からべた褒めラブラブ、同じ四国出身というだけで親近感湧いてるしね)、この人のダンスの踊り方、好きやわ~。
 朝美さんは、ショーでも「なんせ、この顔、この器量」を地でいく男前ぶり。特に歌はノビノビとして上手い!
 何てったって驚いたのは和希さん。凄い声量。音声さん、マイクの音量、間違えてる?って感じるくらいのパワフルなもの。前回観た宙組のアンサンブルの凄さが甦りました。和希さんの組替えは、芝居以上にショーでも活かされ、雪組全体が良い方向へ向いて行くでしょう。
 銀橋を使いまくる中村先生のショーは、本当にワクワクする。今回は、セリ上がりや装置の使用より、平たんな舞台の上手・下手にはけて、また出てくるという演出が目立ちました。雪組生が、所狭しと舞台上を縦横無尽に走る走る!君たちアスリート?みたいな体力勝負のショーでした。
 大階段の場面が長かったのも嬉しい。黒燕尾、超かっこ良かった。花組の黒燕尾の乱れを知らないダンスも好きですが、雪組の重厚な雰囲気の黒燕尾も素敵。「オトナの黒燕尾」を感じます。これも昔からの雪組の伝統。
 大階段トップソロの「愛の奴隷」は超絶男前の彩風さんです。朝月さんとのデュエットダンスも素敵でした。

 

 

宝塚大劇場初日の映像はこちら

見どころがきれいにまとめられています

 

 
今年は、桜満開の季節に夢介さんに出会えました。
慌てずゆっくり丁寧に人に接していこう。
人に親切でいよう。
夢さんは、人として大切なことをたくさん教えてくれました。
 
 
 
 
 
雪組公演は、2022年5月7日(土) ~6月12日(日)花のお江戸でセンセーショナルな公演を行います。コロナで疲れた心のアナタ、ぜひ、夢介さんに触れてみてくださいお団子お茶