宝塚歌劇 星組台湾公演 | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

    4度目の台湾旅行」から話題はそれますが、台北国家戯劇院へ行ったので、私の好きな宝塚歌劇団との関係を書いてみます。

 北国家戯劇院へ行ったのはのは、2013年4月に、宝塚歌劇団星組 台湾公演があったから。今回は、遅ればせながら、その舞台の制作過程から上演の様子をまとめてみました。私の大好きな宝塚の舞台が台湾で上演されたこと、本当に感激でした。宝塚ファンの方には、台湾を知って欲しいし、台湾好きの方にも宝塚を知って欲しい・・・、そんな思いで記事を書いてみましたブログを書く。しばしお付き合いください。なお、私は、台湾公演を観劇していません。新聞記事や、宝塚歌劇『「宝塚歌劇星組台湾公演写真集』を参考・引用させていただき、自分の所感を付け加えてみました

台湾公演実現への軌跡
 宝塚歌劇団は、通算24回17ヶ国で海外公演を行って来ました。中国では、1999年北京・上海公演(月組:真琴つばさ・檀れい)2002年北京・上海・杭州公演(星組:香寿たつき・渚あき)で行われましたが、台湾での公演は1度もありませんでした。台湾公演の話は、何度か出ていたようですが、いろんな事情で実現は困難でした。余談ですが、女優として活躍中のだんちゃん(檀れい)、中国公演では、その美しさを「楊貴妃の再来と称賛され、2002年の公演に繋がったと聞いています。また、2002年の中国公演でトップスターとして参加した香寿たつきは、現在、毎週土曜に放送されている「関ジャニの仕分け」(テレビ朝日系列 土曜19:54~)のカラオケ対決で「最強の宝塚軍団」として、圧巻の歌唱力を見せつけている方です) 
 2010年10月、台湾の駐日大使館相当施設の台北駐日経済文化代表処より中華民国建国100年(2011年)の文化交流事業として宝塚歌劇団の台湾公演の実施要請がありました。すごいですね、建国100年記念の文化交流ですよただ、この時には、劇団側の2011年のスケジュールが決まっていたため、実現には至りませんでした残念ながら
 その後も、日台両政府関係筋からの上演要請と調整は続いてました。その頃起きた、未憎悪の東日本大震災(2011年3月10日)に対し、200億円を超す義捐金が台湾の人々から寄せられました。このことに対する感謝の思い、宝塚歌劇の公演を台湾で行うことが、日台の文化の深い交流に繋がるという点から、台湾公演実施の話はさらに進みました。
 2011年9月に2013年4月台北国家戯劇院での上演が決定し、11月に正式発表されました。
その後、演目や、日本での公演可能な時期などの検討が進み、2012年11月~12月宝塚大劇場、2013年2月名古屋中日劇場での公演を台湾公演の日本上演とすることが決まりました。公演組は、いま宝塚で最も人気実力のともなう柚希礼音(ゆづきれおん)キラキラ率いる星組☆選抜メンバー40名
 2012年10月、演目決定。通常は2本立て(お芝居とショー)或いは、1本物のお芝居ですが、海外公演ということもあり、日本物のショー、芝居、洋物ショーの3本立てです。演目は・・・
舞踊ファンタジー『宝塚ジャポニズム~序破急~』
ミュージカル『怪盗楚留香(そりゅうこう)外伝-花盗人(はなぬすびと)-』
グランド・レビュー『Étoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』
宝塚歌劇団の公式HPにも台湾公演特設サイトが設けられました。ポッチッとクリックください→公式サイトに飛びます。
私が、台湾公演実施を知ったのもこの頃です。嬉しさのあまり、何人かのお友達にメールしましたね。
 2012年10月30日 台北國賓大飯店(台北アンバサダーホテル)での制作発表。台湾に初登場したタカラジェンヌに現地記者も大フィーバー
 2012年11月5日より台湾で前売り開始。国家戯劇院の客席数は1500席。今回は12公演行うため、18000席のチケットを販売することになります。売れ行きは、台湾の委託業者も驚くほど好調で、初日の始まるころには、ほぼ完売だったそうです万歳。台湾のお客様8割、日本からのお客様2割の売れ行きだそうです。私の像像をはるかに上回る台湾のお客様の多さに、とても驚いています。そして、台湾での宝塚への関心の高さを嬉しく思っていますありがとう感謝 感謝

 こんな経緯で実現に至った台湾公演。2013年4月6日~14日まで、台北戯劇院で12回の公演が行われました。
台湾公演のポスターです。
 
現地では、セブンイレブンからの購入ができました。SS席4500台湾ドル、S席3800台湾ドル、A席3200台湾ドル、B席2500台湾ドル、C席1800台湾ドル、D席1200台湾ドルです。台湾の物価から考えると・・・高額ですよね。


上演作品について
 ここで、上演される3っの作品の紹介をします。
舞踊ファンタジー『宝塚ジャポニズム~序破急~』
 日本の芸能の原点、能楽の基礎の概念を取り入れ構成した日本物ショー。「和」の心、「祈り」の心、「抒」の心をテーマとし、華やかに、躍動的に、また幻想的に日本舞踊に乗せて表現します。オープニングは「サクラ桜、有名な「さくら桜のメロディーの中、舞踊が展開されます。「サクラ桜という同じ花に対しても、日本と台湾での感じ方や、美意識は異なるはず。台湾の方にはどう映ったでしょうか・・・。「さくら桜をボレロのリズムにアレンジした総踊りは、宝塚の伝統美です。自信を持ってその美しさと芸出性の高さをお観せできたと思います。そして、「荒城の月夜空、栄枯盛衰の日本的思考を表す舞踊です。この曲は、台湾でもお馴染みの日本の曲だそうです。
 個人的にも、宝塚の日本物ショーは大好きです。特に、「サクラ桜のボレロは、圧巻の舞台とともに、最も美しい時期に散るという、日本の様式美を表しています。2014年には、日本物のショーが宝塚大劇場で上演されます。。「サクラ桜の総踊りが観てみたいです桜


ミュージカル『怪盗楚留香(そりゅうこう)外伝-花盗人(はなぬすびと)-』
 酒と女をこよなく愛し、冒険と正義のために盗みを働いては現場に香の匂いを留めて去る洒脱な怪盗、楚留香(そりゅうこう)。2007年には、朱孝天(ケン・チュウ)主演でドラマ化され、“台湾のアルセーヌ・ルパン”とも言われる人気キャラクターの活躍を、宝塚歌劇ならではの華やかな演出で舞台化したものです。 kenちゃんの作品を持ってきてくれたこと、嬉しかったですね。Kenちゃん「楚留香」はこちらから→王傳一(ワン・チュアンイー:ハジメちゃん)も出演してます。宝塚の舞台では、イントロに、台湾版ドラマのテーマ曲が使われいるそうですピアノ


グランド・レビュー『Étoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』
 Étoileとは、フランス語で“星sei。夜空を染め上げる、悠久の美しい星の数々seisei、その星たちが織り成し形作る星座の神話から受けたイメージをレビューで表現。美しく輝かしいキラ星たちが奏でる、美しくゴージャスなレビュー作品。 ショーのフィナーレにつきものなのは26段の大階段。まさに、ザッツ宝塚の象徴。でも、今回は、大劇場の大階段よりかなりコンパクトな20段。台湾の方には、ぜひ、本拠地、宝塚大劇場で絢爛豪華な宝塚の舞台を観て頂きたいです

いざ台湾へ
 2013年3月31日(日)、日本人スタッフが台湾入り。

 2013年4月1日(月)国家戯劇院で、日本人スタッフ41名と、現地スタッフ50名の初顔合わせ。舞台道具の搬入が始まる。今回の、大目玉である20段の階段をはじめ、舞台で使う大道具・小道具のほとんどは日本で制作。大道具は40フィートコンテナ14台分を船で海上輸送、衣装などは、15トントラック4台分を空輸で輸送。照明音響など現地調達機材は15トントラック4台+10トントラック1台もあるトラック。そういえば、1999年の中国公演の時、日本から持参した照明が使えなかったと聞いたことがあります。中国の照明機材が日本から持参した機材に対応できなかった(宝塚が必要とした照明の電力供給が出来なかった)そうです。宝塚照明の電力使用は、半端じゃないんです。照明は舞台の命ですキラキラ

2013年4月3日(水)出演者たちが日本を立つ日。6時に宝塚歌劇団事務所へ集合。男役トップスター柚希礼音は、5時46分に到着。関西国際空港発、9時10分:JAL813便にて桃園国際空港へ。そっか~、あの到着ロビーに降り立ったのね。両替は、あの両替所かな?それともあっち??と、雑念が湧きたちます。
到着後、大型バス2台で台北國賓大飯店(台北アンバサダーホテル)へ。滞在は、台北國賓大飯店・・・。「拝金女王」ロケ地ですよね。そっか~、今度、現地取材に行ってみよう!!宿泊はしませんがね。星組の面々も訪れた台北國賓大飯店、面白そうです。1階の「 Le Bouquet 」で、マカロン買いたいし・・・。(カイミン総裁が並んで買ったマカロンね)柚希も買ったかな??んなわけないか??
到着後、生徒たちは(タカラジェンヌのこと)は、はかま姿に着替え、劇場前で記念撮影
台北国家戯劇 
台北国家戯劇院 
台北国家戯劇院 
私は、4度目の台湾旅行で訪れました。ここで宝塚歌劇団が公演したかと思うと、とてもうれしくなりましたね


出演者、スタッフは、その後、台湾における日本大使館にあたる交流協会台北事務所、台北市日本商工会、台湾日本人会を訪れご挨拶。(なぜ、台湾に日本大使館がないのでしょう・・・、みなさんご存知ですよね)
夜は、「鼎泰豊」で、思う存分、台湾の味餃子肉まんを楽しんだそうです


台湾公演の幕
2013年4月4日(木)~4月5日(金) リハーサル。現地スタッフからは、宝塚の豪華絢爛な舞台に感嘆と溜息がもれたそうです。国家戯劇院は、4階まである馬蹄形の劇場。「セリ」はあるけど、「盆」は、10人のスタッフの手動。場面展開が多い宝塚では、この「盆」が使えないようです。また、客席に通路はなく、45席が切れ間なく端から端まで並んでいます。(ドイツのEssen:エッセンで「エリザベート」の舞台を観た時も、このような客席でした。)客席降りが出来ないのは残念です。

2013年4月6日(土) 昼前からの通し稽古を経て、トップコンビ柚希礼音と夢咲ねねは、マスコミの囲み取材マイク「緊張と不安、いろんな気持ちがいりまっています」と柚希。何かつかめた感じの自信がみなぎってますね。柚希なら大丈夫!!そして初日の幕が上がります。日台の政治関係者も観劇。
以下は「スポニチ」4月7日の抜粋です。
「初の台湾公演ということで初日には首相にあたる江宜樺行政院長はじめ台湾の政治家や財界人が劇場に足を運び、馬英九総統も観劇する予定である。また、日本からも鳩山由紀夫元首相夫妻や日華議員懇談会会長で元経産相の平沼赳夫衆議院議員など多くの政治家が訪れていた。終演後の取材に対し、鳩山元総理は涙ぐみながら「こんなにうれしいことはない。ありがたいことです。日台の関係は本当に素晴らしいです」と語り、元タカラジェンヌの幸夫人は「後輩たちが頑張ってくれました。日本と台湾の友好関係って素晴らしいですね」と感慨深げだった。

初日の舞台は、大盛況でした。ショーで柚希が、テレサ・テンの「月亮代表我的心」を歌うと、客席の歓声がひときわ大きくなったそうです。そして大階段の登場。歓声はどよめきにかわりました。終演後のカーテンコールでは、挨拶ができないほどの盛り上がりと、スタンディングオベイション。これを制する柚希の制止ポーズが逆効果になり、さらに会場をヒートアップさせたそうです。また、星組組長:万里柚美さんの北京語を交えた挨拶は素晴らしいもので、平沼赳夫衆議院議員から絶賛されたそうです。こうした初日の舞台は、想像を上回る大きな感動と台湾の方の愛を感じる反響だったのです。
初日のパーティー 初日のパーティ。
あら??ミネちゃん??左から3人目)ミネちゃんは、今回、舞踊ファンタジー『宝塚ジャポニズム~序破急~』振付:西川峰としてさんかです。ミネちゃんの振付なら大丈夫。ミネちゃんは、男役を美しく魅せる魅せ方(あえて「魅」という字を使ってます)を知ってる元星組トップスターだからね~。舞台の完成度が想像できます

2013年4月7日(日)~13日(土)
台湾のお客さんの客席での反応はストレートだそうです。宝塚では当たり前となったラインダンスも、「これがあのラインダンスだぁ!!」と大歓声。ラインダンスは、宝塚レビューの華。その気持ち、分かります。l客席と舞台が一つになる最高の瞬間ですものね。そして、柚希が夢咲をリフトする場面。長身で力持ち(?)の柚希の超高速リフトは10回転を越えるもの。ううううっ、私も観たかった。お客様の大喝采と、熱気は最高潮だったそうです。「わーーっ」と声をあげたり、面白いところでは手をたたいて喜ぶ、台湾の方々の反応は五感を使った体いっぱいで楽しむというやり方。この姿こそ、素直に舞台を楽しめる「素」の喜びなんですよね。宝塚大劇場では、ご贔屓の場面だけ拍手するという傾向がります。あまり好きなやり方じゃないですね。私も自分の気持ちに素直なって観劇してゆきたいです。

2013年4月14日(日)千秋楽
客席からは、舞台音楽をかき消すほどの歓声が飛んでいたそうです。そして、柚希と、夢咲のデュエットダンスでの超高速リフトは、高さと速さをまし12回転とか・・・。凄すぎます。12回転、柚希、男前すぎる・・・。ラレストのパレードでは、4階席から拳を上げて声援を送るファン、1階2階席から、「行かないで」のプラカードを持ったファンがいたとか。4度のカーテンコール、出演者と観客が一緒に歌った「月亮代表我的心」、凄まじい歓声と興奮のるつぼのうちに台湾公演の幕は下りたそうです。

 今回の公演では、感謝の気持ちを伝えるという意味がありました。けれど、台湾スタッフ、お客様からは、もっと大きな愛を返してくれたそうですハート①。初日後の新聞記事に、宝塚と台湾は「相思相愛ハートと書かれた報道があったそうです。嬉しい限りです。今回の公演が、日台の交流の懸け橋となるよう、そして、ますます、近しい国となるよう願わずにはいられません。
現地スタッフへ送られた寄せ書き 出演者、スタッフから現地スタッフへ送られた寄せ書き。できれば、画像を拡大してご覧いただきたい(画像の上をクリックすると拡大できます)。嬉しくて泣けます。



タカラジェンヌの台北の楽しみ方
総勢40名のタカラジェンヌは、公演の合間をぬって台北を楽しんでいます。ちょっとまとめてみました。

Q美味しかったたべものは?
芒果かき氷(ベスト1)
タピオカミルクティー(ベスト2)
小龍包中華まん・肉まん(ベスト3)
・台湾茶ほうじ茶ティーポット
・エッグタルト
・アンバサダーホテル12階の四川料理の店
・烏龍茶の小龍包カービィ(中華まん)
・タロイモの小龍包食べてない肉まん
・豆花
・パイナップルケーキ
・蒸しパン
・豆乳
・大根餅

Q印象に残ったこと(舞台以外)
・九份の阿妹茶酒館ちょうちん(ベスト1)
・士林夜市(ベスト2)
・マッサージ(ベスト3)
・龍山寺
・変身写真カメラ三脚
・台北101からの景観
・北投温泉温泉
・台北グルメの食べ歩き
・ラーメン屋のお父さんと仲良くなり連絡を取り合っていること。今度宝塚に来てくれること
・お茶屋さん茶
・衛兵交代
・信号に秒数が出ていて便利だと思った青信号(歩行者用4)
・台北3大小龍包食べ比べ中華まん・肉まん

 如何でしたか?これからも、いろんな形で、日本と台湾の文化交流が続けばと思います。
では・・・。