お腹が一杯になりました。日も暮れて辺りは暗くなってます。時刻は18時。海安路沿いに水仙宮まで戻り、さらに西に進みます。300メーターほど行くと左手に小さな路地があります。ここが、かつて北勢街と呼ばれていた通りで、今は神農街と呼ばれています。
神農街と海安路の交差点にあるのは『永川大轎』神輿作りの職人の家屋です。60年以上の歴史を持ち、台南で神輿作りの第一人者。ここから神農街を進んでいくと、居酒屋さん、若者たちの個性豊かなギャラリー、文化保存のため設置したスタジオ、中古電気品を売る懐かしい電気屋さん、昔のままの散髪屋さん、レトロなレストランなどがあります。
昔のまんまの木の入り口。清王朝時代後期の映画で見た記憶がある風景が目の前にある。
夜のライトアップはとても神秘的で、どこか別世界へ来たかのようです。街の灯りがとても温かい。
神農街には築200年以上の家屋も数多く保存されています。家屋は全部二階建てで、一階はお店、二階は倉庫として使われてきました。これはこの街路がかつては水路で、船への荷下ろしや荷積みを二階から行っていたためです。
一際目を惹く色鮮やかな建物は「朗慈軒」.というお店。
提灯、入り口の赤や金の張り紙が、不思議な世界かもし出しています。ライトアップの時間帯ならではの光景に胸が踊ります。
私は「朗慈軒」.がよほど気に入ったのでしょうね。たくさん写真を撮ってます。
自家製アイスクリームショップ「Ice-Pon 碰冰(アイスポンペンビン)」。
木造の建物、ペンキの色合いがとてもレトロ。手作り感溢れる木の椅子が素敵です。駄菓子屋さんを思わせるこのお店、特製のアイスクリームが人気だそうです。。
「府城大街工作站」は、街の文化や歴史を教育する目的で、大学教授によって作られたスタジオです。
文衡聖帝(関羽)と馬李王爺を祀る「金華府」。王爺を祀るため、廟にしては珍しく「府」という名前がつけられています。福建省泉州晉江出身の、許姓の人々が資金を集め、1830年に、北勢街(神農街)に廟を建立。廟は傷んでいましたが、近年、神農街の発展のため修復されました。
学生服のお店?なわけないか??
夜空の色にライトアップの光が生えます。ホントに綺麗。
神農街は、清王朝時代の建物を利用し、ギャラリー、雑貨屋さん、ブティック、レストランなどモダンなショップが展開されています。懐かしくかつ新鮮な街の情景に魅了されます。
神農街、温もりがあって穏やかで、そしてロマンチックな場所でした。昼間は違う顔が見れると思います。昼夜両方訪れるのが良いかもしれませんが、夜のライトアップの時間帯だけは、絶対に来て欲しいですね。本当に、素敵な通りでした。あなたも、ぜひ…。
私の台南旅も終わろうとしています。神農街を後に、適当に歩いて台南站に戻ろうと思います。そう、また歩くんです。歩いているうちに永樂市場近くで、この時期ならではの風物詩に出会いました。
2016普濟行春彩繪花燈展
【地址】台南市中西區普濟街79號(普濟殿)
【展期】2016年02月03日~02月28日
【封街】每日晚上1800~晚上2200
【路段】封街路段國華街三段(民族路至郡緯街段)
春節といえばランタンフェスティバルが有名ですが 、こちらは提灯で春節をお祝いするようです。しかも、私が訪れた日がイベント最後の日。こんな貴重な日に台南を訪れることができたご縁に感謝です。
天空を埋め尽くす提灯はとても幻想的。神農街とは違った風情があります。昔ながらの良さをかじます。
言葉が出ないほど綺麗~ 。
溜息…、溜息しかない…
普濟殿春節燈會
伝統的文化の中に可愛いイラストの提灯もあり、ついつい微笑んでしまいます。
普濟殿
1200個に及ぶ提灯は、学生さん達による精魂込めた手作りのもの
現実の世界を忘れ、何処か異次元の世界へ迷い込んだ錯覚になりました。
今という時代の中で、神様や伝統をを大切にしながら生きてゆく台南の人々。とても素晴らしい風土、文化に触れる事が出来ました。
台南、どこもたくさんの観光客や地元の方で賑わっています。誰か知ってる人とすれ違うかもしれない?そんな錯覚すら感じます。残念ながらそんな奇跡は起こりませんでしたが、台南には台南の面白いものがたくさんありました。何度も行きたい街のひとつになりました。来て良かった、また来よう、そう思いながら高雄へ帰ることにしました。
2日目はこれで終わりかな??いいえ、まだちょっとだけ続きます。
続きは次回に…。