まずは、ブログ更新が遅れたことの弁解から。

 10月は専らシャクナゲの植え替えをし、11月中頃からササユリの今年の植え替えを始めた。寒さが厳しいと作業がとても辛くなるので、今年は年内に植え替えを完了することを目指して急いだ。医院や病院への通院や趣味の会の忘年会などで留守にする日以外は、土、日を含めて、毎日3~4時間の作業を続けて、これまでに290鉢の植え替えを終えた。久し振りによく働いたように思う。鉢を洗う作業や球根を洗い、古い根を整理、除去する作業には屋外で水道水を使うので、12月に入ると辛さを強く感じ始めるようになった。12月21日からの寒波の襲来にも拘らず作業を続けていたが、21日は2時間続けると、ついに辛抱ができず、作業を止めた。体の芯まで冷え込み、屋内でストーブに当たっても、なかなか温まらない。ぬるめの風呂に40分近く浸かって、ようやく生きた心地が戻ってきた。老人には命取りだと老妻に脅すように懇願され、渋々、寒波が去ると予報されている25日まで作業を中断することにした。まだ17鉢と22個のプランターが残っている。プランターの作業は鉢より手間がかかるので、年内に終了するのは微妙になってきた。

 と言うことで、ブログの更新を全く考える余裕もなく、この間を過ごしてしまった。

 

 長く空いてしまったが、シャクナゲの回顧(1)に引き続いて、4月下旬から5月に咲いたシャクナゲを振り返ることにする。

 4月下旬に咲いた主なシャクナゲを列挙すると、園芸品種では、管家千太郎氏作出「千の十六夜」、「パイナップル・デライト×{(ウヴスト×アカボシシャクナゲ)×イブニング・グロー}」(交配者不明)、「白花アズマシャクナゲ×R. simiarum(シミアラム)」(交配者不明)、樋口昭男氏交配作出「貴婦人」、佐藤繁氏交配「津軽の妖精」、「黄玉」(交配者不明、私は平野重一氏作出ではないかと思っている)、樋口氏作出「日本晴」、「マーキータズ・プライズ」(‘Markeeta’s Prize’、’Loderi Vinus' ×’Anna’ 、マーキータ農園作出)、「ときめき」(交配者不明)、「ハイドン・ハンター」(’Hydon Hunter’ はヤクシマシャクナゲ×園芸品種 ’Springbok’ で、これの兄弟品種がHydonシリーズとして多く登録されている)など、原種では、白花アカボシシャクナゲ、タイワンシャクナゲ(R. formosanum)、ホンシャクナゲ「東雲」、白花アマギシャクナゲ、オキシャクナゲの「寿美子」、「隠岐盛」、「平井白」、R. orbiculare(オービクラーレ)などである。

 今年は、4月にほとんどのものが咲いてしまって、5月になると未開花株は僅か残っているだけだった。5月の開花株は、園芸品種では、黄色花の「カレン・トリプレット」(’Karen Triplett’ 、園芸品種 ‘Seattle Gold’ ×黄色の名称不明種)、和田弘一郎氏作出の「ヤクシミアラム」、「ルビコン」(’Rubicon’、’Noyo Chief’ בKillimanjaro’ 、本ブログの20220621でより詳しく記述しているので、参照していただきたい)、石川誠一氏作出、濃紅色の「夢紅貴」、樋口氏作出、複弁花「KK2-2」(これは仮称で、いずれは正式に名称がつけられるのだろう。)など。原種では、ヤクシマシャクナゲ、同白花「田畑白」など。

 以上が4月下旬から5月に咲いたシャクナゲである。

 その後のことも記すことにする。

 私の越夏対策は、ゴーヤと琉球朝顔によるグリーンカーテンとトンネルである。連休明け頃にホームセンターで苗を買って、植え込む。まず、ゴーヤが茂り、続いて、朝顔が茂ってくる。ポリプロピレン(PP)製の荷造紐に合わせて、ゴーヤ主体でカーテンを、朝顔主体でトンネルを形成する。今年はゴーヤの実りが良かった。実りより、日除け調整重視で、茂り過ぎると葉を間引いて、光透過率を加減する。琉球朝顔は12月になって完全に取り外すまで、花がずいぶん小さくなったが、咲いていた。例年は10月中にカーテンとトンネルの撤去を終えるのが、今年は完了が遅くなった。

 梅雨明けから酷暑が続いたせいか、今夏は嫌になるほど、シャクナゲが枯れた。秋の例会などでJRS滋賀支部の会員と顔を合わすと、「この夏はシャクナゲがよく枯れた。」というのが共通の話題になった。私にとって特にショックだったのは、R. elliottiiの交配種が次々と、接木でスペアを作る間もなく、枯れてしまったことで、シャクナゲ栽培をかなり本気で止めようかとも思った。今後、温暖化がますます進むと、西日本ではシャクナゲ栽培の趣味が成り立たないのではと心配している。今年も枯れたシャクナゲのラベルを並べて、墓標写真を撮った。40株近くを枯らしてしまった。昨年の3倍である。私にとっては、これもシャクナゲ栽培の「終活」の過程なのかもしれない。

 

 

写真1.園芸品種「千の十六夜」    撮影 20230422

写真2.原種 タイワンシャクナゲ   撮影 20230425

写真3.園芸品種「日本晴」      撮影 20230426

写真4.園芸品種「黄玉」       撮影 20230427

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写真5.シャクナゲの今年の墓標    撮影 20231220