皆さま、こんばんは🌙


 
本日は第1回です♪




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エステっていう名の床屋さん
ものすごく床屋さんに親近感のある澪と、不安でたまらない初めての私。

整髪料とかのきつい匂い。
古びて年季の入った店内と大きい椅子。

でも新しい、念願の髪型との出会い!
沢山の初体験。


毎回5000円払って髪を切ってもらう美容室より全然いい!
昔ながらの技を受け継ぐ床屋さん。

髪型も、心も、変わる。
私が今までにない素敵とも言える体験をする3時間のお話。





どうぞお楽しみください(^^)/









福原 萌音。
米田大学の教育学部、20歳で今は2年生。


実家から離れて、群馬でちょっとしたアパートで1人暮らし。
女子の多い教育学部で友達とかそれなりに作って楽しいキャンパスライフを送ってる。


季節はもう冬、12月。
最近ちょっとずつ夜は冷え込み、昼は寒くなってきて、コートやマフラーが必要になってきた感じ。





このお昼の時間はまったりタイム。
4限がないから早めのお昼ごはんと言いつつ、今なら空いてる大学食堂の安い学食でゆっくり。

今日(金曜日)は2,3限と午後一の5限が終わったら、あとは19時のバイトだけって日。

そんないつものゆる〜い1日に今日はちょっとした刺激が走った。



学食の日替わり定食を食べつつスマホを見てたら、一件のLINE通知。

地元の中高一緒で仲良かった友達から久しぶりにLINEが来てる。
開くと『後ろ振り向いてよ』って書いてて。



ーー「もねー」

私「えっ?」

澪「久しぶり!」

私「えっ、どうしたの?」

澪「会いたくなっちゃって来ちゃった」

私「えっ、ええ?」



橋本 澪。地元の中高が一緒でとても仲良かった親友。
澪は東京の大学に進んで法学部。うちの大学より偏差値が高い、有名大学に進学してる。
東京なら栃木から新幹線で通えるから今も実家暮らしみたい。
私もそれなりに地元では陽キャだったけど、この子はもっと明るくて開放的な子。



澪の話だと、
群馬に遊びに来てて、たまたまうちの大学の駅。米田大学前駅って通ったからそれで来た。
学食に居たのはたまたまで、私を見つけたみたい。


澪は私の隣の椅子に座った。



澪「萌音、元気してた?」

私「元気だよ〜」

澪「もう1年半経つっけ。2年ぶり?」

私「高校卒業してから会ってなかったもんね〜。もう1年と半年以上」

澪「萌音は全然地元帰ってこないよね」

私「うん、去年の年末しか帰らなかったからねー」

澪「だから会いに来たよ〜、なんて。さっき言った通りたまたま寄っただけなんだけど」

私「澪も元気そうでよかった〜」


〜………〜


1時間くらいずっとお喋りしてて、すっかり定食も食べ終えて、気づいたら5限の時間近くになってた。


私「あ、ごめん。私5限あるからそろそろ行かないと」

澪「そうなんだ〜。そしたら私もそろそろ行こっかな」

私「澪はこの後も暇?。5限終わったらあとバイトの時間まで何もなくて、バイトも代わってもらえたら一緒に遊ばない?」

澪「あっ、ううん。実は友達2人と一緒に来てて、先に行ってもらってるんだ。だからそこに合流しないとなんだよね」

私「そっかー」

澪「あれ、萌音ももうお酒いけるよね?」

私「うん」

澪「そしたら夜早い時間とか。どこかでどう?」

私「全然いいよ!。お酒飲みたいの?」

澪「どこで食べるとか何も決まってないんだけど、なんか小洒落た店に行きたいなーみたいな話してるんだよね〜」

私「小洒落た店、んー」

澪「あっ、そしたらさ。その辺りは群馬暮らしの萌音の方が詳しいだろうからいい店知らない?、決めといてよ!」

私「えっ、うん、いいけど。自由に選んじゃっていいの?」

澪「うん、全然特にこんな感じって決めてもなかったから」

私「おっけー。それで何時にする?」

澪「19時位がいいかな。3時間くらいお喋りしながらまったり、よくない?」

私「いいね、そしたら19時ね」

澪「お店は決まったら連絡ちょうだい!」

私「りょーかいー」



澪と私はそれからちょっとして一旦別れた。
小洒落た店か〜と思いつつ、そんなに高くないところ。
だけど落ち着いてお喋りもできる店。

それで友達に連れていってもらったバーのようなカフェのような…ちょっとした小洒落た店にする事に決めた。

落ち着いた雰囲気が好きで1人でも数回行った場所。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私「こんばんはー」

店員「あら、いらっしゃい」

私「予約した福原です」

店員「奥のテーブルの予約席にどうぞー」


19時の30分前。予約は18時半からにしておいたけど、ちょっと早く来すぎた気もする。

そして20分くらい経って、


「こんばんは〜」

「こんばんは〜」


店員「予約の福原様ですね。奥のテーブル席にどうぞ」

〜〜

澪「お待たせー」

私「ぜんぜんー」

友達「萌音さんですよね、初めまして」

私「こちらこそ初めまして」


「私からお互いに紹介した方がいいよね」
「まず萌音ね。萌音とは中高一緒でとても長い付き合い。今はこっちの大学通ってて、教育学部だよね」

私「うん」
「いつも澪からは萌音って呼び捨てにされてるけど、呼び捨てでも萌音ちゃんでも大丈夫です」


澪「こっち2人は同じ学部の友達ね。こっちの子から。同じ学部の華ちゃん。東京出身の子でかなりのハイスペックだよ」

華「いつもそれ言うけど、そんな事ないって〜。よろしくね」

澪「こっちは菜月ちゃん。北海道出身の子。すごいよね。たまに訛ってくれるの嬉しいんだけど」

菜月「菜月でも、菜月ちゃんでも。どっちもokですー。よろしくお願いします」

澪「え〜と、私は…」

私「澪のは要らないから大丈夫」

澪「そう?笑」

私「それじゃ華ちゃんと菜月ちゃんって呼ばせてもらってもいいですか?

華「はい。私も萌音ちゃんって呼んでもいいですか?」

菜月「私も」

私「大丈夫です!」

澪「はい、てな感じで。とりあえず何か頼もうよ!」

私「あ、そうだね」



その後はずっと4人でお喋りだった。

初対面の私と、華ちゃんや菜月ちゃん。

菜月ちゃんは別地域からの大学進学だから、北海道と東京の違いとか。
華ちゃんとも一緒で栃木と東京の違いを痛感しつつ、沢山いい情報を得られたりした。

それに澪の友達になる子だからすごく明るいし、話がとっても盛り上がる。


出身とか色々な違いの話から、キャンバスライフがどんな感じか〜とか。
それにお洒落、ファッションの話にもなった。


私「澪ってやっぱり上京してから一気に垢抜けたよねー」

澪「それは自覚してるなぁ」

「今日久しぶりに会ってびっくりしたもん」
「服装とか、持ち物とか、すっかり東京の女性って感じ」

「上京して、周りの子がみんな可愛かったり大人びてたからびびった。たまに東京遊びに行く時の視線とは全然違う感じ。
 それから華と友達になって、東京の最先端のファッションとか色々教えてもらったんだ〜。
 最初は本当怖かったよ」

私「そうなんだ〜」

澪「でも今はある程度分かるようになって、自分でもちょっと垢抜けて大人びたって思ってる!」

私「澪さぁ、ちょっと気になってるんだけど、耳のとこって…もしかしてピアス?」

「あ、うん、そうだよ。隠れてるのによく気づいたね」
「今はこんなのつけてる〜」


私「え〜すご。澪ピアスの穴開けたんだ」

澪「開けたのちょうど1年前くらいかな」

私「えっ、しかも。すごい肌白いっていうか綺麗。昔の澪とは思えない」

「うん、メイクも上達したよ。
昔はメイク苦手でよく萌音に愚痴こぼしてたもんね。覚えてる〜。
 萌音は高校の時もナチュラルメイク上手かったもんね」

私「その澪がちゃんとメイクこなしてる、しかも完璧に。肌まで綺麗に見せてるなんて、上京して革命が起きたね」

澪「革命って!。メイクも華から教えてもらったんだ。東京の子ってすごい進んでるから本当に感謝しかなくて」

私「そうなんだ〜」

菜月「私も華にすごく沢山教えてもらったんだ。北海道と東京じゃまるで違うもん」

澪「2人で一緒にね、華に先生やってもらって」

私「いいなー楽しそうー。菜月ちゃんもメイクすごく良いね。美人肌、美人顔〜」

華「菜月はもっと羨ましくて、元々肌がすごく白くて綺麗。寒いからなのかな?。雪国の子ってすごく羨ましい」

私「えっ、私、華ちゃんも同じくらいすごく肌つやつやで綺麗に見えるけど」

華「んーんー、全然そんな事ないよ。化粧頑張ってるだけ〜」

澪「でもやっぱり私の肌とも違うよ。華は昔からシェービング通ってたんでしょ?。肌もちもちじゃん〜」

菜月「華の顔の肌はすごくもちもちだよね。雪見だいふくみたい。いいなー」

私「えっ、ちょっと触ってみてもいい…?」

華「うん、全然」


私「あっ、すごい。もちもち!」

澪「でしょ?。化粧してるから、すっぴんの時の肌はもっとすごいよ」

私「えーそうなんだー」

澪「私も6回くらい通ってようやくちょっと肌潤ってきた感じするからなぁ」

華「澪の肌もちょっと潤ってきた?、化粧のノリもよくなったもんね。その調子」

私「どこか通ってるんだ、すごいな〜」

澪「1年くらい前からシェービングに顔の肌が綺麗になるからお勧め!って華ちゃんから紹介してもらってから行ってるんよね」

私「へぇー。そのシェービングってのはいわゆるエステとかそういうの?」

澪「んー、エステに近い、そんなとこ」

私「すごいなー、澪がそんな所に通うなんて」

菜月「私も華に教えてもらって通ってるんだ、そこ」

私「えっ、菜月ちゃんも?」

菜月
「半年通ったっていうか、3回行っただけですぐ効果が持続するようになったし、雪国にいた時以上に肌の状態いいかな」

「萌音ちゃんも行ってみたら?。東京なんてそんな遠くないでしょ!」

私「えっ、うん〜〜」

「私からも勧める。今度行こうよ、どこか日付合わせて。
 間違いなく萌音は綺麗、それに可愛くなる」

菜月「すごいわかる。うちらより素質がいいもんね」

澪「本当に悔しいけどその通り」

華「萌音ちゃん、やっぱりナチュラルメイク上手いんだ〜ってさっきの会話聞いてたけど、もっと上達しそう。私も通ってる店、お勧めするよ」

私「どうしようかなぁ。でもみんな勧めてくれるなら行くしかないかな…」

澪「ほんと?」

菜月「あっ、来週末ちょうど行くんだけどどうかな?一緒に」

私「あ〜ごめん。来週末はバイトリーダー私しかいないからきついかも…」

華「私はこないだ行ったばかりだからなぁ」

「いやーちょうどよかったー。前回が1ヶ月半前だからそろそろ行こうと思ってたんだよね。最初だと不安だろうし、一緒に行かない?」

私「えっ、予定あったら行ってみたいかも」

澪「あっ、じゃあ後で行けそうな日連絡ちょうだい」

私「おっけー」

華「これは澪にもだけど、慣れてきたらカットもお勧めだよ。あそこのオーナーさん上手いから」
「こないだ菜月は切ってきたもんね」

菜月「うん、華の言う通り試してみてよかった」

澪「あっ、あの肩口のヘアアレンジしてきた時ってそう?」

菜月「うん」

「そうだったんだ」
「でもね、実は私もあそこで切ってもらったんだよね」

華「えっ、うっそ」

澪「ほら、私は行きつけの美容室とかなかったし、試しに〜と思ってみたらすごいよね、技術が」

華「そうそう、技術がすごいんだよね」

「萌音は?」
「そういえば萌音って高校の頃はずっと結べるくらいの長さだったのに結構伸びたよね。大学入ってから伸ばしてるの?」

私「あ、うん。伸ばしてた」

澪「ん、なんで過去形?」

私「最初はちょっとキャンバスライフっていう中のコテでアレンジするのに憧れて1年くらい伸ばしてから楽しんでたんだけど、
これ以上腰の長さに近づいていくとアレンジとかって話じゃなくなるからね〜」

澪「確かに」

菜月「でも萌音ちゃんは長いほうがなんとなく可愛い気がする〜、似合ってるっていうか」

澪「うん。でも昔の萌音も今とは全然違う感じだけど似合ってたよ、それはそれで」

華「なんか想像つくなぁ」

澪「髪切るかまでは萌音に任せるよ」

私「そろそろ美容室行かなきゃって思ってたんだよねー、長さ揃えるだけでも。丁度いいから切ってもらおっかな」

澪「うん」

菜月「ねーねー、萌音ちゃん東京に来るならその後遊びたくない?、どっか行きたいなぁ」

華「あっ、うん、いいかも!」

澪「私も行きたいー」

私「行きたいね」

澪「そしたらさ、さっきからずっと思ってたんだけど4人専用のグループチャット作らない?、そこで連絡しようよ」

私「うん、賛成」

菜月「私も」

華「同じく」

澪「そしたら私作っておくね」


菜月「2人が髪切った後だったら私達もお洒落してどこか行きたいよね」

華「うん、普段はお洒落しないと行かないような場所」

澪「いいね。そういう場所、萌音はあんまり行かないんじゃない?」

私「んー…。あまりパッと想像できないんだけど」

澪「だからこそ余計4人で行ってみたいよね!」

菜月「うん」

澪「そしたら決まりね。また楽しみがいっこ増えた!」

私「あとで空いてる日、グルチャに送っておくね」

澪「うん」

菜月「えーでもどこがいいかなー」

華「あっ、例えば◯◯スカイビルの展望レストランのディナーとかは?」

澪「まじ?位高くない??」


…………


その後も1時間くらい話が盛り上がって、それから澪達は東京に帰っていった。

後日予定調整したけど、やっぱり年末はバイトリーダーも掛け持ってたり、他の子も全然予定合わなくて、
結局年明けの3連休の次の日曜日になった。

澪は年末に行きたかったみたいだけど、エステの予定は一緒に合わせてくれた。

澪が予約してくれたんだけど、年明けになっちゃったし切ったのがもう半年前だからカットも入れたみたい。
私にも予約前にカットもする?って聞かれたけど、合わせてカットもお願いしておいた。









本日はいかがでしたでしょうか?






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