少し前のことになりますが、
ヒプノセラピーのセッションを受けた時のことです。
ヒプノセラピーでは、
普段使っている顕在意識をリラックスしてお休みさせて、
潜在意識に働きかけることによって、
その時の問題の原因や解決法などを得たりします。
その時のテーマは忘れてしまったのですが、
『内なる女神』に会いにいくというようなセッションを行いました。
潜在意識のある部分に女神という人格を持たせることにより、
メッセージを受け取りやすくしたのだと思います。
イメージの中で、
慈愛に満ちた光り輝く女神が現れてこう言いました。
『あなたがあなただから、私は愛しているのよ。』
それは、私達が愛されているのは、
『○○だから。』
『○○ができるから。』
『○○を持っているから。』
というような理由や条件があるからではなく。
ただ、あなたがあなただから、
あなたという存在だから、
あなたという魂を持っているから、
ご縁があって愛されているのだということです。
仕事でも、友達でも、
恋愛関係でも同じです。
背が高いとか、
優しいとか、
仕事ができるとか、
そういう言葉で表せる理由があったからではありません。
それは、ご縁のある人を見つけるための目印のようなものだと思います。
例えば、
『○○さんは、目の下にほくろがあったな。』
というようなもので、
別にほくろがあったから惹かれたわけではないし、
愛されたわけでもありません。
もし、ほくろが無くなって愛情も無くなってしまったとしたら、
それはほくろの有る無しではなく、
もっと他のところに問題があったのです。
もしくは、お互いが学び合う期間が終わって、
お互いから卒業しただけだと思います。
それは、もちろんほくろに限らず、
あらゆる面において言えることであり、
あらゆる関係において言えることだと思います。
だから、愛されるためにどうしたらよいかとか、
周りにどう思われているのかとか、
どう評価されているのかなどと、
思い悩む必要は無いのです。
そして、自分自身を変えようと思う必要もありません。
変えようと思うのは、
『自分は、まだまだだ。』
『まだまだ、何かが足りない。』
という欠乏感や焦りからくるものです。
けれども、私達が無いと思っているもの、
足りないと思っているものは、
全て自分達の深い部分にあるのです。
それは、潜在意識の中にあります。
私達が普段使っている顕在意識は、
全体の約5%にすぎないそうなので、
残りの約95%はほとんど使っていないわけです。
だから、自分では気がついていないかもしれないけれども、
必要なことやたいせつなことは全てその中に、
もれなく入っているのです。
私達は、持っているんです。
でも、気がつかなかったり、使っていないだけです。
たいせつなのは、
自分を変えようと外から何かを吸収することではなく、
自分の内側にある叡智を引き出し、
生かしていくことだと思います。
そして、それが生きる醍醐味のひとつであり、
本当の意味での向上心だと思います。
そのためには、
今までの人生でかぶってきたたくさんの仮面、
何かから守ろうとして身に着けたたくさんの鎧、
もういらなくなったものをたくさん詰め込んだバッグに気づき、
ひとつひとつ手放していくことだと思います。
そうすれば、
その人その人の本質が見えてきます。
それは、とてもまぶしくてきらめいています。
なぜならば人は皆、輝いている存在だからです。
自分自身の本質を引き出してあげてください。
覆い被さっているものがあったら、
そっと取り除いてあげて下さい。
何かを付け加える必要はありません。
もう既に、全てが備わっているからです。
何かを変える必要もありません。
もう既に、あなたは愛されているからです。
『あなたがあなただから、私は愛しているのよ。』
あなたは、あなたのままで愛されています。
ありがとう