この表題のとおりに、本日は「Don Giovanni記念日」

 

えっ、「語呂が悪い上に直球過ぎて気が利いてない」って? そこは許されよ、友よ。私ごとき凡人には、この程度のひらめきが限界なのだ。そうした才能は、脚本のロレンツォ・ダ・ポンテ先生にお任せすることにいたしましょう

 

今から231年前の今日に、偉大なる作曲家モーツァルト自身の手によって、本作は初演された。この初演を元にして、さまざまな形式で敷衍され、その時々の観客の嗜好や世相に寄り添いながら上演が重ねられ、そのたびに好評を博してきた

 

 

「そのたびに好評を博してきた」

 

あまり熱量を帯びぬ表現に甘んじる結果になってしまったけれど、これって大変なことだよね。私にとって「この世で3大嫌いなこと」の一つは、ほかならぬ「クラシック音楽を始めとする音楽全般に権威を持たせようとする行為」だ。それでももし平伏するのなら、この歴史にも理由があるには相違ないよ

 

私が生まれて、そして、いつか死ぬまでのどの瞬間にもクラシック音楽は、いつも共にある。でも、今まさに花開く可能性を内含する分野やまだ見ぬ(ならぬ聴かぬ)新しい才能を受け入れる余地がある。だからこそ、いつでもいつの時代も音楽って素敵なんだ。どんな時にも、誰に対しても平等に、その真価を発揮してくれるから