以前は、ディストリビューションにOpenOfficeがデフォルトで入っていましたが、いつの頃からか、LibreOfficeにかわりました。
そこで、今回はOpenOfficeとLibreOfficeに焦点を当て、私見を交えた記事をご紹介させていただきます。

近年、オープンソースのオフィスソフトウェアが注目を集めています。この動きの背景には、オープンソースソフトウェアが持つ多くの利点があります。特に、オフィス作業の効率性やコスト削減などが挙げられます。特に、OpenOfficeとLibreOfficeがその代表格です。

 

1. OpenOfficeとLibreOfficeの歴史と関係
OpenOfficeとLibreOfficeは、どちらもオープンソースのオフィススイートであり、そのルーツは同じです。Sun Microsystems社が開発したStarOfficeをベースにして、OpenOfficeが生まれました。その後、Oracle社がSun Microsystems社を買収し、OpenOfficeはOracleの一部となりました。しかし、コミュニティの一部がOracleの方針に反対し、LibreOfficeをフォークする形で独立しました。Apacheソフトウェア財団がOpenOfficeを引き継ぎ、現在も開発が続けられています。

 

2.OpenOfficeのメリットとデメリット
OpenOfficeの利点は、その安定性と長い歴史にあります。使い慣れたインターフェースや豊富な機能が魅力ですが、開発スピードが遅くなっているというデメリットもあります。

 

3.LibreOfficeのメリットとデメリット
一方、LibreOfficeは積極的な開発が続けられており、新機能の追加やバグ修正が早いです。しかし、新機能の安定性に欠けることがあるというデメリットもあります。

4.Microsoft Officeとの互換性について
両者ともにMicrosoft Officeとの互換性を重視しており、文書やスプレッドシートの相互変換が可能です。しかし、完全な互換性を保証することは難しい場合もあります。

 

5.OpenOfficeとLibreOfficeの今後について
OpenOfficeとLibreOfficeは両方とも継続的な開発が予定されています。両者のコミュニティは異なる方針を持っていますが、両方ともオープンソースの理念を重んじています。

 

6.OpenOfficeまたはLibreOfficeのどちらを選択すればよいのか
OpenOfficeまてはLibreOfficeの選択にあたり、以下のポイントに着目することが重要です。

 

開発スピードと安定性: 開発の進捗と安定性のバランスを考慮する。
新機能の重要性: 最新の機能を求めるか、安定性を重視するかを考える。
コミュニティの方針: コミュニティの活発さや開発方針を調査する。
互換性の必要性: Microsoft Officeとの互換性を重視する場合、実際の使用状況を確認する。
個々のニーズ: 自身や組織のニーズに最も適した機能やサポートを重視する。


オープンソースのオフィスソフトウェアにはそれぞれ異なる特性があります。よって、以上の観点を考慮し、自身や組織のニーズに最適な選択をすることが大切ですが、昨今のLinuxディストリビューションではデフォルトとしてLibreOfficeが入っていることから、まずはLibreOfficeから触ってみるのが良いかと思います。