PCユーザにとって、HDD/SSD等を廃棄する際にこんな思いはありませんか?

・不要になった外付けSSD/HDDを処分したいが、個人情報が漏洩するのが怖い
・データ消去ソフトを使っても、本当にデータが消去されているか不安
・安易にフォーマットして処分したら、悪意のある人にデータ復元されてしまった

しかし、Ubuntuユーザであれば、その心配はありません!


Ubuntu 22.04には、外付けSSD/HDDを安全に暗号化できるツールが標準搭載されています。

このツールを使えば、データ漏洩の心配なく安心して暗号化した後に外付けSSD/HDDを廃棄することができます。

この記事では、以下の内容についてご紹介いたします。

1.データ漏洩を防ぐために必要な暗号化とは?
Ubuntu 22.04で使える暗号化は、まずUSBに接続するデバイスとしてSSD/HDDを認識させる必要があります。
その上で、新規フォーマット時にパスワード付きのフォーマットを実行いたします。
※Ubuntuをインストールするときにフォーマットをするときの手順でOKです !

2. そもそも暗号化とは?
暗号化とは、データを解読するための鍵がない限り、誰にも読むことができないようにデータを変換する技術です。
たとえ、物理的にHDDを分解しても、データが暗号化されていれば、データを読み出すことはできません。
データ漏洩のリスクを減らすために、個人情報や機密情報を含むデータは必ず暗号化しましょう。

3. 暗号化のメリット
安全な廃棄方法
この記事を読めば、以下のことができるようになります。
・外付けSSD/HDDを安全に暗号化
データ漏洩を防ぐ
安心の廃棄
さあ、一緒に安全なデータ廃棄を実現しましょう!


3. 暗号化の方法
まずは、上記にもあります通り、廃棄したいSSD/HDDを外付けUSBによる外部デバイスとして認識できる準備が必要です。

 

 

この程度の価格のもので十分かと思います。

これを接続して、Ubuntuで外付けデバイスとして認識させ、該当デバイスがUbuntuから認識できましたら、以下のように設定をしてください。

「次へ(E)」を押下して、パスワードを入力します。
ここでは、二度と使うことはないため、デタラメかつ英数字記号などを多用してください。
そして、パスワードの強度が強くなる(「緑」になる)ようにしてください。

あとは、Ubuntuをインストールした時と同じように、パーティションをフォーマットしていきます。
フォーマットが終了すれば、アンマウントすれば廃棄しても安心なSSD/HDDとなります。

初期投資が若干かかりますが、安全に廃棄することを考慮すると、このあたりは余ったSSD/HDDを外付けデバイスとして改めて使う際にも流用できますので、お手元に一つあれば何かと便利かと思います。

他に方法がありますが、今回はお手軽にできるSSD/HDDを安全に廃棄できる方法についてご紹介をさせていただきました。
ぜひ、お試しいただければ幸いです。

ブレイクタイム
Linuxとは全く関係ありませんが、上記を書いている最中のブレイクタイム時に、いつものコーヒーを飲みつつ、おやつを食べていました。特に梅の花が咲き出したこと、そもそも梅干しが好きなので、すっぱムーチョ梅も合わせて、お腹を満たしつつ一息つきました。
ただし、食べ過ぎはよろしくないですね。