タイトルの通りです。
たかとぅー、ワカサギ釣りに行ってスマホをなくして帰ってきました。
釣りをやったことがないね、
という話が友人と出て、
んじゃやってみるか、
とワカサギを釣ることになりました。
ワカサギ釣りといえば網走のイメージでしたが、
札幌でもできるのだそうです。
茨戸川、ペケレット湖近く。
釣り装備一式を借りて外に出ると、わあ!眼下にかわいいテント畑が広がっていました。
テンションがあがります。
あのかわいい中でやるのかー!と、坂を降りずんすん歩いていくと、
…違いました。テントスペースおとなりのビニールハウスでした。
さっき降りた坂を登り直します。
雪を皆で踏んで開拓した坂道なので、当然ですが凸凹しています。
ところで凸凹でデコボコ、凹凸でオウトツです。ややこしや。
気を取り直して、実用性最重視のビニールハウスに入って、釣りスタート!
予め椅子やアルミ座布団(あったかい)や釣り穴が5〜6用意されているので、あとは釣るだけです。ありがたや。
さあ釣り針にエサを…
…おや?うごいてるぞ?
生き餌でした。
うごうごしてました。
疑似餌を使うんだと思ってました。
友人と固まること3秒。
ふたりして、ハサミで捕まえたり指に彼等が触れないよう針をひっかけるべく悪戦苦闘しましたが、
中々うまくいかない。
そりゃそうだ、彼等も生き延びたいのだ。
その内たかとぅー、彼等を氷に落とし凍死させたうえ、
「ひきにく、ひきにく、ひきにく、ひきにく、」
暗示をかけつつ素手で触ることに成功。
無事全ての針に彼等だったものを装着しました。
底の方にワカサギいるんだってー、
へー、
写真付きガイドを見つつ、ワカサギを待つ我等。
どーでもいい話しようぜ、
さっきからずっと飛んでるのが、ほらあそこにいるんだけど、未だにタカとワシとトンビの違いがわからない、
…あれはどれだろうな、
他のビニールハウスから歓声が聞こえてきます。
ちびっこの声もしています。
あっちめっちゃ釣れてるんじゃね?
糸が微妙に動いてるから、川の流れか突っつかれてるのかわからんねぇ、
なんて喋っているうちに、
…お?あ、きたきたきたきた!
えっまじで!?
あっエサだけ持ってかれた!くそー、でもいることは分かったな、
そして立て続けに4匹釣る友人。
自分のスマホで記念写真を撮るたかとぅー。
さっきの歓声の団体がそろそろ帰るようで、赤いスキーウェアのちびっこ(スキーをしようがしまいが、ちびっこの外出着といえばスキーウェアです。コートで雪遊びは無理です)がてこてこ歩いてるのが見えます。
おとうさんたちが大きな荷物を押しています。
おーい、帰るぞー。荷物重たいけど頑張れー。あの坂の上で手を振ってるのがいるでしょう。応援だけして手伝わないのが。あれが僕の妻です。
そのうち日が指してきて、ビニールハウスがぽかぽかしてきました。
防寒具借りなくてよかったね、
お腹空いたしそろそろ帰るか、
ワカサギ揚げてもらおう、
向かいに置いていた荷物を取ろうと、油断しきったたかとぅーが一歩踏み出した瞬間!
ズルッべっしゃああああ!!!
うっかり氷を踏み盛大にこけるたかとぅー!
ぶつかられた振動でビビるワカサギ達!
コートに絡まり中々取れない釣り針!
慌てる友人!
ワカサギの入ったバケツをひっくり返す大惨事こそなりませんでしたが、コートに食い込んだ釣り針が取れない取れない。
かえしが付いてますからね。
なんとかして針を引き剥がし、まぁうまいもの食って落ち着こうぜ、とビニールハウスを後にしました。
…までは、平和だったのですが。
ワカサギの天ぷら(数が少ないので店員さんの好意で増やしてくれました)を待つ間、写真を見返そうとスマホを取り出そうとしたところで、
スマホが見付からない。
カバンにもポケットにも入ってない。
転んだ拍子にポケットからすっとんだのだろう、水に落ちた音はしなかったから椅子の下とかかな、とビニールハウスを探しても出てこず。
黒いスマホだから雪道では目立つだろうに見当たらず。
店員さんも探してくれましたが出てこない。
電話の着信音も聞こえてこない。
店員さんは、テントと雪の間に挟まったのかも知れない、見つかったら連絡しますと言ってくれましたが、
次の朝になってもやっぱり出てこない。
おそらく、あの小さな釣り穴に落ちてしまったのだろう。
仕方無いのでスマホを新調しました。
あばよ、茨戸川の底でふてくされてるだろうスマホ。
買って1年なのにごめんな。
追記。
ワカサギは1匹も釣れませんでした。