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平成最後、なにする?
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昭和が終わりを告げた時
私は街の灯りが消えた真っ暗な街で
初めて付き合った彼氏と夕食を共にしていた
いつも明るい大きな広告塔、電光掲示板、
看板を照らすライトも消されて
街は最低限の明かりのみで
日本中が喪に服していた
私は窓から見える暗闇を見ながら
何を語っていたのだろう
平成が始まり
彼は出身県の県庁所在地の地場企業に仕事を決め
大学生だった私は
彼の元へ特急に乗って通った
楽しそうに仕事をしていた彼は
一年を待たずに転職すると言った
私を受け入れるためだと言っていた
大企業を2社受けたのは覚えている
そのうち一社に本社採用で就職し
大学のある県に勤務になった
私のためだった
私の就職活動が始まり
関東も考えたが
私のために転職までして来てくれた彼を思うと
遠くに就職など出来るはずもなかった
東京本社の彼と同じ自治体の支店を希望し
就職した
彼と暮らし始めた
初めての仕事は過酷だった
頑張った
体を壊し一年で実家に帰った
アパートは残していた
一年後また前のアパートに帰ったが
彼の心が離れていった
精神を病んだ彼に
寄り添えなかった私が原因だろう
実際私もギリギリの精神状態だったと思う
彼は別れるわけではなく距離を置いた
待っていてくれ、また連絡すると…
私は転職し夜のキッチンのバイトもした
寂しさを埋めるためだった
そして10年間愛していたけれど別れようと
久しぶりに彼に会った時
彼から私への愛が消えていることを体感した
彼はよりを戻そうと言ったけれど
私に戻る気はなかった
「あなたなら一人で生きていける」と言われた
一人で生きていく決意をした瞬間だった
彼だけでなく
私は何度かこの言葉を言われたことがある
自分でもそう思っている
再度転職してまだダブルワークをしている時に
同じように営業を始めた人がいるから
話が合うだろうと友人から紹介された
今の夫だ
夫との日々は私が私でいられた
交際中彼は意識が無くなるほどの事故を起こした
意識が戻ってからも卑屈にならず
常に前を見て周りから愛されていた
一人で生きていく決意をしていた私が
結婚することが出来た
子ども3人の親にもなれた
激動の平成は結婚してからも山あり谷ありだけど
愛をもらって愛を与えることが出来ることは
感謝の思いで令和を迎えられそうだ
私が私でいられること
あなたがあなたでいられること
この環境にありがとう

