窓についていた水滴が一斉に後ろに流れて行く。成田空港の天気は雨だ。飛行機が滑走路に到着し速度を上げて行く。しばらく加速するとふわっとした感触があり、飛行機が地面を離れたことがわかる。離陸するとき私は自分の足で地面を蹴り空に向かって飛び立つような錯覚に陥る。それは日本を離れて異国の地に行くからかもしれない。
離陸してしばらくすると飛行機は白い世界に包まれる。太陽の光が空中の水滴に反射しとても眩しい。突如睡魔が私を襲ってきた。朝早かったのと昨日の夜うまく寝れなかったからだろう。私はまぶたを閉じ、浅い眠りの中に吸い込まれて行った。