地元の小さい川。
これがどこから流れてどこへ辿り着くのか。
大きな川は、おいそれと簡単に歩いて調べられない。

ローカル番組で源流を訪ねて、みたいなのをたまにやるが、そこまで大がかりなのは無理。
てな訳で地元の小さな川、大沢川を辿ってみた。

源流は日本平、そして巴川へと合流するのはわかっている。

まずは源流へ向かう。
起点は見た事が有るが源流は見た事が無い。

日本平ハイキングコースの船越ルートを行く。

ところが…
いきなりこれだY(>_<、)Y OH MY GOD!!!!!!





砂防堰堤の工事中。
宝くじ買って当選発表する前にハズレを知ってしまった気分だ。

日本平ハイキングコースの山頂から下るルートが通行止めになってるのはこれが理由だったのか。

このタイコン(商品名?)、でっけぇ土嚢みたいな奴の左側に大沢川起点の標識が立ってたと思う。今日はその先を追って源流へってつもりだったのだが。

流石に工事中の堰堤へ登るのは怖い。そのままズルズルと蟻地獄の如く崩れ落ちそうだし。
いや、もしコンクリート張りで完成してたとしても行かない。高所恐怖症だし。その時は簡単には登れない様に安全柵で通れない様になってるだろう。

こんなもの造りやがって、風情も味もへったくれもないじゃんか。

諦めてここから下流に向かって歩く。


ちょっと下ったとこ。
ここもこんなんやっちゃって、昨年はここにセリやクレソンが生えてたのに。クレソンは生えてくるだろうけどセリは生えないだろうな。



その先の川の向こう岸は山肌が出て絶壁になっている。

子供の頃この穴に入った。
洞窟探検とか言って。
洞窟じゃねぇっ!これは防空壕だっ!!

今考えると怖い。
当時は柵なんざ無かった、入り口の穴ももっと大きかった様な気がする。

しかも、シャベル持って中に入って掘ったもんなぁ、マジで恐ろしい。




この先、大沢川は道路の下を通る。

はずなんだが、実はこの先の川は別方向から流れてきている。
どちらかと言えばその川の方が本流っぽい感じ。

道路の下でそれと合流しているんだと思う。


船越小学校の南側。






ウチワバサボテン?
民家の土地からここまで垂れ下がって成長している。確かこれって食する事ができるんじゃあなかったっけ?
美味しくもないらしいけど。
てかサボテンって食べられる種類の方が多いって聞いた。
ドラゴンフルーツだってサボテンだし。



ここから川の両側にソメイヨシノが植えられている。八重桜が何本か植えられているが。私的にはソメイヨシノより八重桜の方が好き。色が濃くて立体感あるし。

春は、このくらい綺麗。桜が500メートルくらい植えられている。
時期には一見の価値はあると思う。
ただ、道が狭いので車は通って欲しくない。
でも通るんだよなぁ、馬鹿共が。日頃の生活道に使っているのなら仕方ないが、その時だけ桜が綺麗だからって乗車見物はして欲しくない。歩け。




桜も紅葉するんだって今更ながら気づいた。広葉樹なんだから当たり前だ。



アオサギが居る。チュウサギも居た。でも警戒心が強いのか照れくさいのか画像を撮らせてくれない。
驚いたのはカワセミが居た事。
我が目を疑ったね、綺麗な空色と瑠璃色。
一瞬見ただけですが、かなりの感動でした。

昔、この川、汚い川でした。川鳥の類なんて絶対に近寄らない。
この川に近くを通ると臭かったし。
下水道整備されてなかったから、生活排水が流れた側溝からこの川に垂れ流ししてりゃそりゃあ臭いさ。

でも未だに生活排水は流されているそうだ。
下水道へ流す為の工事は自腹だし、下水道料使用料の基本料金は上水道の2倍以上だし、使用料もそれに近い。
だったら払いたくないからって気持ちが分からんでもないが、川を汚して欲しくない、魚なんて絶対に住めないと思えた川に魚が住めるまで綺麗になったんだから。
生活排水を流さなければ、子供たちの川遊びまで出来そう。あと一歩なのに。



JRと静岡鉄道の線路下をくぐる。
ここで上を見て待っていれば電車の腹が見える…はず。
もしこの記事を見てチャレンジする人に言っておきます。

電車の走行音って滅茶苦茶煩いです。それどころか初めて聞いたら恐怖を感じると思います。
それを覚悟の上で線路下で張り込みして下さい。


国道一号線の下を流れる。
のべ何兆、何京、何ガイ…どれだけの人が大沢川の上を通過したんだろうか?





清水区渋地区近くまで来ると水深、水量も増え、コイ、ボラの多くの群れが生息している。
個々の大きさ、多分40センチ以上はあるんじゃなかろうか。どいつもデカい。




大沢川は巴川に合流する。
地元の大沢川を知ってる人の大半は大沢川の最終地点のここを見た事がないんじゃあないかなぁ。