「KANO」の感動に酔いしれつつも、3時に布団に入り、5時過ぎには起床。 さて、2日目の始まりです。まずは、レセプションへ。受付には、お兄さんがいました。ゲストハウスで働いてる方かな?今日のお天気を訪ねると「雨」だとか。この方は、船に乗ってたそうでお天気には詳しいそうです。「台湾は島国で、ここ台北は盆地。天気の予測がつきにくい」ともいってました。そこへ、19歳のイケメン
登場。4時までクラブで遊んでたそうです
。台湾の女の子はキレイ
だって。これから帰国するので、成田の天気を気にしてました。帰る時には、「じゃぁ、さようなら。台湾、楽しんでくださいね」って挨拶してくれました。ここを利用する人たち、みんな礼儀正しいんです。
台北も、これから目指す台中も雨です。今日も、ゲストハウスでお借りした、緑の大きな傘
に助けられます。
自強号で台中へ行きます。
自強号は、台湾鉄道が運行する列車で、日本の、特急に相当します。「自強」とは、1971年に中華民国国民政府(台湾の政府)が、国連を離脱した時のスローガン「莊敬自強 處變不驚」(恭しく自らを強め、状況の変化に驚くことなかれ)に由来しているそうです。
台北から台中へは、自強号で2時間半の旅。嬉しいな~。
私は、「5号車」に乗ります。そう、五月天の「5」ですよ~。
ちょっと、可愛くないですか?
自強号からの車窓の景色は、台湾らしくて、旅情感満載でした。
「鶯歌」、陶器の町だけあって、煙突から煙が出てる光景は風情があります。
「桃園」、ホームには庭木をうまく剪定し、ローマ字で「Taoyuan 」って表現してました
。ユニークです。この街は、住むための街でしょうか?マンションやアパートのような集合住宅をたくさん見かけました。10分くらい経つと、進行方向右手に「ニトリ」の看板が見えます。カタカナ表記です
。台北でもカタカナ表記のものを見かけます。日本と近い気がして嬉しいです。台湾では、こんな風に日本を感じることが多々あります。コンビニやスーパーでは、日本のお菓子や、食品をよく見かけます。台湾の日本への愛を感じるんです
。
「新竹」、ここを越えたら、巨大な風力発電機が見えます。
「竹南」、さらに寒そうなお天気に変わります。みんな、ダウン着てます。フリースを置いてきたことを後悔しました。
「苗栗」、この辺りから、町の雰囲気は変わります。高い建物がなく、静かな町です。この町は、油桐花(ヨー・トン・ファー:桐の花)が、開花する季節(4月下旬から5月)が美しいそうです。「五月雪」と呼ばれる油桐花、その開花は48時間と、とても短く儚いです。小さい油桐花は、ひらりひらりと舞い ながら、まるで雪が降るように落ちていきます。一斉に落ちた花が、地面を真っ白い じゅうたんに変えるので「五月雪」と呼ばれています。台湾ドラマ「5月に降る雪原題:記得・我們有約」(2011年)の光景がとても綺麗だったので、いつか行ってみたいです。《このドラマ、主役の朱孝天(ケンちゃん)より呉中天(マット・ウー)が、かっこよかった。あの物静かな愛に感動》
自強号は、南へ進んでいるのに、車窓の景色は、だんだんと寒くなるばかりで、ちょっと不安になりました。でも、ダウン着てる地元の方の足元は、ミュールだったりするんですよね。かなり不思議ワールドです。苗栗を越えると、南国っぽい背の高い木が多くなってきます。
「豊原」 ↓ 、ここは、自強号が台中に着く一つ手前の駅。
木のベンチ、凄く重厚なつくりなんです。
さて、定刻通り9:18には、台中に着きました。
1917年(大正6年)に完成した台中駅。台湾には、日本統治下に建てられた駅舎がたくさん残っていますが、その中でも、台中駅舎は、現存する最も美しい建物といわれています。同世代に誕生した赤レンガの東京駅と似てませんか?(最近の建て替えられた東京駅じゃなくて昔の東京駅を思い出してください)この駅舎、国家二級古蹟に指定されてます。日本統治下の建物をこのように国家が大切にしてくれる…。もう泣けるほど嬉しいです。他国では、ことごとく破壊されていますが…。歴史と、台湾の人々の愛を感じるこの駅舎、いつまでも眺めていたいです。
台中駅から徒歩ですぐ(2分くらい?)のところにある緑側に架かる「中山緑橋」。この橋の交差点には、有名な「宮原眼科」があります。ここは後ほど。
中山緑橋で見つけたお粥屋さんの車。その場で調理しています。寒かったのでお粥の湯気に誘われました。台湾でお粥食べたこともなかったしね
お粥屋さんの立て看板。う~ん、どれも美味しそう。悩んじゃいますよ~。お粥以外の炒麺や、飯團(台湾式おにぎり/具だくさんでボリュームあり)、三明治(サンドィッチ)も目の前で作ってます。悩んだあげく、一番上にあるメニューという理由で「油蛋痩肉粥」にしました。いったい何が出てくるのでしょうか?
「油蛋痩肉粥」の「痩せた肉」って何のお肉?自分が頼んだものが何か解らずドキドキするこの感じ。これも旅の醍醐味です。他のお客さんも「油蛋痩肉粥」を注文してました。アツアツをお持ち帰りのようです。
緑川に面したこの場所で、頂くことにします。お花見しながらの朝ごはんです。
さてさて、中身は??
「油蛋」は、台湾朝ご飯の定番「油條」に似ています。
薄ピンクの粉末状のものは、カツオの味がしました。鮭フレークのカツオ版みたいです。美味しいですよ。お粥はアツアツで、体が温まります。お粥って、こんなにも優しい食べ物なんだとしみじみ感じました。
お花見朝ご飯です。
お腹も満足なので、台中市内散策on the Footの始まりです。そう、歩くんです。
まずは、台中駅の北側に広がる旧市街地へ行ってみましょう! 白い壁が美しい現在の台中市役所。1924年(大正13年)に、森山松之介により設計されたバロック式の堂々とした建物です。森山松之介は、台湾総督府(現在の総督府)の設計者として有名です。当時は、台中州庁舎でした。今は市役所として使われています。
訪れたのは土曜日だったのでお休みでした。守衛さんのお部屋や一部は開いているようでした。それにしても、風格ある建物ですね。今日は曇り空ですが、晴れた日や夏の青空の日には、この白い建物が美しく映えるでしょうね。
三民路という通りに出て、ひたすらその通りを西南方向に歩いてみました。地図もないので、ただただ道沿いに歩く…、途中で、お兄さんに目的の場所を訪ねてまた歩く。台中市役所から30分くらい歩くと、到着しました。
今回は、ここまでです。次回は、台中へ来たなら行きたかった三民路沿いのとある場所から始めたいと思います。では、また…。