2019年7月の高雄旅行 2日目① オトナの社会見学「診所」を見学 | J'aime・・・

J'aime・・・

私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

37度目の台湾旅行は七月の高雄へ。

2019年7月5日~7日
2日目①

 

 2日目の朝は…雨雨。しかも豪雨。けれど、すぐに止みました。日本のように降り続かないのが高雄の特徴。

 

 
高雄来た時のお約束。まずはここで1枚カメラ
美麗島站の光之穹頂。何度見てもとても綺麗。毎日ここを通れる人が羨ましい。

 

高雄捷運橘線で文化中心站へ。

改札口を出たら、これまた見事なアート。高雄捷運の車站は、それぞれが個性的でとても楽しい。

 
おめでたい言葉「囍」「壽」「縁」「福」の文字が並ぶ
 
文化中心站で降りたのは2度目。最初に来たのは2016年3月。その時の記事は⇒こちら

 

ここで、お友達と合流。

バイクの後ろに乗っけてもらって出発!
國立高雄師範大學の前も通過仮面ライダー
台湾朋友さんのひとりが、ここの大学院でお勉強中。頑張る姿を応援したい!加油ビックリマーク
 
晴れた~音譜
バイクの後ろから、見知らぬ通りを眺めるのも大好き。
 
向こうに伸びる通りは光華一路と光華夜市
 
だんだんと頭の中で高雄の地図が理解できた。そうか…三多商圏站前の三多三路を歩き、文化中心方面にもることが出来るぞ。いつか歩いて散策だ!高雄捷運での移動も楽ですが、地下を走るので景色が見えず物足りないんです。高雄は待ち歩きかバス、高雄の公共レンタサイクル Cbike がお勧めです。

 

そして、目的地へ到着。

そう、診所(診療所・クリニック)です。幸いにも、今まで行くことがなかった台湾のクリニック。今日は、お友達にくっついて見学です。

未知の世界「診所」、真剣勝負なオトナの社会見学始の始まりです!
 
 
入り口に並べられた椅子。
えっ何で外に椅子が??中に入れない患者さんは外で待つの?日本じゃありえない!病院だよ!病人さんが来るのに外で待たすなんて。しかも高雄の夏は暑いぞ!雨の日はどうする??日本ならクレームの嵐ですぐ潰れるね。
 
 
「こんな診療できますよ~」みたいな内容の列記
 
 
おおっビックリマーク台湾ドラマの母、林美秀護理師看護師
 
 
無病息災のお守りになりそう。有難すぎるボードです。
ところで、「皮蛇」って何?調べてみると「帯状疱疹」のことでした。日本と同じで50歳以上の人に帯状疱疹ワクチンの予防接種を行っているようです、費用は、日台とも自費。日本の場合は、6000円くらいです。
 
 
入り口の狭さと、ドアの開閉の不自由さ、段差に驚き。体がづ自由な患者さん、半身麻痺や車いすの患者さんは不便だろうな~と思っていたら…
車いすの患者さんの診察は外で行われてました。医師が外に出て胸の音を聴いたり、普通に診察してるのです。衝撃の光景でした。プライバシーの保護は?個人情報は?
 
 
職員さんの許可を得て中の写真も撮らしていただきました。かなりごちゃごちゃ(笑)電子カルテもあるけど紙カルテも併用?それとも別な患者さん情報?情報は一元化が望ましいのですが…。
 
 
廊下の突き当りがお手洗い。ドアが開きっぱなしって・・・。これも驚き。
廊下も狭いな~。まぁ仕方ないか。
 
 
糖尿病の患者さんへの指導サンプル。模型があって分かりやすい。日本の病院でも良く見かけますね。果物の種類は台湾らしくて面白い。日本なら絶対みかんがあるよねみかん。野菜(蔬菜)のサンプルが1種類しかない。これも食文化か?
 
 
おお!これはまさに台湾!視力検査表が面白い!
日本で使われてる「C」のマーク。ちょっと調べてみました。あのマークが誕生したのは、今から100年以上昔のこと。フランスの眼科医エドムント・ランドルト氏が1888年に考案したことから、「ランドル環」と呼ばれています。
「ランドル環」はこれ
 
 
更に調べてみると欧州ではスネレン指標(Snellen chart)という1862年オランダの眼科医ハーマン・スネレンが開発したものを使っている国が多いです。勿論、原版の改良版ですが。
これが「スネレン指標」(Snellen chart)
台湾の「E」みたいなマークの正式名は何という?ご存意の方教えて下さい。

 

 

ここで採血します。ここでも驚きが…

日本では、採血する時、看護師さんは手袋やマスクしてるけど、素手でやってるのに驚きです。おまけに、その手はいつ洗ったの?手を消毒したり洗ってない。ちょっと調べると、日本では「ひとりの患者さんごとに1回の手洗い」(1患者1手洗い)「ひとつの処置に1回ごとの手洗い」(1処置1手洗い)だそうです。手を洗う環境(手洗い場所)や、手を洗いに行けない場合の手指消毒する環境がないのも驚き。そして、手の甲に長い注射針を刺してた。手の甲の血管は細いから短い特殊な針を刺すと聞いたことがあるんだけど。持つところが蝶々みたいな形の針で刺された記憶がある…。
 
 
正面から撮ってみた。このブースの周りには、診察待ちの患者さんが椅子に座って待ってます。

この位置に視力測定表があるという事は、視力測定する時、待合中の患者さんの目の前で測定するという事?プライバシーはないんかい?個人情報はどうなっとるねん?

 
 
道をはさんで目の前にある別の診療所へ移動
 
 
整理整頓しましょうね(笑)
日本には5Sの精神がある。5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字(ローマ字で書いてみると分かる)からとったものです。

 

眼圧測定のお部屋

 
 
食品のカロリーの交換表
 
 
見学させてもらってるのに、あら探しみたいなことばっかり書いてるわ~。ごめんなさーーーい。でも、診察されたお医者さんは、優しくて、穏やかな物腰の方でした。親日家の先生らしく、、突然見学に来た私にも親切に接してくださいました。先生、ありがとうございました。と言いつつも、最後にまた衝撃。診察中なのに、患者(友人)のすぐ後ろで別の患者さんが待ってました。えっ?診察内容はすべて筒抜け?プライバシーは?個人情報は?そして、友人の次にその患者さんを診察するのかと思ったら、別の患者さんが入ってきた…。衝撃的で面白い…、いいえ、貴重な大人の社会見学でした。
 
 
最後は処方箋を持って院外薬局へ。ここは日本と同じシステムでした。
 
 
病院で貰ったパンフレットをご紹介
糖尿病患者さんの血糖値に関する資料と血糖測定表
 
 
血糖測定表には、書き込みして自己管理や治療の指標にするようです
 
 
高血糖に伴う併撥症の説明。「併撥症」は合併症のこと。
 
 
 
日本の資料を探してみました。
日本の基準
朝の食事前血糖の正常値(優)…80~110mg/dL未満
糖病病境界型…110mg/dL以上、126mg
HbA1c(ヘモグロビンA1c:検査前2ヵ月間の血糖値を反映)
正常値…6.2%未満
合併症予防のための目標値…7.0%未満

 

台湾の基準
朝の食事前血糖の正常値…80~130mg/dL未満
HbA1c(ヘモグロビンA1c:検査前120日の血糖値を反映)
正常値…調べても分からなかった~

合併症予防のための目標値…7.0%未満

 

なんだか、台湾の糖尿病診断の基準は、微妙にぬるいような・・・。

糖尿病の捉え方は、歴史・文化・生活により、世界共通じゃないそうです。アメリカのHbA1cの糖尿病診断基準は6.5%未満だとか。糖尿病診断や治療のグローバル化が望ましいと考えるのですが…

 

 

他にもたくさんパンフレットを頂きました

流感FLUhはインフルエンザのこと
 
 
流行性感冒(Influenza),
急性病毒染疾病…「毒」の文字が怖いけど、まさにそのもの
高度傳染力…高度伝染力
家庭成員都可能感染・・・家族みんなにも伝染する

 

 

インフルエンザの説明

A型のH3N2 (香港型)、H1N1(ソ連型)、B型の維多利亞株(Victoria株)、山型株の説明。

「世界衛生組織」とあるのは、世界保健機関WHO(World Health Organization)のこと。台湾は、2009年から8年連続でWHO総会にオブザーバーとして参加していましたが、2017年以来、中国の圧力から参加できません。全世界の人々の健康維持・向上、地域が持つ衛生問題の改善・向上のためにも、政治や政治的な要素が総会参加に影響を与えることは許せません。

 

インフルエンザと肺炎連鎖球菌感染症のこと。

肺炎連鎖球菌は、肺炎などの呼吸器の感染症や全身性感染症を引き起こす細菌のこと台湾では自費だそうです。日本では、高齢者にも予防接種が奨励されています。(小児の予防接種と高齢者予防接種はワクチンの種類が違います)自治体によって異なりますが、公費での助成等のシステムがあります。
 
 
 今回、台湾の医療用パンフレットを見ることで、糖尿病やインフルエンザ、肺炎連鎖球菌感染症に関する予防への取り組みを知ることが出来ました。国や土地の歴史、風土、生活習慣、食習慣、それらによって微妙な違いがあるものの、全ての人々が健康で幸せに、その人らしく暮らせることを心から願っています。
 
 オトナの社会見学、とても勉強になりました。このような機会を与えて下さったお友達、ご協力いただいたクリニックの皆様に心から感謝です。
Very 謝謝音譜
Special 謝謝ラブラブ