今朝、村上春樹さんのカタルーニャ国際賞スピーチ原稿を
読みました。
震災後に公の場で今回の東日本大震災についてコメントされるのは
初めてだったようです。
じっくりと読んだのですが一文一文に重みがあり、強く心に刻まれました。
こんな日本人がいることに希望が持てました。
【以下、一部抜粋】
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み
原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。
たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。
それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても
我々は原爆体験によって植え付けられた
核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。
核を使わないエネルギーの開発を
日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。
それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する
我々の集合的責任の取り方となったはずです。
日本にはそのような骨太の倫理と規範が、そして社会的メッセージが必要だった。
それは我々日本人が世界に真に貢献できる
大きな機会となったはずです。
しかし急速な経済発展の途上で
「効率」という安易な基準に流され
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。
我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです