続きを書いていきます。
「Kusunoki」を超えると新館入口へ。入り口からの眺めは見事!
壁には宝塚歌劇に関する展示がされています。
宝塚歌劇と宝塚ホテルの歴史
阪神大震災では、オープンして1年目の新宝塚劇場(現在の劇場)も被害にあいました。そして、花組トップ安寿ミラのさよなら公演『悲しみのコルドバ』『メガ・ヴィジョン』も中止になりました。
折しも、現在、新型コロナウイルスの影響で宝塚歌劇の公演は中止。
阪神大震災で公演が中止となった退団するトップスター安寿ミラの記事がWikipediaにあったので貼り付けます。
「阪神大震災の為に一度は自分のサヨナラ公演開催を諦めたが、当時の月組トップ:天海祐希と雪組トップ:一路真輝が「自分らの日程を削ってでもヤンさん(安寿ミラのこと)の最後の舞台をやらせて下さい」と歌劇団に要望し、更に演歌歌手の細川たかしが1995年3月に「劇場・飛天」(現・梅田芸術劇場)で行った自分の1ヶ月公演スケジュールの半分を安寿に譲ったことなどもあり、劇場・飛天で公演の続きを行った。その上に「安寿の大劇場さよならショーなくしては宝塚歌劇の完全復活はない」と、大劇場でのさよならショー上演を求める全国のファンからの署名活動も展開され、同年5月4日と5日に『安寿ミラ 宝塚大劇場 さよならショー』が実現。5日にはサヨナラパレードが行われてこれを最後に宝塚歌劇団を退団した。」
宝塚歌劇におけるトップスターの退団、そしてその次に続く新トップお披露目の大切さがうかがえます。
華麗な舞台の中で、原点となる第1回公演の演目の一つ「ドンブラコ」」が1914年(大正3年。4月1日に行われました。
「ドンブラコ」は桃太郎のおとぎ話を題材にしたものです。
ショーのフィナーレで使われたシャンシャンも展示。
懐かしい作品のチラシ
大地真央、黒木瞳、分かりますか?最上段の真ん中です。
涼風真世と天海祐希は一番上の右。
真矢みきは、一番上の真ん中。
真琴翼、檀れい、紫吹淳は一番下真ん中。
檀れいは一番上の左にも登場。
ここを訪れた時、公演中止になった星組公演『眩耀げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』の舞台写真が飾られていました。ここにいるだけで、宝塚歌劇を感じることが出来る夢の世界なのです。
現在のトップスターたちの画像も並んでいます。ここで記念写真を撮るガンも多いです。そういえば、私撮ってないな~。
昔のホテルのポスター
振り返ると・・・
夢の軌跡です
宴会場の入り口も公開
宝塚歌劇の象徴、すみれに因んだバイオレットカラーの装飾
2019年に行われた宝塚ホテルフェアウェルイベント(ディナーショー)のポスターの展示
宝塚を愛し抜いた伝説の星組トップスター紫苑ゆう。彼女の迫真のオスカル、目の前で砲弾に打たれたアンドレの視力がないことを知り「なぜ付いて来たーーーーっ!」の壮絶な叫びは今も忘れることが出来ません。紫苑ゆう、今は宝塚音楽学校で後輩育成に当たっています。
安蘭けい、誰よりも実力がありながら、同期の中では一番遅れてトップになりました。これも宝塚ゆえの定めです。今も変わらぬかっこ良さ!
安蘭けいは女優として大活躍です。
きゃっ!我が初恋の君、高汐巴さん(なぜか“さん”つけ)(右上)
ペイさん(高汐巴さんの愛称)、に捧げた私の青春(笑う)
今も大好きなペイさんは女優として、大阪芸大講師として大活躍。5月と6月には大阪で公演があります。神様お願い!それまでにコロナのバカヤローを撃退してください!!
突き当りには、旧館2階へ行くエレベーターがあります。
毎年、夏にはビアガーデンへ行ってました。
画像は2019年の8月のもの。
新館屋上からのホテルの眺め。見納めだと思い撮りました。
今のホテル周辺には、高層マンションが立ち並び、なんだか埋もれて見えなくなりました。淋しかったな~。
宝塚ホテルから眺める武庫川と大劇場
ビアガーデンでの1ショット。バイキングなので何度おかわりに行ったことか。
再び長い廊下を歩きます。
正面に見えるのが、先ほど紹介した宴会場。
右手にカーテンが敷かれてますが、ここには、昭和時代に使われていた大劇場の緞帳が飾られてました。新宝塚ホテルへひと足早くお引越しの様です。見事な緞帳でした。保存されてよかった。
画像の右手はティーラウンジ「ルネサンス」。高い天井とオープンスペースの中でゆっくりとお茶の時間が楽しめます。
「ルネッサンス」にも素敵な思い出があります。
広い空間は贅沢なお茶のひと時を提供してくれます。
宝塚ホテルのシャンデリアは本当に素晴らしい
抹茶アイスと特製シフォンケーキ
その時のブログの記事は⇒こちら
1月のある日、雪組公演観劇後、「ルネッサンス」にお別れをしてきました。最後の特別企画「Srawberry White Afutanoon Tea Set」です。
素敵な絨毯と、座り心地抜群のソファー
Srawberry White Afutanoon Tea Set
舞台の感想や宝塚ホテルの思い出を語り、写真撮りまくった昭和からのファンのアタシ達(笑)
最後。は2階から1階のエントランスへ戻ります。
結婚式が行われるチャペル。
チャペルには思いでないわ~(笑)←笑ってる場合じゃない!泣け!
中庭の様子
宝塚歌劇団娘役トップたちが身にまとった主役の衣装の展示も。
雪組トップ娘役真彩 希帆が演じたのはクリスティーヌ・ダーエ。画像はないけど、自前の噂がある超お姫様、宙組トップ娘役花總まり(宙組トップ就任期間は1998年から2006年、雪組でのトップも合わせると、就任期間は12年)の衣装は最高に素晴らしかった!!花總まりは、退団後も女優として活躍中。財団中の代表作「エリザベート」は初演の1996年より現在に至るまで演じ続けています。その素晴らしさといったら!!機会があればぜひ、ご覧ください。
館内にはお菓子で出来た阪急電車の展示もあります。
こちらは1926年創業当時の宝塚ホテルを砂糖菓子で作ったもの
宝塚ホテル創業60周年を記念して砂糖58㌔、ゼラチン、卵白などを使用し、30日かけて製造したそうです。当時の宝塚ホテル製菓部の素晴らしさを感じます。創業当時のロマネスク様式が見事に再現されています。これも新宝塚ホテルに持っていって欲しいです。
再び1階正面のエントランスへ戻ります。
待ち合わせはいつもこのロビーでした。
あの人と、あの人・・・
ここで待ち合わせした懐かしい人たちとの思い出が甦ります。
その思いで全てが私の宝物
奥
のソファーにも座ったな…
あの日が甦る
宝塚ホテルの歴史とそこで繰り広げられる人間模様を見つめた大時計
ロビーからの眺め…
エントランスの左には、ケーキショップ、お土産物コーナーがあります
宝塚ホテルのケーキ、今は外部で作っていますが、その昔、ホテル内に製菓部があった時は、今のケーキよりもずっと美味しかった。
友人へのお土産は、宝塚ホテルのハードドーナッツ、これは自慢の手土産でした。誰に渡しても恥ずかしくない宝塚ホテルの自慢のドーナッツ。母が好きなのはチーズケーキ。「こんな美味しいチーズケーキは初めて」と喜んでくれたのを覚えています、私が好きなのはリンゴたっぷりのアップルケーキ、若気のいたりでワンホールケーキを食べた特性フォンケーキ、そして、ナッツとレーズンが入ったロールケーキ。モンブランも苺のショートケーキも好きだったな。懐かしい思い出の味です。幸せをたくさんありがとう。
スイーツショップの壁に架けられたホテルのロゴ
一番奥は鉄板焼「梅野」
就職して初めて、母が私と仲良しの同期を招待してくれたお店。
「いたらない娘を宜しくね」と、香川の田舎から出てきた私を頼む、と同期に願いを込めた一席でした。
たくさんの思い出が詰まったレストランとバー
館内MAPも記念に…
93years Farewell
未だ私の心の中には、形あるものが消えゆく空しさが大きく締めています。いつもの場所にいつもの宝塚ホテル。その存在が当たり前だっただけに淋しさは拭い去れません。宝塚ホテルという空間を通し、私の歴史も刻まれました。どの場面もも忘れられない大切な時間でした。
さようなら宝塚ホテル
ありがとう宝塚ホテル
あなたと綴った思い出は永遠です