第3四半期中国GDP伸び率、年率10%を割り込んだもよう
ロイターのアナリスト調査によると、中国の2008年第3・四半期(7─9月)の国内総生産(GDP)伸び率は、前年同期比で年率10%を下回ったとみられている。
中国は今年第2・四半期まで10・四半期連続で10%超の成長率を維持してきたが、世界的な需要減少の影響が顕著になってきた。
ロイターがアナリスト15人に実施した調査によると、第3・四半期GDP伸び率の予想中央値は前年同期比9.7%で、第2・四半期の10.1%から鈍化する見通し。
アナリストらは、中国の主要貿易相手国の景気低迷に加え、北京五輪開催期間中の工場の操業停止や交通規制などで企業活動が阻害されたことで経済成長率が下押しされたと分析している。
ロス・キャピタル・パートナーズ(ロサンゼルス)のドナルド・ストラスハイム氏は「貿易と外国投資を通じて、中国経済は世界経済と密接に結びついている」と述べ「第3・四半期は世界的な景気減速により、中国の輸出は鈍化し投資活動および鉱工業生産は停滞した」と指摘した。
こうした状況を受け、エコノミストの間では中国人民銀行(中央銀行)が今後数カ月以内に追加的な金融緩和策を打ち出すとの見方が強まっている。政府系機関の研究者からも現在の経済成長の鈍化ペースは予想より急だったとして、政府はより大胆な政策を導入
するべきとの声が上がっている。
一方、インフレ率の低下は経済成長支援路線を取る政府にとり朗報だ。
アナリスト調査では、9月の消費者物価指数(CPI)の上昇率の予測中央値は前年同月比4.7%と、5カ月連続で低下する見通し。今年2月につけた過去12年で最大の上昇率となった8.7%からは大幅な低下となる。
中国国家統計局は10月21日の日本時間午前11時(0200GMT)に第3・四半期のGDPを含む一連の経済指標を公表する予定。
出典:ロイター