British conductor Jan Latham-Koenig charged with child sexual abuse

A close up British music director and conductor Jan Latham-Koenig, unsmiling and with eyes cast down.

(画像は元記事からの引用)

 

「世界的に著名な指揮者が児童に対する性暴力の疑いで告訴を受け出廷した」という一文からはじまるこのニュースは、私達クラシック愛好家を大いに驚かせた。先週水曜日にロンドンのビクトリア駅で逮捕されたレイサム=ケーニッヒは、昨日ウェストミンスター治安判事裁判所に初出廷し、既に条件付きで釈放されているという

 

BBCニュースによれば、同被告は「電話やSNSなどを利用して」おり、警視庁が逮捕には犯罪専門チームによる捜査があった旨を明かしている。それら行間から読み取れる限りでは、こうした背景に組織的なネットワークや余罪を遡及する可能性が極めて高いようだ

 

ヤン・レイサム=ケーニッヒは1953年生まれの現在70歳。その経歴は順風満帆そのもので、英国王立音楽院出身でありながらフランス貴族に連なる出自を持ち、ROHや欧州の各劇場の音楽監督を歴任してきた。我が国との親交も深い「親日家」とされ、これまでに東京都交響楽団や日本フィルハーモニー交響楽団との共演で知られている

 

 

 

追記;

この逮捕ならびに告訴を受け、テアトロ・コロンがレイサム=ケーニッヒと袂を分かつと発表。南米に位置するアルゼンチンの首都を本拠地とするテアトロ・コロンは、先の大戦中にはエーリヒ・クライバーを首席指揮者として擁していたことでも知られている。レイサム=ケーニッヒは同劇場の音楽監督を2022年から務めていたものの、この決定によって現在および今後における一切の活動から除外されることとなる