現場が分からないものに
中（事務所）は任せられない
雨の日
風、嵐、台風
冬、雪の降り積もる中
灼熱の夏
穏やかな日
全天候を身体で体験してこそ
その苦労が分かる
頭で分かるやつはいらない
その身体で覚えろ！
同時に、人というものも
感じた
服装一つで
人は人を人として扱わないと言うことを
私は、嫌という程体験してきた
逆に、わずかながら優しさも体験した
優しさは、思い返しても
わずかな体験でしかないが
今でも感謝しているし
その人を、今でも覚えている
今の私が
人に指示を出させてもらえるとしたら
このトラック運転手だった頃の
体験が生きている
父の言う「中」の仕事だ
魅力とは、その人固有のもの
何が無くても
もう、あるもの
それを伝えていきたい
どんなことをされても
どんなことを言われても
人が好きだ
この人が、こんなことを言うのには
訳がある
理由がある
人に背を向けた瞬間
後ろから切りつけられるような衝撃なんて
いくつも乗り越えてきた
人の見方は、私次第で
いくらでも変えられる
私はあなたの子供です
お前は、何がしたいんだ！と何度問われても
同じことしか言えない
私はね、魅力を伝えていきたいの
どんな人にでも
何をしていても
あなたに育てられた私は
あなたの良いところはね
そう、伝え続けたいの
怒号から始まった
父との会話は
父の穏やかな笑顔で終わった。
午前4時半
