全米ソロ・デビューから2年目にして、既に二部門においてグラミー賞を獲得してしまったBruno Marzの経歴を、ここで詳細に語る必要はないと思う。だって、そんなものとは関係なしに、彼の曲を聴くだけでその素晴らしさは充分に伝わるだろうから

ほかの一般的な聴衆がそうであるように、私もその名前をおよそ10年前に発表されたこの曲で知った。それから先は知ってのとおりグラミー賞はじめ各賞を総なめにした輝かしい功績にふさわしい名曲として、今も数多のプレイリストの一隅を担ってる

 

 

ほかの曲を知った今では分かる、彼は天才なのだと。これまでに彼の曲を数々聴いてそれらに魅せられ続けているけれど、いまだに最初に耳にしたこの曲は、私にとってかけがえのないお気に入りだ。このPVを観た時の衝撃と言ったらなかったし、そのメイキングにおける彼のお茶目な表情にノサれもした

この歌詞が、何と言ってもいいよね。ただ一見すると"Grenade (手榴弾)"なんて題名は、およそ恋愛に関する歌には似つかわしくないようでいて、実際にはこれ以上にない愛憎を歌った最上のラブ・ソングなのだもの

 

 

たくさんの場所でいろいろな翻訳が施してあるのを知ってる。私としてはこの歌い出しの"Easy come, easy go"は「来る者拒まず、去る者追わず」とするのが最も抵抗のない訳し方だと考える。それと同様にハッキリと「地獄」と言う単語を用いる方が日本人には分かりやすいかもしれない

こうして聴き直しても…彼らの死生観からの「君のためなら命をも差し出せる」って、随分と重い歌詞だな。さあれども誰かを愛したことのある者ならば、誰しも共感せざるを得ない不可避な感情だ

 


件のグラミー受賞記念にKUA'AINAで発売されていたロコモコ・バーガーは、その発想の安直振りと味も含めていまいちだったと思います。ここで、あの時に一緒に配られたステッカーをご紹介したかったのだけれど……どうやら引っ越しの動乱で、何処かに紛れてしまったようで残念

 

もし「同じこと」が起こったら、それでもこのバーガーのために手榴弾を受け止めるよ。あるいは銃で脳を撃ち抜かれるかも