土曜日の深夜1時に、アナカラが谷を開くと連絡がきた
私はアンティとのフラレッスンをする予定を急遽変更して
(フラの女神からの誕生日プレゼントをお断りして…)
誕生日の朝、モロカイの東の谷
ハワイ文明発祥の神聖な場所
ハラヴァの谷が開いた…
わたしと、Jの2人の二人だった
グレッグが螺貝を拭いて
ハラヴァに神聖な強い風がふいて、
緑がザワザワとフワフワとそよいだ
入ってもいいヨー と、言われているみたいだ
私達は『ハー』という、
ハワイアンの特別な挨拶を交わして
お供えをして、裸足で谷を登った
貴重な場所と石の意味をしっかりと説明してくれた
グレッグがハラヴァを守りたくて15年ぶりに都会から帰ってきたことと
私が山を守りたくて20年ぶりに帰ったこととか、
お互いが受け継いでいる自然について
それぞれの野草や土壌、水について話ながら
私達はたんに、自然のお世話係として
そこに産まれただけ
守りたいとかそんなんより、山に入ると
祖母や祖父、曽祖父の存在やそのまたご先祖さま達が
大切に手入れしてきた自然のなかにいると
なんとも優しい空気に包まれて穏やかな気持ちがやってくる。
そして子供の頃から親や祖母と過ごしてきた
この場所での暮らしの知恵を
私もただ、受け継ぎたい。そういう気持ちだ。
私の山には、こんな貴重なものは残っていないけれど…
ハリケーンの後のぬかるんだ道なき道を裸足で歩き、
いくつかの川を渡って
谷にたどりついた
冷たくて、パワーが強くて怖かった
だけどその怖いくらいのパワーを
しっかり細胞に入れた
そして私の誕生日プレゼントと言って
自分が仕留めた鹿肉を照り焼きソースで漬けたやつをお土産にくれた
海の幸を山へ
人はそうやって支えあって生きていける
そのシステムの名前は
Ahupua'a
これは誕生日の朝からお昼過ぎの出来事
帰りに私達が登ったハラヴァの谷をみおろせる丘の上で車を停めて、谷をもう一度見た
僕のカバンの中から白い箱を取って、開けて
というので、車に戻り箱を手に取ると…
あ、憧れの
ごごご、ゴールドの
ハワイアンバングルが
な、なにこの幸せ
すごい嬉しい
嬉しいすぎるを
超えた嬉しみ…
この日の感動はこれにとどまらない…
※閲覧注意。こっから自慢話が続きます。