18度目の台湾旅行 2日目その② 蘭陽博物館 | J'aime・・・

J'aime・・・

私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

18度目の台湾旅行 宜蘭縣へゆこうよ!

2016年9月1日~4日 2日目その②

 

 台北からのバスが到着したのは、宜蘭縣頭城鎮にある烏石港。ここに位置するのが蘭陽博物館。沼地の平原に、変形ピラミッド型のコンクリートの巨大な建物のが横たわっています。ガラス張りで地面に半分突き刺さっている塊は山のようにも見える斬新な建造物。台北の国内最高級とい われるホテル台北寒舎艾美酒店(LE MERIDIEN TAIPEI)や台北故宮内のレストラン「故宮晶華」を手がけた名建築家:姚仁喜(ヤオレンシー)による建造物です。この建築を見るためにここに足を運ぶ外国人や台湾人も少なくないそうです。

 

鉛筆 蘭陽博物館について 鉛筆

 台湾でははつとなる地方自治体による提案で、18年という長きにわたる建設期間を経て、2010年に完成した博物館。蘭陽博物館は、宜蘭の伝統を今に受け継ぐシンボルとして、また、新たな文化の発信震源として幕を開けました。

 1990年代、宜蘭縣政府は「生態博物館」というコンセプトを打ち出し、宜蘭縣全体をひとつの博物館に見立て、蘭陽博物館を「宜蘭を知るための玄関口」として位置づけました。訪れるものが、宜蘭に息づく文化や自然の美を体感できる素晴らしい博物館であるとともに、それらを保存・保護する事の必要性も感じることが出来る場所なのです。

 

 博物館周辺には自然がいっぱい残ります。デッサンされてる地元の方と暫し団らん。

 

 

そして、博物館へ。館内のスケールの大きさに感動。思いっきり光が差し込むエントランス。ここにいるだけで凄く楽しくなってくるラブラブラブラブ

 準備からオープンまで18年をかけて完成した博物館は、階層ごとに海、平原、山とテーマがあります。たとえこれらに興味がなくても(そんな人いないくらい楽しい場所ですが)、建築と周辺の形式を眺めるだけでも楽しいです。

 

 まずは、1階の特別展から回ります。2016年5月26日から11月20日まで開催されていた「博物館故事在宜蘭」。宜蘭の生活、文化、工芸創作が集結しています。その中で一番心ときめいたのは、こちら。

↓   ↓   ↓

春仔花(Blessing Flower)

 

伝統的な手法で作った祖先たちの民間文化資産。結婚式や長寿のお祝いの髪飾りです。お花に込められたその言葉に感慨深いものがあります。

百合花…圓滿福氣

 

 

胡蝶蘭…百年好合

 

 

玫瑰花(ハマナス)…純潔的愛情

 

 

五福花…對母愛的感念

 

 

お祝いに欠かせない宜蘭の特産物

 

 

宜蘭の伝統に満ち溢れた展示物の数々

 

 

面白くて可愛くて、そして楽しいラブラブ

 

 

宜蘭の文化や歴史も紹介

 

 

一気にエスカレーターで4階へ。とってもスタイリッシュな構造です。

4階からの眺め。亀山島はすぐそこ。 

 

 

4階は宜蘭の自然を紹介するフ山のフロアー(山之層)

森林にいるかのような疑似体験ができます。宜蘭は、雪山山脈と中央山脈が、太平洋から吹く季節風と水蒸気を迎え、山と緑の生態系を豊かにしています。

 

 

3Fは、宜蘭の農産業や風習を紹介するフロアー。平原のフロアー(平原層)とも呼ばれています。

吹き抜けにぶら下がっている船は、スリリング

 

 

当時の農業の様子も展示。

 

 

 

 

このフロアーは、宜蘭平野の最も特徴ある水田、棚田、稲穂を再現しています。水は、宜蘭平野の生活様式を作り出す生命線。知恵に満ちた農家や先住民の生活を特徴的なものにしています。

 

 

搶孤(チャングー)も展示されてます。

人形の大きさから想像すると、本物はどんなに凄いんだろう~。高さは11㍍にも及ぶそうです。

 

 

牛の脂が塗られた魚や肉が結び付けられた孤棧(グーザン)を登ってゆきます。

 

 

中元節(「鬼月」最後の夜)が終わると、供養で使われたお供え物を 奪い合う行事「搶孤(チャングー)」。鬼月が終わっても 地獄に帰らない霊を脅かして追い払うための行事であったとも言われています。宜蘭縣の頭城で行われる「頭城鎮搶孤祭」は、搶孤行事の中でも台湾最大の規模を誇るお祭りです。宗教民族と身体能力の競技という二つの側面を持つこのイベントは、台湾における時節を祝う民族活動として、現在では世界にも広く知られるようになりました。

「搶孤」については、こちらをどうぞ⇒こちら

 

 

原住民の生活や風習を紹介するエリアもあります。

これは、紋面を入れる道具。

 

 

タイヤル族の生活様式を人形で再現。こうやって織物を作っていたのね。

 

 

昔の生活様式は人形で再現。

 

 

緑の箱のミシン針…私の母の愛用品と同じだらぶ~❤。感動で涙出る。

 

 

2階は海のエリア(海之層)。砂丘の再現、飛魚と水鳥の造形は生態資源と人文活動の繋がりを表現しています。

 

1階フロアーにあるのは「時の回廊」(時光廊)。宜蘭縣をかたどった地形には、写真や映像作品が次々と変わり、宜蘭の歴史と物語を伝えています。凄く感動的な光のショーです。

 

蘭陽博物館

宜蘭縣頭城鎮青雲路三段750號

開館時間:9:00~17:00(水曜休館)

HP: http://www.lym.gov.tw/ (中国語)

 

 博物館という名の「宜蘭」がここにあります。何度でも行きたい楽しい場所です。ぜひ、皆さんもお出かけくださいね。超お勧めです。1階にあるショップもクォリティ高いです。

 

 

 

 博物館の前からバスに乗ります。お腹すいた~!!頭城鎮の美味しいもんを食べに行きましょうペロリ

続きは次回に。