筆者は1日または2日で効率よく、いい山城をたくさん周りたいのですが、そのエリアでまとまった山城候補をあげようとすると、インターネットや本にほとんど書かれておらず、1~2日間で行く山城リストアップで非常に苦労をしています。
そこで都道府県別おすすめ山城紹介は読者の方に役立つ情報と思い、この企画をつくりました。このコンセプトを以下にまとめました。
都道府県別でおすすめ山城は和歌山に続き、今回は名山城密度が日本トップ!?の滋賀県の現存する山城から、ベスト10をランキング形式で紹介します。
効率よく周れる旅行プランも紹介しますので、是非、ご覧ください。
ランキングについては、今までの訪問による感想がメインですが、他にインターネットの口コミ、所持している本(最後に記載)を参考にしました。
★100名城 :3城 ☆続100名城:3城をリストアップ
1位 小谷城★ 隣の虎御前山城(信長、秀吉の本陣あり)も一緒に行けます。
日本五大山城(他に観音寺城、七尾城、月山冨田城、春日山城)
浅井長政・お市の方(織田信長の妹)・娘三姉妹(茶々・初・江)が籠城する小谷城、織田信長軍木下秀吉が浅井氏の意表突くルートからようやく攻略でぎた戦国屈指の堅城(信長は4年も攻略に時間がかかりました!)
ここで大河ドラマお江(第三代将軍家光の母)で撮影されたようです。
石垣も残ってます。
次にお城の詳細や攻略ルートの紹介をしています。
2位 観音寺城★
日本五大山城で、なんと3位の安土城のとなりにあるため一日で周れます!
織田信長が攻めて、支城が落とされると城主(六角氏)はこの堅城である観音寺城で戦うことなく、重臣を捨てて、甲賀郡(下でランクイン)に逃亡しました。
豆知識;日本初の楽市は観音寺城の城下町。信長が日本初でなかったんです。
次に、安土城&観音寺城の一日でまわるプランや観音寺城の登山口やルートを紹介しています。一般ルートは有料ですが、以下で無料ルートも紹介してますので是非みてみてください。
3位 安土城★
日本初の本格的な天守閣をもつ安土城!
なんと2位の観音寺城のとなり同士なので一日で周れます!
信長は隣の小さな山に安土城ができるまで一時的に観音寺城にいたようです。
信長は観音寺城の城下町の楽市がよかったようで、安土城の城下町に楽市楽座をつくりました。
豆知識①:日本初の天守閣は松永久秀の多聞山城または信貴山城と言われています。
豆知識②:本能寺の変後、安土城が炎上し、安土城が廃城となり、羽柴秀吉自らが、安土城の城下町や楽市楽座を八幡山城(下でランクイン)の麓にうつし、そこから近江商人がでてきたのでした。
天守閣や楽市は信長が最初とおもいきや、実は信長はいいものはすぐに受け入れ、うまく改良している点がすごいですね!
信長は自分自身のプレゼンスアップ演出がうまかったり、情報・経済の重要性を知り、合戦を経済戦争にかえた武将です。
大手門からみた天守(VR)
こういう映像はうれしいです。
信長が行った日本初のイリュミネーション(VR)
これも以前から知ってたけどどうであったかが気になってました。
安土城の詳細や攻略ルートについて、次を見てください。
4位 鎌刃城☆
5位 玄蕃尾城☆
賤ヶ岳の合戦で柴田勝家が築いた山城。滋賀県と福井県の県境にそびえ、石垣などはなく、空堀をめぐらし、土塁が築かれています。
この山城はベスト3にあげられる山城ファンを多いと思います。
山城初心者でしたら、1位でもいいと思うような遺構のいい山城です。
6位 沖島坊谷城&沖島尾山城
7位 甲賀郡中惣遺跡群 寺前城・村雨城・新宮城・新宮支城・竹中城
戦国時代に甲賀衆(甲賀の土豪・地侍という小領主)による水平的連合によって甲賀郡一帯に形成された自治組織に関する遺跡群。
すべてのお城をウォーキングで巡れ、城周辺の状況がわかりやすく楽しいです
特に村雨城の縄張りは実際にみると見ごたえがあり、寺前城の土塁は10m以上と迫力があります。行ってみてびっくりのお城群でした。
8位 賤ケ岳砦&岩崎山砦&大岩山砦(&山本山城)
体力のある方はここと山本山城までのトレッキングルートがおすすめ
賤ケ岳砦からの風景、ここから前田利家などがどう移動し、柴田軍の退却などについてよくわかります。
詳細は次をご覧ください。
9位 水口岡山城
豊臣秀吉の重臣である中村一氏が1585年に築かれ、城の範囲は古城山一帯で、城郭の規模は県内でも最大級です。
もともとこの地は甲賀衆(6位)がいたのですが、秀吉の紀伊征伐で、太田城の水攻めで堤防が壊れた責任から甲賀衆から領地をとりあげ、紀伊征伐で功績のあった中村一氏がこの地を治めることになりました。
10位 八幡山城☆&北ノ庄城
安土城が落城し、かわりに秀吉自身が普請し八幡山城を築城、安土城の城下町・楽市楽座をうつしました。
さらに、、大坂城を居城とする秀吉はこの城に子豊臣秀次を置き、北国街道、東国街道、東海道の防御の主城を八幡山城とし、水口岡山城(9位)に中村一氏、長浜城(秀吉が小谷城の一番の手柄をたて、はじめて一国一城の主になった記念の城)に山内一豊、佐和山城(石田三成の居城)に堀尾吉晴、竹ヶ鼻城に一柳直末を配しました。
この東の防衛の城ネットワーク構成において、秀吉は甲賀衆の太田城水攻め大失態を理由にうまく甲賀衆(6位)をおいだせたのは喜んだことでしょう。
■参考資料
①近畿の名城をあるく
②歴史道 最強の山城ベスト50
③山城歩き徹底ガイド
④近江の山城を歩く
城記事を以下にまとめましたので、ご覧ください。
目次には次のような記事が書いております。
ブータンの光と影シリーズ ~ブータンは本当に幸せか?~
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