宝塚動画配信デビュー 花組公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』見ました

宝塚動画配信デビュー　

2月6日（土）

宝塚花組公演

ブロードウェイ・ミュージカル 『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を見ました。

既に経験済みの友人からのお勧めもあり、私も挑戦！

観たかった柚香光（ゆずかれい　愛称：れいちゃん）主演のブロードウェイ・ミュージカル 『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』、非常事態宣言下の大阪、梅田芸術劇場へ行くことは職業倫理上、出来ないアタシ。

映画館でのライブビューイングは何度か経験があるのでそちらも考えたのですが、今回はStay home しながら楽しみました。

視聴方法は本当に簡単。

Rakuten TVか U-NEXT を選ぶだけ。

おやつも飲み物も準備ＯＫ

お手洗いもすませスタンバイ！

友人とは開演ギリギリまでLine でお喋り

これも楽しいです

これは、直前までの画面

開演2分くらい前には梅芸の画面に。ここからは音声も入り臨場感あふれます

「始まるね～」と楽しいやり取りも開演ブザーと共に終了。

さあ、始まったよ～

 

　動画配信、面白かった～。

れいちゃん（柚香光：ゆずかれい）の開演アナウンスに拍手！

音くりちゃん（音くり寿）、娘役なのに超男前で個性的な役作りに思わず声が出た！声出しながら観劇できるのも動画配信の醍醐味かな。でも、一瞬、出演者の名前が字幕で出ない！と勘違い。そうだ～、ＤＶＤやBlu-ray とは違うんだと我に返る。

動画配信の良さは、思いっきり声出して楽しめる！れいちゃん登場では拍手！黒いスーツ姿が男前～。ダンス上手いね～。

れいちゃんも好きだけど、実は私の好み路線としては、渋い男役：瀬戸かずや（愛称：あきら）が、ハートに命中。あきらさん登場に「ひゅーっ！」て歓声上げたご陽気なアタシ（笑）登場シーンのあきらさん、お酒の密輸を企てるギャングのクッキー・マクジー。その髪型や顔つきは、嵐の相場君に似てたな～。相場君も好きだし、繋がるわ～。かずやさんは、最後の最後まで好演でした。うまい！笑わせてくれる！そして、れいちゃんとの良い関係性を思わせるさり気ない仕草にオトナカッコイー魅力を感じました。ラストのダンスシーン、オールバック風の髪型、上目づかいの視線、もう完全にズキューーーーンでした

　花組は、前作「はいからさんが通る」のＣＤを100回くらいは聴きこんでいるので声の記憶が鮮明です。生徒さんの名前が分からなくても「この声は、はいからさんのあの役の人」ってピーンときます。そして、画面を見て顔を確認！「なるほど！正解！」って感じになるんです。配信見ながら、スマホで出演者の役柄と名前確認もできます。プログラムがなくてもこんな有りがたいことはない。これは、映画館でのライブ・ビューイングでもできないので動画配信のメリットかも。

超セレブなモダンダンサー、テンション爆発状態のアイリーン登場に驚く。その演技の大胆さ、ユニークな振り付けにくぎ付け。そして「誰？この不細工な娘役？こんな人花組にいた？」と。そして数秒後に気づく。「これ、男役やん！」。なんと、アイリーン役は、将来を期待される花組VISA ガール（台湾でいう代言人ね）永久輝せあでした。

宝塚では、男役が娘役（女役）をするパターンが時々あります。それもひとつの話題となります。しかし…、残念なことにイマイチ綺麗じゃない。メイクが男役と娘役の中途半端な感じになる。それに、なぜか男っぽさを隠せない。

過去の例として、不細工さですぐに思い出すのが…

真琴つばさ…Me And My Girlのジャッキー

柚香光…Me And My Girlのジャッキー、新源氏物語の六条御息所

（例外的に綺麗だった例は、涼風真世Me And My Girl　ジャッキーかな）

　さてさて、アイリーンの強烈キャラ、最高でした。実際に舞台を観に行った友人の感想を聞くと、アイリーン登場の場面、どれも客性からは笑いとどよめきが絶えなかったとか。分かる、分かる！！ホンマ、凄かった～。バスルームのシーン、とっても良かった。永久輝さん、手足が細くてとってもスタイル抜群！！ホンマ、スレンダーで素敵です。長－－－－－いバスタオルが、お洒落なドレスに変身する演出もセンス抜群。ブロードウエィの洗練された演出はとても素敵。

　作品は、タップダンスあり、ガーシュウィンの珠玉の名曲がてんこもり。れいちゃんはじめ、花組のタップ、かっこ良かった～。

れいちゃんの相手役：華優希（はなゆうき　愛称：はなちゃん）ですが、「はいからさん」花村紅緒役が超当たり役過ぎたのか、今回は、ちょっと物足りない。密輸のギャング役も、もうちょっとボーイッシュで可愛さが欲しかった。ベッドシーンでのれいちゃんとのやり取り、ここは華ちゃんの芝居の下手さが出て、見ててつまんなくなる。もっと自信持ってパワーだして芝居したらよいのに。花村紅緒の時みたいに。勿論、ここは良い！って思うシーンや表情もあるんです。特に、ラスト（ショーだったかな？）れいちゃんとのデュエットのハモリは最高に聴かせてくれた。とっても息の合った歌声でした。笑顔も可愛いです。が、オトナの男役路線のトップ：柚香光の相手役としては、可愛すぎるイメージなのかもしれない。

2部、ちょっとつまんないシーンも多々あり。エストニア公爵夫人役の鞠花 ゆめは、お見事！！見事すぎる！！ホンマ、素晴らしい女役さんです。そして、圧倒的歌唱力が宝塚の凄さを見せつけてくれました。とても素晴らしいんです。けれど、登場シーンが長すぎる（ごめんなさい）。もっとれいちゃん出してくれーーと思うのです。

デューク・マホーニー役は飛龍 つかさ。はいからさんの牛五郎です。良い約貰えてよかった～。歌はまだまだこれからだけど、頑張ってる姿が素晴らしかった。音くりちゃんとは良いコンビでした。２部の音くりちゃんも最高に素敵でした。春からは研8.これからますます花組を牽引していく貴重な娘役・女役になること間違いなしです。良いものを見せて頂きました。

専科からは汝鳥 伶さん、五峰 亜季さんご出演。汝鳥 伶さんは、本当に宝塚の宝。見事です。ハートがあって、大きく包み込む。最後は、本当に良かった。思わず拍手しちゃいました。五峰 亜季さん、ごめんなさい。私は、この方の芝居が苦手です。うううううっ、品が…、セリフまわしが…。ドレスの隙間から見える立ち姿もなんだかね～。ダンサーなのだからもう少しどうにかしたらと思うのですが。雪組時代からそう思ってたんです。ホント、申し訳ないんですが。五峰 亜季さん、初舞台は「レビュー交響曲」。ミネちゃんトップの作品か…。ふっと天を仰いでしまった。

ショーでは、ガーシュインの「サマータイム」「ラプソディ・イン・ブルー」など宝塚でもおなじみの曲がたくさん登場です。こういうダンスナンバーでは、元花組トップ、大浦みずきさん、なーちゃんを思わずにいられない。なーちゃんならどう踊る？なーちゃんを超えるダンサーの登場を待つには、あと100年かかるか。アタシ、死んどるわ～。

けれど、出演者総勢でのタップダンス、素敵でした。生の舞台を観

たかったな～。

ブロードウェイミュージカルだけあって、アメリカナイズされた展開。日本人からすると、突っ込みどころはあるんだけれど、現実を忘れさせてくれる展開もミュージカルの楽しさ。「納得」とかそんな固い考えは不要です。最後は、みんなHappy ! こんな陽気で明るい作品はまさにブロードウェイ！本当に楽しい作品でした。まさかのカップルもたくさん登場！誰がこの展開想像できる？笑いありの楽しい作品でした。

　この作品がブロードウェイで上演されたのは2012年。2001年9・11のテロ事件以来、沈滞していたブロードウェイにかつての明るさを蘇らせたきっかけになった作品だったと聞きました。そして、今、コロナ禍の2021年、暗く沈んだ私たちに笑いと元気を与えてくれるきっかけとなる作品だと思います。この作品を上演してくれた宝塚歌劇団、花組の皆さん、本当にありがとうございます。誰ひとりコロナ陽性者もでず、舞台は東京（東京国際フォーラム）から大阪（梅田芸術劇場）へやってきました。ものすごい責任感や緊張感と闘われ日々を過ごされたのだと思うと、胸が熱くなります。タカラジェンヌの半端ないプロ根性に頭が下がり、これもまた感謝以外の言葉がありません。明日2月9日は、大千秋楽です。心からの拍手を送りたいと思います。

　今回の動画配信は、全国と台湾の映画館でのライブビューイングと、Blu-ray 収録が重なっています。終演後には、れいちゃんからのご挨拶もありとても楽しめました。れいちゃんはじめ、多くの花組生、専科の汝鳥伶さんも第二回宝塚歌劇団台湾公演に参加されてましたものね。台湾の皆さんにも喜んでいただけたと思います。本当に良かった～。

アンコールの後、舞台中央で、れいちゃんがはなちゃんの耳元でヒソヒソ話。去り際のアドリブの相談のようでした。イマイチ、華ちゃんに伝わってなかったような…。まぁ、よいか（笑）

16時半開始の舞台、終演は19時40分ごろ。休憩時間を挟んで3時間越えの舞台。楽しい動画観劇が出来ました。

友人曰く「このパジャマが着こなせるのは柚香光だけ」と。納得。

　ブロードウェイのインペリアル劇場で観劇された方の記事を見つけました。良かったらこちらも参考に…

Theater Review: Nice Work If You Can Get It 『ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット』