雪組『凱旋門』『Gato Bonito!!』観て来ました | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

  ひと月半以上も前のこと。6月のある日、雪組公演、ミュージカル・プレイ『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-と、ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~を観て来ました。

 

 

劇場には台湾公演のポスターが掲示。

何でこんな見にくい画像になってんだ?

 

 

 

現在、台湾ではこのポスターが見れるようです。現地でこのポスター見てみたい。この夏、台北や高雄へ行かれるアナタ!これ見たら画像送ってねカメラ

中華エッセンス満載、キンキラ紅だ~キラキラ

 

 

さて、雪組の感想は…

かんぽドリームシアターミュージカル・プレイ『凱旋門』

-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-

脚本/柴田 侑宏 演出・振付/謝 珠栄

祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックは、友人ボリスに助けられながら、あてどなく仇敵を捜すだけの失意の日々の中で鮮烈な恋を見出す……。ラヴィックにとって生きる希望となるジョアンとの恋を軸に、過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を、シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描き上げた作品。2000年に雪組で初演、主演を務めた轟悠が文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど、絶賛を博した傑作ミュージカルの待望の再演となる。(宝塚歌劇団公式HP)

 

 めちゃくちゃ見たかった作品の再演。待ちに待った再演です。初演から18年、ラヴィック役の轟悠、全然変わってない!!ただスリムなラインが一層スリムになって痛々しいほどでした、もともと伸びがある声ではない分、余計にかすれ声が気になりました。けれど、それを補いあまる男役の美学、極めつくした魅せ方の美しさには脱帽です。「男役は背中で魅せる」その宝塚の伝統を見事に魅せてくれました。そして、トップスター望海風斗が、轟悠としっかり組んだ芝居で今の男役の美しさを魅せてくれました。伝統美と進化する美が舞台上で見事に融合した男役の競演は見ごたえありました。

 望海風斗ですが、初演で、超演技達者な香寿たつきが演じたボリスを見事に望海らしいボリスとして演じていました。とても素晴らしかったです。それとは対照的だったのが娘役トップ真彩希帆。彼女のジョアンは初演ジョアン月影瞳のコピーみたいでかなり残念。

 

 この芝居の中には、「雨の凱旋門」「いのち」という素晴らしい名曲と共に、パリの香り漂うシャンソンが散りばめられています。宝塚における主題歌の歌詞、旋律の良さは作品の良さにも通じると思います。初演をDVDでしか見たことがない私は、生で聴ける主題歌に陶酔です。

そして、大戦下のパリ、凱旋門。その緊迫感が舞台から伝わってきます。私は、パリが大好きです。しかも夜や冬の冷たく暗いパリが。舞台からは実際にそこにいると錯覚するような雰囲気が伝わります。

※舞台写真は宝塚歌劇団公式HPよりお借りしています

 

 重たい作品でしたが、心に残ります。なぜラビックはジョアンを愛した?愛に理由はいらないけれど、私は、ジョアンって女性がイマイチ理解できませんでした。ジョアン、淋しかったんだろうな…、待てなかったんだろうな…、信じられなかったのだろうな…、そう思うと彼女の悲しい人生も分かるような気がします。ただ、真彩ショアンからは、それが伝わってきませんでした。終演後はちょっと気分が晴れませんが、主題歌を全員で歌い上げるアンサンブルの良さが耳に残ります。観て良かったです。ハッピーエンドじゃない大人の愛、これも宝塚です。

 

 

 

かんぽドリームシアター ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』

~ガート・ボニート、美しい猫のような男~

ポルトガル語で“美しい猫”を意味する“Gato Bonito”。クールで気まぐれな性質、気品溢れるしなやかな身のこなしなど、猫からイメージされる姿を望海風斗率いる個性豊かな雪組生達に重ね合わせ、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー。宝塚歌劇ならではの、ゴージャスで熱い夢の世界をお楽しみ下さい。(宝塚歌劇団公式HP)

緞帳が上がると華やかなステージの予感が~音譜

 

 

 ショーの内容、実はすっかり記憶の中から消えてました。けれど、画像や動画を検索する中で、作品の名場面が甦ります。“猫ちゃん猫ちゃん”のキュートでセクシーなショーでした。望海風斗が猫になりきって歌い踊ります。「猫飼いたい!しかもオス猫」って思ったくらいですネコハート

 

 ラテン調の力強いショー。鍵盤をモチーフに猫燕尾で踊る可愛い場面、エルクンバンチェロやコパカバーナなど宝塚のラテンで欠かせない曲もたくさん。スピーディーな展開はとても爽快。そして、「黒猫のタンゴ」はとてもリズミカル。ますます「望海風斗みたいな猫が飼いたい!」と思う(笑)

 

 大階段の、白燕尾男役。ここはかっこ良かった~。振りがそろってて、シャープに決まる。幾何学的に動く振付けもカッコいい。そして情熱的なデュエットダンス。歌って踊れる望海風斗は、かなりかっこ良い。

※舞台写真は宝塚歌劇団公式HPよりお借りしています

 

 

初日ダイジェスト動画はこちら

 

 

 この作品は9月2日まで東京宝塚大劇場で公演です。既に全席完売ですが、千秋楽は日本各地のシアター、そして台湾や香港のシアターでも生中継されます。多分、こちらも完売と思いますが、もし見る機会がある方はぜひ楽しんで頂きたいと思います。

 

 これが、台湾での千秋楽ライブ中継の画像

※寶宝塚歌劇台湾公演FBより

 

 

 宝塚は人生に彩りと夢を与えてくれます。以前は、宝塚といえば女性が観るものという固定概念がありましたが、今は男性ファンの方も増えています。とても嬉しい現象です。多くの方に宝塚の良さ、引き継がれている伝統の美しさを観て、聴いて、感じて欲しいです。

 

 

 

 

 終演後に、劇場近くのインドカレーのお店へ王様。スパイシーなカレーはとっても美味しく宝塚談議に花が咲きました幸せ